当事業年度の研究開発活動は、バイオロジカル分野を主とした、「バイオクリーンベンチ」及び「全排気安全キャビネット」の各シリーズ化、「パッケージ型排気ユニット」、「抗菌クリーンパーティションフルパッケージモデル」等の感染症対策機器を主とした開発に取組みました。さらに、病院分野以外の介護福祉施設における感染症対策として、家族面会用ブース「あえるーむ」を開発し上市しております。
さらにクリーンエアーの供給装置用送風機の省エネルギー化の研究開発に取組み、二酸化炭素排出量低減に寄与する省エネルギー機器の幅広い要望に対応しております。より安全、より高精度、より高品質化された最終製品の提供のため、設計本部中心の体制から研究所を再設置し研究開発を行うことで、社会の安全・安心を実現し、顧客の利益と当社の企業価値を向上させてまいります。
また、第三者割当による行使価額修正条項付第9回新株予約権の行使により資金を9億67百万円調達しており、内1億5百万円を省エネルギー技術及び感染症対策製品の普及拡大に向けた研究開発資金として2023年3月末までに充当する予定でしたが、2020年4月より2021年12月末までに全額の充当を完了いたしました。その成果を当社のSDGsへの取組みとして開示してまいります。
1.研究
A.生菌を用いた空間除菌効果の検証方法の確立(継続)
B.清浄度予測及びエアーカーテン気流のシミュレーション
C.樹脂ランナーの開発
D.DCモーターの開発
2.研究論文発表
JACA(公益社団法人日本空気清浄協会)
・紫外線強度と照射角度による捕虫への影響と効果
・空気清浄機にて形成したプッシュプル気流の有効性
ISCC(国際汚染制御学会: International Symposium on Contamination Control)トルコ大会
・防虫用エアーカーテン装置の評価方法
上記はコロナウイルス感染対策により、2022年10月に開催延期となりました。
3.新製品
A.バイオクリーンベンチ(BLB-8型シリーズ)
B.全排気安全キャビネット(BSC-10型シリーズ)
C.抗菌エアーシャワー(AAS-8017KAN型)
D.LED式バグキーパー(ABK-1900LE型)
E.簡易陰圧装置・パッケージ型排気ユニット(PEU02-20型)
F.抗菌クリーンパーティションフルパッケージモデル(ACP-898K型シリーズ)
G.パッケージ式クリーンユニット(PAU-DC型シリーズ)
H.手洗い乾燥機(AWH-06型)
I.面会用ブース・あえるーむ(TIB-2618MI型)
J.コンパクトエアーシャワー(C-AS01型)
4.特許
・新規申請(5件)、取得(5件)
なお、当事業年度における研究開発費の総額は、
(注)当社は単一セグメントに属する事業を営んでいるため、セグメント別の研究開発活動については記載を省略しております。
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