業績

3 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要並びに経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。

(1) 経営成績

当連結会計年度におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の影響により、個人消費や企業活動に正常化の見通しが立ちにくい不透明な状態が続いております。また、製造業においては原材料価格の高騰が継続し、今後も厳しい状況が見込まれます。
 一方、当社グループを取り巻くガス事業分野のエネルギー関連においては、電力や都市ガスの小売り自由化やエネルギー供給源の多様化の環境下にあって、競争激化が続いております。

このような経済情勢のもと、当社グループは受注・価格競争が激化するなか、引き続き売上の拡大や販売価格の是正に努め、運送事業が増収となりましたものの、高圧機器事業、鉄構機器事業及び施設機器事業は減収となりました。

この結果、当連結会計年度の売上高は128億66百万円(前期比12百万円の減収)となりました。利益面においては、売上高が減少したことにより、営業利益は64百万円(同28百万円の減益)に、経常利益は 1億42百万円(同1百万円の減益)に、親会社株主に帰属する当期純利益は1億32百万円(同8百万円の増益)となりました。

経営上の目標の売上高、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益は前期実績としておりましたので、その達成状況は、親会社株主に帰属する当期純利益は上回りましたものの、売上高、営業利益及び経常利益は下回ることとなりました。

 

 セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。

 

高圧機器事業 

主要製品であるLPガス容器は販売数量が増加したものの、LPガスプラント工事の受注が減少し、事業全体の売上高は81億12百万円となり、前期を41百万円(0.5%)下回りました。また、セグメント利益(営業利益)は、売上高の減少はあったものの、前期とほぼ同額の3億92百万円となりました。

 

鉄構機器事業

鉄構製品の受注は増加したものの、個別受注物件が減少したことにより、事業全体の売上高は前期とほぼ同額の4億65百万円となりました。また、セグメント利益(営業利益)は、売上高の減少はあったものの、前期とほぼ同額の40百万円となりました。

 

施設機器事業

畜産分野の主力製品である飼料タンクの売上が減少したことにより、事業全体の売上高は18億75百万円となり、前期を29百万円(1.6%)下回りました。また、セグメント利益(営業利益)は売上高の減少により前期を56百万円(35.6%)下回る1億1百万円となりました。

 

運送事業

貨物取扱量が増加したことにより、事業全体の売上高は24億13百万円となり、前期を59百万円(2.5%)上回りました。また、セグメント利益(営業利益)は、売上高増加により前期を9百万円(38.0%)上回る33百万円となりました。

 

(2) 財政状態

当連結会計年度末総資産は、前連結会計年度末(以下「前期」という。)と比較して2億81百万円(2.5%)増加し、117億61百万円となりました。主な要因は、投資有価証券が1億82百万円減少したものの、仕掛品が1億23百万円、原材料及び貯蔵品が1億79百万円それぞれ増加したことによるものであります。

負債は前期と比較して3億2百万円(4.5%)増加し、70億26百万円となりました。主な要因は、電子記録債務が2億70百万円、流動負債の「その他」が1億82百万円それぞれ増加したことによるものであります。

また、純資産は前期と比較して20百万円(0.4%)減少し、47億34百万円となりました。主な要因は、利益剰余金が93百万円増加したものの、その他有価証券評価差額金が1億41百万円減少したことによるものであります。

 

 

(3) キャッシュ・フロー

当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の期末残高は、前期に比べ25百万円(7.9%)増加し、3億41百万円となりました。なお、当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの状況と主な内訳は以下のとおりであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動の結果得られた資金は、3億9百万円でありました(前期は得られた資金が4億89百万円)。これは、主に当期純利益を計上したことによるものであります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動の結果使用した資金は、1億45百万円でありました(前期は使用した資金が3億36百万円)。これは、主に有形固定資産の取得によるものであります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動の結果使用した資金は、1億38百万円でありました(前期は使用した資金が3億9百万円)。これは、主にリース債務の返済、配当金の支払いによるものであります。

 

当社グループの資本の財源及び資金の流動性については、資金需要は材料費、外注加工費、人件費、製造諸費用等の生産活動、並びに販売費及び一般管理費等の営業活動に必要な運転資金が主なものであります。また、投資活動については更新を主体とした設備投資を行っております。これらの資金需要に対する資金財源は、手持資金及び金融機関からの借入により必要とする資金を調達しております。なお、当面の資金繰りのための資金は十分に確保していると判断しております。

 

 (4)生産、受注及び販売の実績

  生産、受注及び販売の実績は、次のとおりであります。

 ① 生産実績

当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと次のとおりであります。

 

セグメントの名称

生産高(百万円)

前年同期比(%)

高圧機器事業

8,208

△0.5

鉄構機器事業

474

2.9

施設機器事業

1,914

△0.3

合計

10,597

△0.3

 

(注) 1 金額は販売価格によります。

2 運送事業は生産形態を伴わないため省略しております。

 

 ② 受注実績

当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと次のとおりであります。

 

セグメントの名称

受注高(百万円)

前年同期比(%)

受注残高(百万円)

前年同期比(%)

高圧機器事業

8,204

0.7

574

14.3

鉄構機器事業

481

6.2

67

31.1

施設機器事業

1,904

3.4

306

10.8

合計

10,591

1.4

948

14.2

 

(注) 運送事業は貨物運送事業を主力とする物流事業を展開しているため省略しております。

 

 ③ 販売実績

当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと次のとおりであります。

 

セグメントの名称

販売高(百万円)

前年同期比(%)

高圧機器事業

8,133

△0.4

鉄構機器事業

465

△0.1

施設機器事業

1,875

△1.6

運送事業

3,228

2.8

合計

13,702

0.2

 

(注) 1 総販売実績に対し、10%以上に該当する販売先はありません。

2 上記販売金額はセグメント間の内部売上高又は振替高を控除していません。

  

 

(5) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。

連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。

なお、新型コロナウイルス感染症の影響等不確実性が大きく将来事業計画等の見込数値に反映させることが難しい要素もありますが、期末時点で入手可能な情報を基に検証等を行っております。

 

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