課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。

 

(1)経営方針

 当社は「健康づくり、幸福づくり、人づくり」の企業理念を基に、「より愛され、より親しまれる企業を目指して」を長期ビジョンに掲げ、お客さまの健康と豊かな生活を支えるための商品や情報・サービスを、多角的・多面的に推進する「トータルライフ・ケア」を目指してまいります。

(2)経営戦略等

 ①長期ビジョン

  より愛され、より親しまれる企業を目指して

 ②経営の基本方針

  ・お客さまに喜ばれる商品や情報・サービスを提供して社会に貢献する企業

  ・働く人が幸せな企業

  ・高収益の企業

 ③経営戦略

  「トータルライフ・ケア」

  お客さまの健康と豊かな生活を支えるための商品や情報・サービスを多角的・多面的に推進していきます。

 ④人財育成計画

  お客さまとの「ふれあい」を深め、きめ細かな接客が顧客満足や顧客評価につながる社員を育成します。

  さらに積極的な採用と教育制度や組織環境の構築を行っていきます。

 ⑤健康経営

  お客さまの健康づくりはもとより、従業員の健康づくりにも着目し、より良い企業、より良い職場環境を作っ

 ていきます。

 ⑥社会的責務・使命の取組み強化

  「きずなASSIST:世界の子供たちに健康と教育を」をさらに推進し、地域・社会にも積極的に貢献していき

  ます。

 ⑦重要施策

  家庭医薬品等販売事業小売部門(ヘルス・ケア事業)

  ・顧客の拡充

  ・新規営業所の開設

  ・配置薬等の委託販売強化

  ・社会環境の変化に合わせた商品開発

  ・超高齢社会やフレイル(虚弱、老衰)対策に対応した商品開発

  ・電力媒介事業及び保険事業の推進

  家庭医薬品等販売事業卸売部門(ライフ・ケア事業)

  ・主力商品・定番商品の開発

  ・衛生関連商品や飲食・飲料商品等の導入店舗数と新規開拓

  ・OEMの推進

  ・年間定番商品や季節商品の安定供給と強化

  ・ネット通販事業の商品開発とプロモーション・販売促進

  売水事業部門(アクアマジック事業)

  ・顧客の拡充

  ・定期配送サービスの利用拡大

  ・新たなビジネスパートナー(代理店・取次店)の開拓と既存店の営業支援

  ・顧客が利用しやすくするためのWeb・アプリ等の媒体推進

  ・新型サーバー等によるバリエーションの拡充

  ・水関連商材の開発と販売

  ・コロナウイルス感染対策関連商品の販売強化

  ・OEM製造受注の拡充

  ・プラント(製造工場)の生産効率の向上

  次なる成長に向けた投資

  ・ヘルス・ケア事業の顧客増加と営業エリアの拡大

  ・「レンタルサーバー」の自然ろ過器による顧客拡大

  ・アクアマジック事業の新規顧客開拓

  ・除菌用アルコールジェル等の製造設備

  ・本社物流倉庫及びアクアマジック事業物流倉庫の建替

  ・本社屋および半田ウォーターショップの建替

  ・感染予防機器の「手指消毒用自動アルコールディスペンサー」等による顧客拡大

  ESGを意識したSDGsの取り組み

  ・事業活動を通して健康と環境に優しく持続可能な未来への貢献

  ・健康経営による健康づくりの推進と福利厚生制度の向上

  ・働きがいのある職場環境と差別や不正の無い企業風土を構築

  ・地域・国際社会への具体的な支援と交流による社会貢献活動

(3)経営環境

 当事業年度におけるわが国経済は、雇用調整や所得環境の改善を背景に、景気は穏やかな回復基調が続いているものの、東欧における軍事侵攻や中東地域の地政学リスク、米中の確執など、世界経済の不確実性の高まりに加え、いまだ終息の見通しが立たない新型コロナウイルス感染症が内外経済に与える影響などにより、先行きは依然として不透明な状況が続いております。

 当社を取り巻く事業環境においては健康関連商品から化粧品、家庭用品市場までドラッグストア等の実店舗はもとより、各種通信販売企業も相まって市場の競争が激化しています。お客さまにおいても健康意識の高揚と情報の高度化により企業と商品の選別が厳しさを増してきています。また、少子高齢化に伴う労働人口の減少、高年齢者継続雇用、コーポレートガバナンスの強化、健康経営・ESG(環境・社会・企業統治)・SDGsへの取り組み、DX(デジタルトランスフォーメーション)など社会・環境の変化への適応が求められています。さらに、東欧における軍事侵攻や米中の確執などによる世界経済の不確実性の継続に加え、終息が今なお見通せない新型コロナウイルス感染症による経済と消費活動の先行き不透明な状況への対応も求められます。新型コロナウイルス感染症に対しては、当社は引き続き厳重な対策と管理統制を実施した上で事業活動を行い、平常時と同水準の事業稼働率の維持に努めてまいります。

 

(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 各事業の優先的に対処すべき課題については次のとおりです。

 家庭医薬品等販売事業小売部門(ヘルス・ケア事業)は当社の中核事業であり、営業人員の積極的な採用はもとより、更なる新規出店や新規顧客開拓に注力いたします。全てのお客さまにご利用いただける新商品やサービスを投入し、当社ならではのふれあい業の強みを活かし、次の世代に引き継ぐ信頼関係の構築強化に取り組みます。そのためには、新たにストックビジネス事業への取り組みや、業務効率や勤務形態の更なる改善、ITを活用した営業サポートや教育の充実、一人当たりの生産性を高めてまいります。

 家庭医薬品等販売事業卸売部門(ライフ・ケア事業)におきましては、今般の新型コロナウイルスの影響による感染症予防の意識の定着が見込まれる中、引き続き除菌用アルコールやマスク等の除菌消臭関連商品の販売強化をしてまいります。また、他企業との事業提携やOEM受注、海外に向けて販売の強化を進めます。さらに、アフターコロナ・ウィズコロナを見据えた新商品開発による販路拡大を図ってまいります。

 売水事業部門(アクアマジック事業)におきましては、新規顧客の開拓ならびにWebやアプリの利用やキャッシュレスの促進をしてまいります。ボトル水については自然災害などの防災対策としてのローリングストック(循環備蓄)の推進や猛暑、酷暑が続くなかでの熱中症対策としても需要の喚起を促します。また、引き続き代理店や取次店の開拓並びに他企業との事業提携やOEM製造受託の拡充も図ります。製造部門は商品の安定供給、安全品質の確保をもとに工場の稼働率向上に努めコスト削減を図ります。新型コロナウイルスによる関連商品の製造・販売も引き続き取り組んでまいります。

 企業経営におきましては何よりも人財が核心であり、「健康経営」を始めあらゆる場面が育成の機会となります。当社ならではのSDGsに取り組み、社内プロジェクトによる部署間の制度改革や成長戦略の推進を図り、社会・環境の変化に適応し期待に応えてまいります。

 

(5)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等

 当社は、お客さまからの支援の度合を反映するものとして売上高、商品の開発力と競争力を示す売上総利益率、事業全体の収益性を示す営業利益率を特に重視します。また、効率性を示す販売費及び一般管理費対売上高や資本の効率を示す1株当たり当期純利益金額、ROE(自己資本利益率)を向上してまいります。

 

 

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