研究開発活動

5【研究開発活動】

当連結会計年度における当社グループが支出した研究開発費の総額は66百万円であります。

セグメント別の主な研究開発の成果及び研究開発費は次のとおりであります。

(建設関連事業)

(1) 大型ブロック積擁壁(ガーディアンⅡ)の製品改良

建設市場における価値観の変化は著しく、高い需要と結びつく製品の特長は、経済性重視型から施工性重視型にシフトしている部分も出てきています。2019年に開発したガーディアンⅡは、経済性重視型の製品であったため、市場競争力をつけるには、少ない労働力でも組み立てやすい施工面の改善が必要になりました。

そこで、前壁と後壁を連結している鉄骨形状を変更することで、特殊技能者でなく普通技能者使用の場合、組み立てスピードを従来比3倍にまで向上させました。

なお、鉄骨形状については特許の取得も検討中で、ライセンスによる利益もにらんだ営業基盤を構築しつつあります。

(2) 大型プレキャスト構造物の連結における機械式継手の導入

国土交通省が勧める大型構造物のプレキャスト化では、製品同士の現場連結工程が伴います。機械式継手は国が認めている信頼性の高い技術ですが、材料コストが高く、薄肉部材には適用しにくいこともあり、プレキャストには不向きな部分が存在しました。

そこで、スプライススリーブを用いた製品の試作に加え、材料の調達方法と型枠への固定方法を工夫することで、従来の工事費と同等の「機械式継手を用いた上下連結型の大型ボックスカルバート」の開発を行いました。

従来の連結(PC連結)手法と比較し、品質の安定・危険作業の軽減が実現できるため、設計コンサルタント及び建設会社から高評価を受けています。

当セグメントに係る研究開発費は63百万円であります。

 

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