業績

3【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)経営成績等の状況の概要

 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。

 

 ①財政状態及び経営成績の状況

当連結会計年度におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響が、ワクチン接種が進んだことなどから新規感染者数が大幅に減少し景気に持ち直しの動きがみられたもののオミクロン株による感染急拡大によりまん延防止等重点措置が再発出されました。その後解除されたものの回復の足取りは重いまま推移しておりますまたロシア・ウクライナ情勢世界的な資源・エネルギー価格の上昇や円安の進行など依然として先行き不透明な状況が続いております。

このような状況の下、当社グループはテクノロジーを基盤として、バーチャレクス・コンサルティング株式会社はCRMをビジネスのドメインに、株式会社タイムインターメディアはWeb、文教・教育、AIなどをビジネスのフィールドとして、当社グループの持つコンサルティング、IT、アウトソーシングのノウハウを活用したトータルな支援を行ってきました。

以上の結果、当連結会計年度の売上高は6,223,582千円(前連結会計年度比10.5%増)、営業利益は519,950千円(前連結会計年度比215.4%増)、経常利益は543,708千円(前連結会計年度比199.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は364,099千円(前連結会計年度比229.2%増)となりました。

 

セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。

ⅰ.IT&コンサルティング事業

IT&コンサルティング事業におきましては、前連結会計年度は新型コロナウイルス感染症の影響により営業活動が制限されるなど売上は低調に推移していましたが当期からは回復に転じ大型コンサル案件など新規受注も順調に拡大推移しているなどから前連結会計年度比で増収となりました利益面でも売上増の要因に加え下期に利益率の高いパッケージライセンスの売上計上やプロジェクト利益率の向上により前連結会計年度比で大幅に改善しましたこの結果、売上高は3,658,137千円(前連結会計年度比23.5%増)、セグメント利益は815,772千円(同74.9%増)となりました。

 

ⅱ.アウトソーシング事業

アウトソーシング事業におきましては、一部の案件について引き続き新型コロナウイルス感染症の影響を受けているものの売上はほぼ前年同期並みで推移しました利益面では引き続きプロジェクト利益率の改善が見られ前年同期比で増収となりました売上高は2,565,445千円(前連結会計年度比3.9%減)、セグメント利益は519,411千円(同13.8%増)となりました。

 

②キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末と比べ154,996千円減少し、期末残高は292,573千円となりました。

当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況と要因は次のとおりであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動の結果得た資金は、274,894千円(前連結会計年度は495,120千円の支出)であります。これは主に、売上債権の増加199,535千円、法人税等の支払180,584千円があったものの、税金等調整前当期純利益519,380千円があったことによるものであります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動の結果使用した資金は、64,667千円(前連結会計年度は158,601千円の支出)であります。これは主に、無形固定資産の取得による支出35,781千円があったことによるものであります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動の結果使用した資金は、365,223千円(前連結会計年度は97,689千円の支出)であります。これは主に、長期借入金の返済による支出355,286千円があったことによるものであります。

③生産、受注及び販売の実績

ⅰ.生産実績

当連結会計年度の生産実績は、次のとおりであります。

セグメントの名称

当連結会計年度

(自2021年4月1日

至2022年3月31日)

前年同期比(%)

IT&コンサルティング事業(千円)

2,577,942

117.1

アウトソーシング事業(千円)

2,010,305

92.2

合計(千円)

4,588,247

104.7

(注)1.金額は製造原価によっております。

2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

 

ⅱ.受注実績

受注高及び受注残高を把握することが困難なため、記載をしておりません。

 

ⅲ.販売実績

当連結会計年度の販売実績は、次のとおりであります。

セグメントの名称

当連結会計年度

(自2021年4月1日

至2022年3月31日)

前年同期比(%)

IT&コンサルティング事業(千円)

3,658,137

123.5

アウトソーシング事業(千円)

2,565,445

96.1

合計(千円)

