有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
1.会社がとっている特異な経営方針に係るもの
該当事項はありません。
2.財政状態及び経営成績の異常な変動に係るもの
(1)売上高の変動について
当社グループの売上高は、これまでの緩やかな金属缶の需要の減少に加え、鋼材価格、印刷費、輸送費、ガス・電力費等の急激な上昇に起因した製品価格の上昇等が、18L缶の他容器への移行の動きを誘発し、18L缶の需要の減少を加速する可能性があり、当社グループの事業に大きな影響を与える懸念があります。
(2)原材料の確保と価格の変動について
鋼材価格の上昇は、これまでに例を見ない急激、且つ値上げ幅も大きなものとなっており、速やかに製品価格へ転嫁し、このインパクトを吸収していかないと、当社グループの業績に影響を及ぼします。
(3)外部負債と金利変動リスクについて
当社グループの外部負債は、2022年3月末現在、長期借入金(含む1年内)2,871百万円、リース債務(含む1年内)14百万円、合計2,886百万円であります。
今後金利水準が大きく変動した場合、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。
(4)賃貸不動産の稼働率について
当社グループは本社敷地内に賃貸建物(鉄骨造3階建延べ11,493㎡)を保有しており、賃貸不動産の稼働率が業績に影響を及ぼす可能性があります。
3.業界状況について
当社グループの主力商品である18L缶業界は、過剰設備と需給低迷の状況が続いており、稼働率の低下、過当競争のため製品価格転嫁による採算確保が困難という構造的な問題を抱えております。
需要に見合った業界規模への再編成の動きが出て来ることが予想され、鋼材価格の急激、大幅な値上げの動きのなかで適切な経営判断を行う必要があります。
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