業績

 

3 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)経営成績等の状況の概要

当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績」という。)の状況の概要は次のとおりであります。

 

① 経営成績の状況

(当事業年度の営業の概況)

 

2021年6月

2022年6月

増減額

増減率(%)

売上高(千円)

4,096,628

4,111,511

14,882

0.4

営業利益(千円)

317,524

225,909

△91,614

△28.9

経常利益(千円)

274,575

211,847

△62,728

△22.8

当期純利益(千円)

182,625

145,607

△37,018

△20.3

1株当たり当期純利益(円)

204.74

156.58

 

 

 当社の当事業年度における業績は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で長期化する外出自粛等で化粧品需要が減少しており、「ビューティケア」では苦戦を強いられましたが、一方で、コロナ禍における日用品や衛生用品の巣ごもり需要を受けて「ハウスホールド」の酸素系漂白剤「オキシクリーン」が好調に推移し業績を牽引しました。「ヘルスケア」におきましても、通年でインバウンド需要減少の影響で苦戦を強いられました。

以上の結果、当事業年度の売上高は 4,111,511千円 前年同期比0.4%増 )、営業利益は 225,909千円 前年同期比28.9%減 )、経常利益は 211,847千円 前年同期比22.8%減 )、当期純利益は 145,607千円 前年同期比20.3%減 )となりました。

 

② 財政状態の状況

 

2021年6月

2022年6月

増減額

総資産(千円)

2,321,570

2,694,130

372,559

純資産(千円)

1,934,421

2,093,537

159,116

自己資本比率(%)

83.3

77.7

△5.6

1株当たり純資産(円)

2,091.14

2,244.51

 

 

(資産)

 当事業年度末における総資産は、前事業年度末に比べ372,559千円増加し、2,694,130千円となりました。流動資産は、前事業年度末に比べ380,403千円増加し、2,575,313千円となりました。これは主に、不安定な国際情勢及び繁忙期の需要増に備えた在庫確保により、商品及び製品483,607千円原材料及び貯蔵品113,580千円売掛金129,752千円増加した一方で、現金及び預金361,340千円減少したことによるものであります。固定資産は、前事業年度末に比べ7,843千円減少し、118,816千円となりました。これは主に、投資その他の資産の繰延税金資産17,461千円減少したことによるものであります。

 

(負債)

当事業年度末における負債は、前事業年度末に比べ213,443千円増加し、600,593千円となりました。流動負債は、前事業年度末に比べ213,388千円増加し、595,453千円となりました。これは主に、短期借入金200,000千円買掛金61,395千円増加したことによるものであります。固定負債は、前事業年度末に比べ54千円増加の5,139千円となり、大きな増減はありません。

(純資産)

当事業年度末における純資産は、前事業年度末に比べ159,116千円増加し、2,093,537千円となりました。これは主に、当期純利益の計上により利益剰余金が136,461千円増加したことによるものであります。

この結果、自己資本比率は77.7%(前事業年度末83.3%)となりました。

 

③ キャッシュ・フローの状況

 

2021年6月

2022年6月

増減額

営業活動によるキャッシュ・フロー(千円)

△159,495

△550,291

△390,796

投資活動によるキャッシュ・フロー(千円)

△9,110

△21,410

△12,299

財務活動によるキャッシュ・フロー(千円)

441,524

209,269

△232,255

現金及び現金同等物の増減額(千円)

272,946

△361,340

△634,286

現金及び現金同等物の期首残高(千円)

398,694

671,641

272,946

現金及び現金同等物の期末残高(千円)

671,641

310,301

△361,340

 

 

 当事業年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前事業年度末に比べ361,340千円減少し、310,301千円となりました。

当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

当事業年度における営業活動による資金の減少は、550,291千円となりました。これは主に、税引前当期純利益の計上211,847千円、仕入債務の増加額61,395千円の増加要因と、棚卸資産の増加額597,188千円、売上債権の増加額119,931千円、法人税等の支払額132,662千円等の減少要因によるものであります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

