課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

(1)会社の経営の基本方針

企業ミッションである「人類を場所・時間・言語・物理的な制約からの解放」の実現が経営の目的です。より、具体的にはAI、AR(Augmented Reality:拡張現実)、VR(Virtual Reality:仮想現実)、5G/6G/7G(高速大容量・多数同時接続通信)、4K/8K/12K(超解像映像)、映像配信ソリューション、ウェアラブルデバイス、ロボット、HA(Human Augmentation:人間拡張)等の最新テクノロジーを統合して、世界中の人々が「いつでもどこでも誰とでも言語フリーで」交流し、生活し、仕事し、人生を楽しめる「グローバル・ユビキタス」を実現します。

 

(2)中長期的な会社の経営戦略

MT・HT事業をキャッシュカウ、メタバース事業を主たる成長ドメインと位置付けています。

 

(3)経営環境

MT事業は、成長率に見合った費用のスリム化等によりキャッシュカウ事業と安定しつつあります。メタバース事業は後述の優先課題に記載のとおり、サービスインの開始及びアジャイルによるブラッシュアップ期に至っています。

 

(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

① メタバース事業の「どこでもドア」サービスの拡大推進

VR(仮想空間)内において、物理的距離、言語の違い、身体能力的制限を超えて「いつでもどこでも誰とでも」旅行、セラピー、パーティー、音楽ライブができるサービスラインアップが一通り完成したことから、メタバース事業のサービス「どこでもドア」のユーザー数拡大を行っていきます。仮想空間内で有名人や故人のデジタルクローンと出会う「VRクローン」、VR旅行中に目にする動物、植物、建物を画像認識によって特定しAIが説明を行う「AIガイド」機能等のさらなる新しいサービス・機能の開発も推し進めていきます。

② MT事業の安定成長

ドキュメントAI翻訳の『T-4OO』『T-3MT』、音声AI翻訳の『オンヤク』等のサービスを展開するMT事業について年率5~20%の安定成長を維持します。

 

(5)コロナ禍の業績に対する影響は以下のとおりです。

MT事業の第4四半期においては、第3四半期から企業動向に大きな変化はなく、2021年2月期より試みていた「コロナ禍での新しい営業活動(※)」でもあるWebを中心とした営業活動を行い、主軸製品であるドキュメントAI自動翻訳部門においては概ね想定通りの着地となりましたが、新プロダクトである音声翻訳部門に関しては、想定を下回る着地となりました。

※従前の展示会によるリードの創出に高く依存していた受動的なスタイルから、既存のお客様への業務改善・プロダクトミックス提案、ウェビナー開催等による積極的かつ能動的なコンタクト機会の創出等を中心に行っております。

主軸製品である『T-4OO』・『T-3MT』を取扱うドキュメントAI自動翻訳部門においては業績予想上の根拠となった受注計画に対してオンラインで推移しており、堅調な状況となっております。

現在、総導入企業数は6,000社を突破し、第2四半期決算短信において記載しました「成熟フェーズへの切り替え」を実行した結果、現在ご契約いただいているお客様の活性化により、利用拡大、受注単価増へと繋がっております。

また、自動翻訳市場のさらなる拡大へ向けた産業翻訳業界への啓発活動を加速させております。新プロダクトである会議音声翻訳ツール『オンヤク』、ウェアラブルデバイス向け『T-4PO』シリーズをはじめとした、音声翻訳部門においてはお問い合わせ、商談件数は従前と変わらず多いものの、受注額、受注件数は当初の計画で想定した伸び率には届かない結果となりました。ただし、市場としては徐々に開拓されている状況にありますので、今後も受注拡大に向け活動いたします。

HT事業においてはコロナ禍による行動制限・国際交流断絶の長期化により、2022年2月期の売上・利益はともに微減となりました。コロナ禍のピーク時から比較して、足元の事業環境は回復基調にありますが、新型コロナウイルスの影響については依然不透明な状況が継続しており、今後の感染状況によっては業績へ影響を与える可能性があります。

 

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