課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

(1)経営方針

「ガス・溶接・切断の総合製造・販売会社として世界市場での顧客の満足と信頼を獲得する」ことを経営理念に掲げております。株主、顧客、取引先および従業員などにとって価値を高める企業であり続けるため、行動を変化させ、絶えず新しい技術を生み出し、人と技術と環境との調和を図ってまいります。

 

(2)経営戦略等

当社グループは中期経営計画「POST100&NEXT100 TRY-2023」において主要課題として「世界市場での顧客満足の実現」、「すべての社員が活躍できる働き方改革の実現」、「持続的成長に向けた経営体制の強化」を掲げ、「取引先」、「従業員」、「社会」、「株主」など様々なステークホルダーとともに共通価値を創造して、ゆるぎない信頼を獲得し、持続的な成長を実現してまいります。

中期経営計画「POST100&NEXT100 TRY-2023」の概要

主要課題

世界市場での顧客満足の実現

(CS:顧客満足)

①魅力ある製品・サービスの供給

②顧客利益向上への貢献

③顧客サービスの高度化

すべての社員が活躍できる働き方改革の実現

(ES:従業員満足)

①プロフェッショナル人材の育成

②成果主義に基づく評価制度の浸透と向上

③働きやすい職場環境の醸成

持続的成長に向けた経営体制の強化

(SS:社会満足)

①ESG課題への積極的な取組

②グループ一体経営の促進

③収益力の強化

 

(3)目標とする指標

当社グループは、目標とする経営指標として以下の数値を掲げております。これらを重要指標と認識し、企業価値の向上に努めてまいります。

数値目標

2024年3月期(第101期) 連結売上高470億円、経常利益率6.0%、ROE4.5%

 

(4)経営環境

今後の当社グループを取り巻く環境は、新型コロナウイルス感染症による影響が緩和される中で、市況が持ち直していくことが期待されますが、ロシア・ウクライナ情勢による地政学的リスクの顕在化や金融資本市場の変動による下振れリスクに注視する必要があります。

このような情勢のもと、当社グループは変化する世界市場に向けた新技術・新製品の開発およびグループ会社との連携と販売体制の強化に取り組んでまいります。

 

 

(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

機械装置部門においては、切断機の「健康診断活動」の継続による引合いの獲得に努めるとともに、2022年7月開催予定の2022国際ウェルディングショー(JIWS)にDBC(Dual Beam Control)ファイバーレーザー切断機を中心とする新製品、新技術を出展し、販促活動を更に強化してまいります。また、海外においても国内同様にファイバーレーザー切断機の拡販に努めてまいります。
 高圧ガス部門においては、機械との一体販売の推進などに取り組み、新規顧客の獲得に努めてまいります。また、将来に向けたガス事業の構造改革として充填工場のインフラ整備や配送の合理化を推進し、安全の確保、安定供給および原価低減を図ってまいります。医療分野においては、酸素濃縮器レンタル、CPAPレンタルなどの営業強化を図り、拡販活動に努めてまいります。
 溶接機材部門においては、溶材、溶接機等主力商材について市場や顧客への更なる浸透を図るとともに、課題解決型新商材の市場投入および新市場開拓、自動遮光面、グラインダー、砥石などのスタンダード商材の販促活動に努めてまいります。
 その他の部門においては、温室効果ガス削減に向けた排ガス処理装置の新製品開発やヘリウムリサイクル事業の展開を推進し、拡販活動に取り組んでまいります。

 

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