当事業年度における投資活動による資金の減少は、21,410千円となりました。これは有形固定資産の取得による支出11,423千円無形固定資産の取得による支出5,808千円によるものであります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

当事業年度における財務活動による資金の増加は、209,269千円となりました。これは主に、短期借入金の純増額200,000千円によるものであります。

 

キャッシュ・フロー関連指標の推移

 

2021年6月

2022年6月

自己資本比率(%)

83.3

77.7

時価ベースの自己資本比率(%)

152.6

70.0

キャッシュ・フロー対有利子

負債比率(年)

インタレスト・カバレッジ・

レシオ(倍)

 

 自己資本比率             :自己資本/総資産

   時価ベースの自己資本比率       :株式時価総額/総資産

   キャッシュ・フロー対有利子負債比率  :有利子負債/営業キャッシュ・フロー

   インタレスト・カバレッジ・レシオ   :営業キャッシュ・フロー/利払い

  (注)1.当社は連結財務諸表を作成していないため、単体ベースの財務数値により計算しております。

2.2021年6月期は有利子負債及び利払いがないため、キャッシュ・フロー対有利子負債比率及びインタレスト・カバレッジ・レシオは記載しておりません。

3.2022年6月期は営業キャッシュ・フローがマイナスのため表示しておりません。

 

④ 生産、受注及び販売の実績

 当社は健康食品、化粧品、日用雑貨、医薬品の企画及び販売を主たる事業とする単一セグメントであります。

a.生産実績

  当事業年度における生産実績は、次のとおりであります。

当事業年度

(自 2021年7月1日

至 2022年6月30日)

生産高(千円)

前年同期比(%)

116,756

31.5

 

    (注) 1.金額は、製造原価によっております。

 

b.受注実績

  当社は、見込生産を行っているため、該当事項はありません。

 

c.販売実績

  当事業年度における販売実績は、次のとおりであります。

区分

当事業年度

(自 2021年7月1日

至 2022年6月30日)

販売高(千円)

前年同期比(%)

ヘルスケア

310,393

55.5

ビューティケア

501,533

97.2

ハウスホールド

3,162,912

111.5

医薬品

103,855

82.8

その他

32,816

56.1

合計

4,111,511

100.4

 

    (注) 1.当社は単一セグメントであるため、セグメント情報に代えて商品カテゴリー毎の販売実績を記載し

                 ております。

          2.主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。

相手先

前事業年度

(自 2020年7月1日

至 2021年6月30日)

当事業年度

(自 2021年7月1日

至 2022年6月30日)

金額(千円)

割合(%)

金額(千円)

割合(%)

株式会社あらた

1,504,650

36.7

2,034,627

49.5

中央物産株式会社

945,918

23.1

1,083,655

26.4

 

       3.主な相手先別の販売実績のうち、当該販売実績の総販売実績に対する割合が10%未満の相手先につ

         きましては記載を省略しております。

 

(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。

 なお、文中の将来に関する事項は、提出日現在において判断したものであります。

 

① 経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容

当事業年度におけるわが国の経済は、新型コロナウイルス感染症の影響による経済活動の停滞からは一部で持ち直しの動きが見られますが、新たな変異株による感染再拡大の影響もあり、また、地政学的リスクの上昇により端を発した原材料価格の高騰、為替相場の円安進行等、依然として先行きは不透明な状態が続いております。

当社が属する健康食品、化粧品、日用雑貨及び医薬品業界におきましては、新型コロナウイルス感染症の影響で、訪日外国人によるインバウンド需要の減少、外出自粛やテレワークの拡大などによる化粧品、健康食品需要の停滞が継続しておりますが、巣ごもり需要や衛生意識の高まりによる、日用品、衛生関連商品の需要は引き続き好調に推移しております。一方で、原材料価格や物流費の高騰に直面するとともに、輸入商品におきましては為替相場の変動の影響もあり、その予測が難しい状況にあります。業態間の競争環境が激化しており、業界再編の動きや人手不足による物流コスト上昇を解消するための生産性向上への取り組み、デジタル化進展への対応など業界を取り巻く環境は大きく変化しております。

