当社グループにおける研究開発活動は、当社が一元的に行っております。自動車や住宅の快適居住空間をシール&フォームエンジニアリングで支えるブランドカンパニーとして、先進技術を積極的に取り入れ、既存分野・概念にとらわれない幅広い技術開発にチャレンジし続けています。
当連結会計年度中の主な研究開発活動
(1) 自動車用部品
自動車市場に向けては「ドアシール技術開発」と「防音製品技術開発」を2本柱展開として、これらを益々拡大・発展させて売上向上に繋ぐべく、製品設計・材料開発・評価技術開発等の幅広い活動を鋭意進めております。
当連結会計年度は、シール断面の設計開発の領域に「AIによる最適設計システム」を開発・導入しております。
これは、これまで蓄積し続けてきた様々な設計ノウハウと、そのCAE解析データをAIが深層学習することで設計最適化を最短で実行させるもので、今後これをさらに推し進め、設計開発をよりフロントローディングし、その期間も大幅短縮させ、得意先ニーズへのさらなるレスポンス向上につなぐと共に、設計開発の新たな次元への進化を図ってまいります。
基幹に位置付けられるドアホールシールは、音性能を向上させた新仕様品を複数の得意先向けに展開し上市いたしました。並行して進行中の次期・次世代向けの防音アイテム開発も順調で、性能向上、新たな機能の追加、他の既存製品への活用およびドア部以外への展開拡大、ベンチマーク活動の充実・発泡技術の深耕や異種材料との複合化・異領域の研究・新発想推進など広く取り組んでおります。
(2) 一般産業資材
住宅市場に向けても、得意先動向である住宅長期保証に対応したシール製品開発や機能性を向上させたシール製品開発を、コア技術である押出・発泡を基軸に進めております。プレハブ住宅の外壁目地シール材では、メインシール部に当社優位技術である低比重高発泡スポンジを配置し、相手側の壁材への追従性をより向上させることで初期並びに長期の止水性を向上させるなど、同シール材の進化版を開発中です。今後も材料・製品仕様の双方から開発で各得意先要望へのきめ細かい対応さらには新規顧客開拓を進め、受注アップ・売上アップを確実に進めてまいります。
当連結会計年度において当社が支出した研究開発費の総額は
なお、当社グループのセグメントは地域別に構成されており、研究開発活動の全てを日本で行っているため、セグメントごとの研究開発活動の状況につきましては記載を省略しております。
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