課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

文中の将来に関する事項には、当事業年度末現在において、当社が判断したものであります。

 

(1)経営方針 

当社の経営理念である、「創造性に富んだ信頼される商品の提供を通じて、科学技術と産業の発展に寄与し、企業の成長と発展を期し、親しまれる経営で社会に貢献する」を基本方針としています。

また、「独自技術による素材の提供を通じて、脱炭素社会に貢献する」製品や商品の開発およびステークホルダーである株主各位、顧客、従業員等並びに地域社会に貢献してまいります。

さらに、企業基盤の強化と業績の向上を努め、中長期的な企業価値の向上および持続的な成長とともに、経営情報のスピーディな開示に努めてまいります。

 

(2)目標とする経営指標

経営指標として、自己資本当期純利益率(ROE)と1株当たり当期純利益(EPS)を重視しております。

目標数値はROE8%以上、EPS65円においております。

 

(3)中期的な会社の経営戦略

当社の経営理念に基づき、「時代が必要とする企業」となるために、様々なステークホルダーから信頼される企業「Reliable Company」を目指すとともに、「新中期経営計画CONNECT25」における〔ENVIRONMENT〕・〔QUALITY〕・〔MANAGEMENT〕の3つのテーマを軸に、社会課題および環境問題の解決に取組み、サステナブルな成長に努めてまいります。

その重要施策は下記の通りであります。

① 〔ENVIRONMENT〕環境負荷低減のための技術開発

② 〔QUALITY〕市場ニーズに応える製品・技術の追求

③ 〔MANAGEMENT〕人的資本および知財戦略の強化および事業ポートフォリオの再構築

④ 「不確実性」高まりを踏まえた、柔軟な働き方の実現及び中長期的な労働力の確保並びに人材教育の推進。

⑤ 内部統制システムの構築に基づくリスク管理の強化およびコンプライアンスの徹底

 

(4)優先的に対処すべき事業及び財務上の課題

当社は、永い歴史の中で培われた技術力を伝承し続けてまいりました。その技術を変化する顧客ニーズに対応し今日の当社が存在します。これが当社の強みである経営資源であり、競争力の源泉であります。しかしながら昨今の社会課題および環境問題は今後の当社のリスクであるとともに、大きな転換点でもあると考えております。また、当社を取り巻く業界や関連するサプライヤーも同様の問題意識を持っていると感じております。そのような環境下において今後の当社の企業価値向上や持続的な成長には、将来を見据えた人財投資や環境投資を積極的に取組んでいくこと、そして、社会的価値と経済的価値を協創し続けていくことだと考えております。そのような中、財務上の課題は、一層のキャッシュ・フローの創造であり、その創造したキャッシュ・フローのアロケーションを投資に向ける事と考えています。また、製造業としての生産効率の改善やコスト構造の見直し等々により、キャッシュ・フローの源泉である高位安定した利益の確保と認識し、その取組に努めてまいります。

 

 

<サステナビリティに関する取組について>

① サステナビリティ推進体制

昨今の企業を取り巻く環境が大きく変化する中、当社でもESG/SDGsに対する取り組みは重要な経営課題であると認識し、環境問題や社会課題の解決による持続可能な社会の実現及び社会貢献活動が今後の当社の企業価値向上に重要な影響を与えるものとして2022年4月に「サステナビリティ委員会」を設置いたしました。

当社の持続的成長のための方針や目標およびその推進計画の策定・更新を行い、定期的に取締役会に報告や提言を行います。

サステナビリティ委員会は、常務取締役を委員長とし各部門長または選出された委員で構成されます。

 


 

 

② サステナビリティ基本方針

当社の企業理念「ニッカトーは、創造性に富んだ信頼される商品の提供を通じて科学技術と産業の発展に寄与し、企業の成長と発展を期し、親しまれる経営で社会に貢献する」にあるように、新たな価値を常に創造することで科学技術と産業の発展に貢献し、全てのステークホルダーとの対話を通じて、地域・社会との信頼関係を構築することで、「Reliable Company」を目指し企業の持続的な成長と価値向上に努めます。

 

③ サステナビリティ課題への取り組み方針

 


 

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