このような状況の下、当社は「モノ創りで、笑顔を繋ぐ。」を経営ビジョンとして、変容する働き方やライフスタイルの中で頑張る方々を応援し、笑顔で幸せな生活を楽しんでいただくための商品を創出するメーカーとして、常にお客様の立場に立って、興味・共感を得られる実感値の高いモノ創りに挑戦し続けてまいります。

コロナ禍における新しい生活様式に関連した消費行動の変容を中心に、当社の強みである企画・開発力、プロモーション力を活かし、多様化する消費者ニーズを捉えた高付加価値で競争力の高い商品の開発に取り組んでおり、主力ブランドにおきましては新商品投入や既存商品のリニューアル、商品ラインナップの拡充に向けた取り組みを進めております。

当社は、ESGやSDGsへの取り組みも重視しており、途上国の産業基盤の確立に資する化粧品の企画・販売を行うフィール・ピースプロジェクト、詰め替え用商品の投入やパッケージ仕様変更による廃棄プラスチックの削減、返品等の廃棄対象商品を単純焼却ゼロ・埋め立て処分ゼロでリサイクルを行うゼロエミッション達成に向けた取り組みなどを継続して推進しているなど、事業を通じて社会課題の解決に貢献し、会社の持続的な成長と中長期的な企業価値の向上に努めてまいります。

また、当社では、新型コロナウイルス感染症への対応として、感染拡大防止や従業員及び関係者の皆様の安全確保を最優先に事業活動への影響も最小限に抑えるため、継続して在宅勤務や時差出勤の実施、デジタルツールの活用、検温やアルコール消毒、マスク着用の徹底、デスクパーティションの設置などの必要な対策を徹底しております。在宅勤務をはじめとした柔軟な働き方の導入は、今後も環境変化に対応するために継続し、働きやすい労働環境の整備を図るとともに、労働時間の適正化や生産性向上のための取り組みを積極的に推進しております。

 

a.売上高

当事業年度の販売面におきましては、引き続き販売先との緊密な連携関係のもと、一層の取り組み強化や流通チャネル戦略により営業効率を上げ、さらなる生産性向上の実現と強固な収益基盤の構築に努めました。また、SNSやWEB、テレビ等でのプロモーションを中心とした宣伝・PR活動の積極展開によるさらなる認知率向上への取り組みを行いました。ハウスホールドの「オキシクリーン」が引き続きコロナ禍での衛生意識の高まりやプロモーション活動の強化により、リピート需要を背景に業績を牽引しました。その他のカテゴリーでは新商品の投入、既存商品のリニューアルを実施いたしましたが、ヘルスケアは通年でインバウンド需要減少の影響で苦戦を強いられ、ビューティケアも外出自粛等の影響により、前年を下回る結果となりました。この結果、当事業年度の売上高は4,111,511千円前年同期比0.4%増)となりました。

 

b.営業利益

利益面では、昨今の原油高等による原材料価格や仕入れ価格の上昇及び急激な円安の影響により売上原価率が前期比で3.3ポイント上昇するとともに、入出荷量の増加及び需要増や不安定な国際情勢による海上物流の不安に備えて輸入品の在庫確保を行った影響により物流費は前期比15.6%増となりました。また、収益認識会計基準適用により、従来、販売費及び一般管理費として計上していた売上リベート取引を売上高から直接控除する方法へ変更したこと等の影響もあり、販売費及び一般管理費は前期比1.7%減となりました。この結果、 営業利益は 225,909千円 前年同期比28.9%減 )となりました。これにより、当社が目標とする経営指標である売上高営業利益率は 5.5% (前期比2.3ポイント減少)となりました。

 

c.経常利益

営業外収益として、支店移転にかかる受取補償金6,070千円を計上した一方、営業外費用として仕入債務決済にかかる為替差損22,581千円を計上したことなどにより、経常利益は211,847千円前年同期比22.8%減)となりました。

