課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

    文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

 

 (1)会社の経営の基本方針

    当社グループは、「調和と誠実の精神をもって、社会のニーズに沿った新たな付加価値とより高い品質を日々創造、提供し、お客様をはじめとする社会の信頼に応え、社業の発展を期するとともに、バンドーグループの従業員たることに誇りを持ち、社会に貢献することを期する」ことを経営理念としております。
 この理念のもとに、当社グループは、ゴム・プラスチック製品メーカーのパイオニアとして、お客様のニーズに応えるべく、新技術や新製品を開発し、これらを社会に提供することにより、当社グループの企業価値を高め、お客様をはじめとして、株主、取引先、従業員および社会の期待に応えるとともに、企業倫理を遵守し、環境保全に配慮した事業経営をすすめることにより、企業としての社会的責任を全うしてまいりたいと考えております。

 

 (2)目標とする経営指標(2022年度)

    当社グループは、2018年度から2022年度までを中長期経営計画“Breakthroughs for the future”(未来への躍進)の第2ステージ(BF-2)と位置づけ、次のとおり経営目標を設定し、全社一丸となって、この目標の達成を目指してまいります。

 

  売上収益(連結)……………120,000百万円

  コア営業利益(連結)………12,000百万円

  ROE(連結) …………………12.0%

  新事業・新製品比率…………30%以上(うち新事業10%以上)

  ※コア営業利益は、売上収益から売上原価、販売費及び一般管理費を控除して算出しております。

 

 (3)経営環境および会社の優先的に対処すべき課題(BF-2の基本戦略)

    今後の見通しにつきましては、新型コロナウイルス感染症への各種対策の進展などにより、景気の回復が期待される一方で、サプライチェーンの混乱、エネルギー価格や素材価格の上昇、地政学的リスクの顕在化など、世界経済にとって不確実性の高い状況が続くものと予想されます。
 当社グループの主要な市場である自動車分野におきましては、需要は回復基調にあるものの、新型コロナウイルス感染症の影響が続いており、半導体の供給不足、サプライチェーンの混乱などの問題が回復の動きに水を差すことも懸念されます。産業機械分野におきましても、設備投資需要の回復基調が継続する見込みであるものの、同様に楽観視できる状況にはありません。
 このような情勢のもと、当社製品は多様な市場の産業基盤を支えているとの使命感を持ち、従業員の健康を守り、生産体制の維持に努めるとともに、事態の収束後の積極的な事業展開への準備を進めつつ、中長期経営計画“Breakthroughs for the future”(未来への躍進)の4つの指針のもと、経営目標の達成を目指してまいります。
 また、持続可能な社会の実現に貢献するべく、さまざまな活動に今後とも積極的に取り組んでまいります。

 

   指針1.新事業の創出

    医療機器・ヘルスケア機器事業と電子資材事業を中心として新事業の創出に優先的に経営資源を配分し、事業ポートフォリオの転換を図ってまいります。
 具体的には、医療機器・ヘルスケア機器事業においては、株式会社Aimedic MMTの医療機器事業基盤、医療機器販売力を活用して、当年度に上市いたしました呼吸器領域初の医療機器「ResMo®(レスモ)」や嚥下運動モニタ「B4S™(ビーフォーエス)」など、伸縮性ひずみセンサ「C-STRETCH®(シーストレッチ)」の事業化を加速させるとともに、当社グループの有する基盤技術とのシナジーを発揮し、さらなる拡大に向けて連続した新製品の開発を進めてまいります。また、電子資材事業においては、引き続き、精密研磨材「TOPX®(トップエックス)」、光学用透明粘着剤シート「Free Crystal®(フリークリスタル)」、高熱伝導シート「HEATEX®(ヒートエクス)」、低温焼成型金属ナノ粒子製品「FlowMetal®(フローメタル)」などの事業化に取り組んでまいります。

 

   指針2.コア事業の拡大

    高付加価値製品を提供し、お客様の利便性向上を図るとともに、重点市場におけるリーディングカンパニーに対する販売拡大に注力することにより、市場地位トップを目指してまいります。
 具体的には、自動車部品事業においては、加速する電動化に向けた開発を推進していくとともに、引き続き、高付加価値製品をてこにして、国内外の自動車メーカーにおける受注活動の推進や、海外拠点を中心とした補修品の市場拡大に注力してまいります。産業資材事業においては、長寿命化と高伝動化・コンパクト化を実現した新たな高負荷対応歯付ベルト「Ceptor®-Ⅹ Plus(セプターテン プラス)」、脂油に対する耐油性を向上させた「紙幣/カード搬送用歯付ベルトUVH仕様」、現場での施工を効率化する軽搬送用ベルト「ミスターProジッパー®」およびベルト端部を被覆することで異物の混入を防ぐ「ミスターバンシール®」など、これまで開発した高付加価値製品を軸に販売を拡大するほか、重点市場のリーディングカンパニーへの参入とシェア拡大を引き続き積極的に進めてまいります。今後につきましても、市場別のお客様ニーズを捉えた高付加価値製品を連続して開発し、お客様に役立つ独自の価値を創出し続け販売を拡大していくとともに、カーボンニュートラルに貢献する製品開発にも注力いたします。さらに、海外拠点のECサイトの拡充を図るほか、デジタルマーケティングをグローバルに拡大・定着させるなど、営業手法の改革を引き続き進めてまいります。

 

   指針3.ものづくりの深化と進化

    コア事業をグローバルに成長させるとともに収益力を向上させるため、革新製法の開発やグローバル全体最適を目指した製造原価の低減など、ものづくりの技術と体制を進化させてまいります。
 具体的には、連結売上原価率70%以下の定着を図るため、自動車用ベルトや一般産業用伝動ベルトなどの主要製品の既存製造ラインについて、生産性・採算を重視したありたい姿の目標を設定し、引き続き革新製法の開発や自働化ラインの構築などの原価低減を推進してまいります。また、需要地生産を基本とした世界最適生産体制の構築を推進し、生産性の改善にも努めてまいります。今後につきましても、工場のIoT化による工数軽減、AIの活用などの新しい技術を取り入れながら、引き続き、品質の向上とコスト競争力の強化を目指すとともに、カーボンニュートラルの達成を目指した生産活動を推進してまいります。

 

   指針4.個人と組織の働き方改革

    働く環境と制度の整備、人材の育成と意識改革を通じて、自律的で創造的な働き方を推進してまいります。働き方改革部を通じて、作業効率の向上が期待できる業務についてRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)を導入するなど、業務のスリム化と改善を図り、総労働時間の削減を実現した成果を踏まえ、引き続き、グループ全体での業務の効率化と働き方改革を推進してまいります。また、従業員一人ひとりの心身の健康がグループ発展の基盤となり生産性の向上に寄与するという考えのもと、引き続き、職場環境の改善や、従業員の健康増進をはじめとした人的資本への投資に取り組み、従業員一人ひとりが能力を最大限発揮できる組織を目指してまいります。

 

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