有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1)顧客に関する事項
当社グループ全体の売上高に対して、三菱重工業株式会社及びそのグループ会社の売上比率は約6割を占めております。これらの顧客の投資動向が経済情勢等により変化した場合は、当社グループの業績に大きな影響を及ぼす可能性があります。
このため、当社グループでは、これらに続く顧客との取引拡大に取り組んでおります。
(2)情報セキュリティに関する事項
当社グループは業務上、顧客が保有する個人情報や機密情報を取り扱っており、コンピューターウィルスや不正アクセスをはじめとするサイバー攻撃、人為的過失等により万一当該情報の漏洩が発生した場合には、顧客からの損害賠償請求や信用失墜等の事態を招き、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
このため、当社グループでは、外部への情報流出や外部からの不正侵入を防ぐセキュリティ対策など未然防止に努めるとともに、セキュリティ教育を定期的に実施することにより社員のセキュリティに対する意識向上を図っております。
(3)システム開発に関する事項
当社グループは顧客の各種システムの受託開発業務を行っておりますが、その開発において作業遅延によるコスト増加や納入後の不具合の修正作業等が発生した場合は、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
このようなリスクに対して、当社グループでは、入口管理の徹底やプロジェクトマネジメントの強化、QMS活動による品質改善等を推進することにより、リスクの低減を図っております。
(4)人材の確保及び育成に関する事項
当社グループの事業は人材に大きく依存しており、事業を展開・拡大していくためには、一定水準以上の技術力を持った人材を確保し、その人材を育成することが重要でありますが、優秀な人材の確保ができない場合は、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
このため、当社グループでは、キャリア採用による即戦力人材の獲得と、将来を見据えた新卒採用に取り組むとともに、柔軟な働き方や女性の活躍を支援する制度等、多様な人材を受け入れるための体制の整備に努めております。また、人材リソースの確保のために海外オフショアの活用を推進しております。要員育成の面では、技術の深化に即応した技術力の向上を基本的な考え方とし、研修と実践経験の連携による高度技術者の育成や、若手技術者の早期育成等に取り組んでおります。
(5)自然災害や大規模な感染症等の発生に関する事項
自然災害や大規模な感染症等の発生により、当社グループの事業拠点、従業員等に大きな被害や感染が生じた場合、又は通信、交通機関等の社会インフラに棄損が生じた場合、顧客へのサービス提供が一時停止する等、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
このため、当社グループでは、不測の事態への備えとして、災害・感染症等への対策標準の制定、安否確認システムの導入、リモート環境での業務遂行の円滑化等に取り組んでおり、今後さらなる事業継続体制の強化を推進してまいります。
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