 

d.当期純利益

 特別利益及び特別損失の発生はなく、当期純利益は145,607千円前年同期比20.3%減)となりました。

 

当社は健康食品、化粧品、日用雑貨、医薬品の企画及び販売を主たる事業とする単一セグメントであるため、セグメント情報に代えて商品カテゴリー毎の取り組み状況について記載しております。カテゴリーは、健康食品を中心とする「ヘルスケア」、化粧品を中心とする「ビューティケア」、日用雑貨の「ハウスホールド」、医療用医薬品と一般用医薬品の「医薬品」、「その他」で構成されております。

 

 

2021年6月

2022年6月

前年同期比

 

金額(千円)

構成比

(%)

金額(千円)

構成比

(%)

金額(千円)

増減率

(%)

ヘルスケア

559,114

13.6

310,393

7.6

△248,721

△44.5

ビューティケア

516,199

12.6

501,533

12.2

△14,666

△2.8

ハウスホールド

2,837,313

69.3

3,162,912

76.9

325,598

11.5

医薬品

125,458

3.1

103,855

2.5

△21,603

△17.2

その他

58,541

1.4

32,816

0.8

△25,725

△43.9

合計

4,096,628

100.0

4,111,511

100.0

14,882

0.4

 

 

当事業年度より、収益認識に関する会計基準等を適用したことにより、前事業年度との比較が困難であるため、参考情報として前事業年度と同様の方法により集計した数値を記載しております。

(参考情報)

 

2021年6月

2022年6月

前年同期比

 

金額(千円)

構成比

(%)

金額(千円)

構成比

(%)

金額(千円)

増減率

(%)

ヘルスケア

559,114

13.6

321,061

7.5

△238,053

△42.6

ビューティケア

516,199

12.6

523,161

12.2

6,962

1.3

ハウスホールド

2,837,313

69.3

3,295,856

77.1

458,542

16.2

医薬品

125,458

3.1

102,911

2.4

△22,547

△18.0

その他

58,541

1.4

32,802

0.8

△25,739

△44.0

合計

4,096,628

100.0

4,275,793

100.0

179,164

4.4

 

 

(ヘルスケア)

ヘルスケアに区分される商品におきましては、「なかったコトに!」で機能性表示食品を中心とした新商品・リニューアル商品として、「満腹30倍」でリニューアル商品を発売しましたが、インバウンド需要および海外向けの売上が引き続き停滞していることもあり、年間を通して苦戦が続く結果となりました。その結果、ヘルスケア商品の売上高は、310,393千円前年同期比44.5%減)となりました。

 

(ビューティケア)

ビューティケアに区分される商品におきましては、フェムテック商品である「よもぎ温座パット」がリニューアルに伴うプロモーション強化により、需要が大幅に伸長いたしました。主力ブランド「フットメジ」では他企業様とのコラボレーション商品を発売したものの、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う外出自粛等の影響により売り場の確保が難しくなったことも影響し、売上が低調に推移いたしました。その結果、ビューティケア商品の売上高は、501,533千円前年同期比2.8%減)となりました。

 

(ハウスホールド)

ハウスホールドに区分される商品におきましては、コロナ禍における日用品や衛生用品の巣ごもり需要を受けて「オキシクリーン」が業績を牽引しました。店頭プロモーションやPRイベントの実施を積極的に行い、さらにはタレントをイメージキャラクターとして起用したテレビCMなどによりブランドのさらなる認知度向上にも取り組んでまいりました。ブランド全体としてはリピート需要も好調に推移しており、ハウスホールド商品の売上高は3,162,912千円前年同期比11.5%増)となりました。

 

(医薬品)

医薬品に区分される商品におきましては、新型コロナウイルス感染症による除菌関連商品の特需は落ち着きを見せておりますが、「消毒用エタノール」や「ビタミンC2000」シリーズの売上は安定的に推移しました。その結果、医薬品の売上高は103,855千円前年同期比17.2%減)となりました。

 

(その他)

