業績

3【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)経営成績等の状況の概要

 当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は、次のとおりであります。

 

 ①財政状態及び経営成績の状況

 当事業年度においては、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う緊急事態宣言の発出や、まん延防止等重点措置の適用などが、わが国経済に深刻な影響を及ぼしましたが、年度後半はワクチン接種率の増加とともに経済活動は正常化に向かいました。しかしながら、新たな変異株が海外で確認されるなど先行きは依然として不透明な状況です。

 このような状況のもと、当社の受注状況において4月以降は回復基調となりました。

 この結果、当事業年度の業績は、売上高は30億53百万円(前年同期比4.0%減)、営業損失は3億11百万円(前年同期は営業損失2億94百万円)、経常損失は2億2百万円(前年同期は経常損失1億84百万円)、当期純損失は2億4百万円(前年同期は当期純損失3億60百万円)となりました。

 

セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
 

(産業機械関連)

 日本工作機械工業会による工作機械主要統計では2021年の工作機械の受注累計額は1兆54百億円と、前年同期に比べ70.9%の増加となっております。

 このような中、大型鋳物を得意とする当社の工作機械鋳物部品の同期間における受注高は前年同期比38.9%増の8億57百万円となりました。

 ディーゼルエンジン部品の分野は、受注高が前年同期比105.6%増の3億25百万円となりました。

 産業機械部品の分野は、当社の強みである一貫生産体制を活かした付加価値の高い「定盤」を主体に、コロナ禍でのWebによるオンライン営業の強化や、企業の設備投資による需要の回復基調を受け、受注高は2億90百万円と前年同期と比べ258.5%の増加となりました。

 この結果、当セグメントの受注高は17億90百万円(前年同期比67.0%増)、売上高は13億88百万円(前年同期比12.1%減)となりました。


(住宅機器関連)

 住宅機器関連の分野は、高級旅館や温浴施設をターゲットとしたプレミアムな和風浴槽を、新型鋳物ホーロー浴槽「やまと」として秋に発売しました。これにより、陶器風呂や石風呂、木風呂が主流であった和風浴槽に、新たな選択肢として提案するなど、宿泊施設の新設や改修に対する営業強化に努めてまいりました。

 この結果、当セグメントの売上高は16億64百万円(前年同期比4.1%増)となりました。

 

 

 ②キャッシュ・フローの状況

 当事業年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前事業年度末に比べ58百万円増加し8億56百万円となりました。

 各キャッシュ・フローの状況は以下のとおりです。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 営業活動の結果得られた資金は、67百万円(前事業年度は68百万円の使用)となりました。これは主に、仕入債務の増加が2億65百万円あった一方、売上債権の増加が49百万円及びたな卸資産の増加が1億63百万円あったことによるものです。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 投資活動の結果得られた資金は、46百万円(前事業年度は8百万円の使用)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出が38百万円あった一方、投資不動産の賃貸による収入が1億9百万円あったことによるものです。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 財務活動の結果使用した資金は、55百万円(前事業年度は90百万円の獲得)となりました。これは主に、長期借入金の返済による支出が55百万円あったことによるものです。

 

 

③生産、受注及び販売の実績

a.生産実績

    当事業年度の生産実績をセグメント別に示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

金額(千円)

前年同期比(%)

産業機械関連

1,143,257

+34.2

住宅機器関連

1,081,331

+43.5

合計

2,224,588

+38.6

 (注)1.金額は、販売価格によっております。

2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

b.受注実績

  当事業年度の受注実績をセグメント別に示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

受注高(千円)

前年同期比(%)

受注残高(千円)

前年同期比(%)

産業機械関連

1,790,082

+67.0

693,361

+139.8

 (注)1.住宅機器関連は見込生産のため記載しておりません。

        2.当事業年度において、受注実績に著しい変動がありました。これは、産業機械関連において、コロナ禍からの回復基調により、製造業の設備投資が拡大したこと等によるものです。

3.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

c.販売実績

  当事業年度の販売実績をセグメント別に示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

製品(千円)

商品(千円)

合計

前年同期比(%)

産業機械関連

1,388,638

1,388,638

△12.1

住宅機器関連

1,103,824

560,870

1,664,694

+4.1

合計

2,492,462

560,870

3,053,332

△4.0

 (注)1.産業機械関連には、産業機械鋳物、機械加工、組立品を含んでおります。

2.前事業年度及び当事業年度の主な相手先別の販売実績及び総販売実績に対する割合は、次のとおりであります。

相手先

前事業年度

(自 2020年1月1日

至 2020年12月31日)

当事業年度

(自 2021年1月1日

至 2021年12月31日)

金額(千円)

割合(%)

金額(千円)

割合(%)

オークマ株式会社

827,192

26.0

637,289

20.9

タカラスタンダード株式会社

649,073

20.4

889,877

29.1

3.本表の金額には、消費税等は含まれておりません。

 

(2)経営者の視点による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析・検討内容

 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在において当社が判断したものであります。

 

 ①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容

財政状態の分析

(資産)

