当社グループは、主に建築用のファスニング製品及び締結工具の分野において、長年培ってきたファスニング技術を活かし、耐久性・施工性に優れた製品の開発や高耐食性・環境保全に貢献する表面処理技術の開発など、付加価値の高い製品の研究開発に取り組んでおります。
研究開発体制といたしましては、開発部門、営業企画部門を中心に、お客様のニーズにスピーディに対応できる体制を構築しております。
建築用締結工具(ツール)の分野におきましては、施工現場において省人化・省力化として市場ニーズが高いガス式びょう打ち機の市場シェア拡大のため、前期に発売した汎用機種の配管工事業界仕様の開発に新たに着手し、2022年度の発売を予定しております。また、施工現場での溶接熟練工不足や火災予防のニーズに応えるべく、ビルや倉庫等の建築現場におけるデッキ留めの工法を従来の溶接からガス式びょう打ち機を使ったピン留めに切替える提案を大学との共同研究成果を踏まえゼネコンに行ってまいりましたが、これまで主要販路として想定していた鋼構造建築市場のみならずコンクリート造市場においてもニーズがあることから、コンクリート造市場におけるデッキ留めにおいてもピン留め工法の採用を目指してデッキメーカーと共同開発に取り組んでおります。
ファスニング製品の分野におきましても、裏側に手が入らない部位に固定可能なため溶接が不要となる鋼材用新型アンカー「ブルームススタッド」に対する小型化の要望が強いことから、新たにW3/8タイプを開発しました。また、新用途を想定してねじ固定式アンカーのロングサイズ版を開発し、試験施工の結果が好評であったため、2022年度に発売を予定しております。
今後もこれまで培ってきた技術をベースに、お客様のニーズにかなった製品や表面処理を含めた付加価値の高い製品の開発・改良を中心に進め、より社会に貢献できる安心・安全な製品開発に向け、当社グループの総力を挙げて積極的に取り組んでまいります。
なお、当連結会計年度の研究開発費の総額は
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