その他売上につきましては、主として植物石鹸等のプライベートブランド商品を販売しており、売上高は32,816千円前年同期比43.9%減)となりました。

 

② 重要な会計方針及び見積り

当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。その作成には、経営者による会計方針の選択、適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りを必要としております。これらの見積りについては、過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積りによる不確実性のため、これらの見積りとは異なる場合があります。

当社の財務諸表の作成にあたって採用している重要な会計方針は「第5 経理の状況 1.財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項 (重要な会計方針)」及び「第5 経理の状況 1 財務諸表等(1)財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。

なお、新型コロナウイルス感染症拡大の影響については、ワクチン接種の進展により経済活動が正常化し、景気の持ち直しが期待されますが、変異株による感染拡大に対する懸念など先行き不透明な状況が続くものと予想されます。そのため、収束時期等を正確に予測することが困難な状況であり、翌事業年度においても一定の影響が継続すると仮定し、繰延税金資産の回収可能性の判断等の会計上の見積りを行っております。なお、現時点においては当社の事業活動に対する影響は軽微と考えておりますが、今後の新型コロナウイルス感染症の収束時期や影響範囲等は大きく変動する可能性があり、将来における当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

③ 経営成績に重要な影響を与える要因

当社経営成績等に重要な影響を与える要因は、「第2 事業の状況 2 事業等のリスク」に記載のとおり 、事業環境、事業運営・組織体制、取引先の動向、関連する法的規制、人材の確保、自然災害や疫病の発生等の様々な要因があると認識しております。

そのため、当社は常に市場動向に留意しつつ内部管理体制を強化し、柔軟な働き方の導入と有能な人材の獲得、より一層商品力・競争力の高い企画開発やお客様への認知率向上、取引先との連携強化による収益基盤の向上等の施策を実施していく事により当社の経営成績に重要な影響を与えるリスク要因を分散・低減し、適切に対応を行ってまいります。

 

④ 資本の財源及び資金の流動性

当社の運転資金需要のうち主なものは、売上原価に係るもの、人件費、広告宣伝費や物流費等の営業費用であります。運転資金は、自己資金を基本としておりますが、不足事態に備え、金融機関と合計800,000千円のコミットメントライン契約や当座貸越契約を締結しております。第26期事業年度末においては運転資金確保の目的において200,000千円の借入を行っており、現金及び現金同等物は310,301千円であり、流動性を確保しております。

なお、当社のキャッシュ・フローにつきましては「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの分析 (1)経営成績等の状況の概要 ③キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。

 

 

⑤ 経営戦略の現状と見通し

当社は『モノ創りで、笑顔を繋ぐ。』という経営ビジョンのもと、「本当に求められている物」とは何かを、常に消費者の立場で考え、独自性のある商品力で高付加価値、そして人々を楽しく幸せにできる商品づくりに取り組んでまいりました。当社が属する健康食品、化粧品、日用雑貨及び医薬品業界におきましては、健康志向の高まり、女性の社会進出やライフスタイルの変化などにより消費者ニーズは多様化しております。当社は消費者との更なる信頼関係構築のために、既存の重点ブランドにおいて、効果的な広告宣伝活動による認知度向上を図るとともに、消費者ニーズに基づいた商品企画で市場や消費者の求める安全性と確かな品質を届ける企業として、市場シェアの更なる拡大を目指してまいります。また、将来的な国内市場の縮小に備えたグローバル化の推進を行い、世界に貢献出来る企業へ成長したいと考えております。

そのため当社は、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおり、様々な施策に取り組み、収益拡大を図るとともに、より一層社会に貢献してまいります。

 

⑥ 経営者の問題認識と今後の方針

当社が今後一層の成長を図るためには、経営者は、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載の様々な課題に対処していく必要があると認識しております。それらの課題に対応するために、経営者は常に外部環境の構造やその変化に関する情報の入手及び分析を行い、現在及び将来における事業環境を認識したうえで、当社の経営資源を最適に配分し、最適な解決策を実施していく方針であります。

 

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