 当事業年度末における資産合計は、前事業年度末と比べ10百万円増加し、57億46百万円となりました。

 流動資産は、電子記録債権が1億98百万円減少した一方、売掛金が3億16百万円増加したことから、前事業年度末と比較して1億70百万円増加し、31億7百万円となりました。

 固定資産は、主に機械及び装置が57百万円減少したことと建物が39百万円減少したことから、前事業年度末と比べ1億60百万円減少し、26億38百万円となりました。

 

(負債)

 当事業年度末における負債合計は、前事業年度末と比べ2億43百万円増加し、33億9百万円となりました。

 流動負債は、主に支払手形が2億16百万円増加したことから、前事業年度末と比べ2億38百万円増加し、25億3百万円となりました。

 固定負債は、主に退職給付引当金が12百万円増加したことから、前事業年度末と比べ4百万円増加し、8億5百万円となりました。

 

(純資産)

 純資産は、主に繰越利益剰余金が2億4百万円減少したことから、前事業年度末と比べ2億32百万円減少し、24億36百万円となりました。

 この結果、自己資本比率は前事業年度末と比べ4.1ポイント減少し、42.4%となりました。

 

 

経営成績の分析

(売上高)

 当事業年度における売上高は、30億53百万円(前年同期比4.0%減)となり、前事業年度に比べ1億25百万円の減少となりました。

 産業機械関連事業の売上高は、産業機械鋳物部品の受注は前年に比べ増加したものの、価格競争や工期の延期等の影響などから1億91百万円の減少となり、13億88百万円(前年同期比12.1%減)となりました。

 住宅機器関連事業の売上高は、高級旅館や温浴施設をターゲットとした新型鋳物ホーロー浴槽「やまと」を秋に発売するなど、営業強化に取組んだ結果、前事業年度に比べ65百万円増加し、16億64百万円(前年同期比4.1%増)となりました。

(売上総利益)

 当事業年度における売上総利益は、主要な原材料の価格高騰等の影響により前事業年度に比べ20百万円減少し、3億46百万円(前年同期比5.6%減)となりました。また、売上高総利益率は前事業年度を0.2ポイント下回り11.3%となりました。

(営業損益)

 当事業年度における販売費及び一般管理費につきましては、主に旅費及び交通費が減少したことにより前事業年度に比べ3百万円減少し、6億57百万円(前年同期比0.5%減)となりました。

 当事業年度における営業損益は、販売費及び一般管理費は減少したものの売上総利益の減少が上回ったことにより前事業年度に比べ17百万円減少し、営業損失は3億11百万円(前年同期は営業損失2億94百万円)となりました。

(経常損益)

 当事業年度における営業外収益は、1億45百万円(前年同期比2.4%増)となり、営業外費用は36百万円(前年同期比14.3%増)となりました。

 この結果、当事業年度における経常損益は、前事業年度に比べ18百万円減少し、経常損失は2億2百万円(前年同期は経常損失1億84百万円)となりました。

(当期純損益)

 当事業年度における特別利益は2百万円(前年同期比25.9%減)となり、特別損失は1百万円(前年同期比93.0%減)となりました。

 

 この結果、当期純損益は前事業年度に比べ1億56百万円増加し、当期純損失2億4百万円(前年同期は当期純損失3億60百万円)となりました。

 

 

 ②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報

 キャッシュ・フローの状況につきまして、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。

(資金需要)

 当社の運転資金需要の主なものは、原材料・部品等の購入費用、製造経費、研究開発費、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は、設備投資等であります。

(財務政策)

 当社は、事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。

 短期運転資金は金融機関からの短期借入を、設備投資や長期運転資金の調達につきましては金融機関からの長期借入を基本としております。

 当事業年度末における借入金の残高は16億1百万円となっており、現金及び現金同等物の残高は8億56百万円となっております。

 

 なお、当社のキャッシュ・フロー関連の指標は以下のとおりであります。

〈参考〉キャッシュ・フロー関連指標の推移

 

 

2017年12月期

2018年12月期

2019年12月期

2020年12月期

2021年12月期

自己資本比率              (%)

50.4

47.2

49.2

46.5

42.4

時価ベースの自己資本比率 (%)

34.6

15.7

15.7

16.5

18.7

キャッシュ・フロー対有利子負債比率(年)

4.7

5.5

23.8

インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍)

27.2

24.2

5.2

自己資本比率:自己資本/総資産

時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産

キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/営業キャッシュ・フロー

インタレスト・カバレッジ・レシオ:営業キャッシュ・フロー/利払い

(注1)株式時価総額は自己株式を除く発行済株式数をベースに計算しています。

(注2)キャッシュ・フローは、営業キャッシュ・フローを利用しています。

(注3)有利子負債は貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っている全ての負債を対象としています。

(注4)キャッシュ・フロー対有利子負債比率及びインタレスト・カバレッジ・レシオのうち、2018年12月期及び2020年12月期については、営業キャッシュ・フローがマイナスであったため記載を省略しております。

 

 ③重要な会計方針及び見積り及び当該見積りに用いた仮定

 当社の財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、第5 経理の状況 1 財務諸表等(1)財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)に記載のとおりであります。

 

 

 

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