文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。
(1) 経営方針
当社は創業以来70有余年、「共々の道」という理念を掲げ、事業に取り組んでおります。これは、企業は社会と共に、お客様と共に、さらには社員と共に歩んでこそ株主に繋がる皆様のためになり、企業価値向上に繋がるという考えであります。
この不易の理念を踏まえ、当社は次の三つの経営理念を定めております。
①お客様に最良の商品とサービスを提供する。
②事業の発展を通じ、企業価値の永続的な向上を図る。
③社員が思う存分にその能力を発揮できる活力ある職場を作る。
(2) 経営環境と対処すべき課題
新型コロナウイルスの世界的な感染拡大の影響による物流費及び原材料費の高騰さらに大幅な円安の進行など厳しい経営環境が続いておりますが、当社は、2021年度から2023年度までの第19次中期経営計画『RECOVER PLUS』の基本方針「経営基盤の強化」、「収益性の改善」、「ESG戦略の推進」に基づき、次の課題に取り組んでおります。
① 市場環境や外部環境に影響されにくい体質への転換
- 原材料価格高騰に対する対応
- 安定供給体制の構築
- 販売価格競争からの脱却
② 金属加工油剤の顧客層拡大
- 自動車業界依存からの脱却
- 航空機部品、医療部品市場への参入
③ 市場開拓
- 自己修復性素材事業の拡大
- B to B to C市場での販売拡大
④ ESG戦略の推進
- 脱炭素化に寄与する設備の導入
- サスティナビリティ貢献製品の開発
金属加工油剤の国内トップシェア企業として積み重ねてきた技術力、徹底した顧客ファーストの姿勢、そしてグローバル展開を活かし、グループ一丸となって上記課題に取り組み企業価値向上を図ってまいります。
(3) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当社グループは、経営指標として、売上高、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益を重視しております。第19次中期経営計画(2022年3月期~2024年3月期)において、上記の基本方針に基づき、最終年度の目標を定めておりますが、半導体をはじめとする需給逼迫、物流の混乱、原材料価格の高騰、円安の影響等、現時点で業績の合理的な算定が困難なため2023年3月期の業績予想を見送っております。これにより、2024年3月期の目標値を見直す可能性がありますが、引き続き下記の目標数値を掲げております。
(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当社グループが利益ある持続的な成長を実現するためには、南北アメリカ、中国、東南アジア/インドの成長地域での業績拡大及び国内事業の収益性の向上、さらに事業領域の拡大が必要と考えており、対処すべき課題に掲げた課題に取り組んでまいります。
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