6,223,582

110.5

(注)セグメント間の取引については相殺消去しております。

 

 

(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。

 

①重要な会計方針及び見積り

当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されています。連結財務諸表の作成にあたっては、当連結会計年度における財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に影響を与えるような見積もり、予測を必要としております。当社グループは、過去の実績や取引状況を勘案し、合理的と判断される前提に基づき見積もり、予測を行っている部分があり、これらの見積りについては不確実性が存在するため、実際の結果と異なる可能性があります。

連結財務諸表を作成するにあたり、重要となる会計方針については「第5経理の状況1.連結財務諸表等(1)連結財務諸表連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載しています。

なお、新型コロナウイルス感染症が会計上の見積りに与える影響は、「第5経理の状況1.連結財務諸表等(1)追加情報」に記載しています。

 

②当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容

ⅰ.財政状態

(資産の部)

 当連結会計年度末における資産合計は、前連結会計年度末より271,828千円増加し、2,853,366千円となりました。これは主に、現金及び預金が154,996千円減少したものの、保有株式の新規上場により投資有価証券が339,775千円増加したこと等によるものであります。

 

(負債の部)

 当連結会計年度末における負債合計は、前連結会計年度末より322,190千円減少し、1,706,402千円となりました。これは主に、借入金が375,286千円減少したこと等によるものであります。

 

(純資産の部)

 当連結会計年度末における純資産合計は、親会社株主に帰属する当期純利益364,099千円を計上したことその他有価証券評価差額金が204,839千円増加したこと等により、前連結会計年度末より594,018千円増加し純資産は1,146,964千円となりました。

 

ⅱ.経営成績

(売上高)

当連結会計年度における売上高は6,223,582千円と、前連結会計年度比10.5%の増収となりました。

IT&コンサルティング事業で前年同期は新型コロナウイルス感染症の影響により営業活動が制限されるなど売上は低調に推移していましたが当期からは回復に転じ大型コンサル案件など新規受注も順調に拡大推移していることが主な要因であります。

 

(売上原価、売上総利益)

当連結会計年度における売上原価は前連結会計年度比5.1%増の4,598,179千円となり、売上総利益は1,625,403千円と、同29.2%の増益となりました。売上総利益につきましては、プロジェクト利益率の改善によるものが主な要因です。

 

(販売費及び一般管理費、営業利益)

当連結会計年度における販売費及び一般管理費は前連結会計年度比1.1%増の1,105,453千円となり、営業利益は519,950千円と、前年同期営業利益164,834千円から大幅な増益となりました。

 

(営業外収益、営業外費用、経常利益)

当連結会計年度における営業外損益は、前連結会計年度と比較して大きな変動は無く、経常利益は543,708千円と、前年同期経常利益181,545千円から大幅な増益となりました。

 

 

(特別利益、特別損失、親会社株主に帰属する当期純利益)

当連結会計年度における特別損益は、減損損失24,327千円がありました。この結果、当連結会計年度における親会社株主に帰属する当期純利益は364,099千円と前年同期110,616千円から大幅な増益となりました。

また、セグメント別における分析につきましては、「第2事業の状況 3経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりであります。

 

ⅲ.資本の財源及び資金の流動性

キャッシュ・フローの状況につきましては、「第2事業の状況3経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析(1)経営成績等の状況の概要②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。

当社グループの運転資金需要の主なものは製造費用、販売費及び一般管理費に必要な資金であります。これらの運転資金及び必要な設備資金につきましては内部資金または銀行からの借入により資金調達することとしております。また、各子会社からの報告に基づき、当社でグループにおける必要な資金を把握し、一時的な資金の不足については当座貸越枠等により、十分な借入金の与信枠を設定し、必要資金を適時に確保する体制を整えております。

 

ⅳ.経営成績に重要な影響を与える要因

当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因は、「第2事業の状況2事業等のリスク」に記載のとおりであります。当社グループは、これらのリスク要因について分散・低減し、適切に対応を行ってまいります。

 

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