研究開発活動

5【研究開発活動】

当社グループの研究開発活動は、開発センターを中心にコア技術の追求と確立を目指しております。開発センターは、当社グループのコア技術であるダイヤフラム及び様々な分野に関しての流体移送に関する基礎技術を追求するとともに、ポンプ及び計測制御機器の開発・製品化研究も担っております。

また、開発・製品化研究においては、生産本部(工場)、東京・大阪・名古屋・中四国・福岡の各拠点の技術部門と連携して、お客様からのご要望やマーケットにおける潜在的な需要に関する情報を取り入れることで、お客様から望まれる独創的な製品の開発を迅速に行うことを目指しております。

当連結会計年度における主な活動は次のとおりであります。

<薬注システム「PTS-30A」の発売>

薬液注入の機能を1台に集約させた「PTSシリーズ」の30L型について、これまで搭載されていた機能はそのままに、耐薬品性・耐候性を向上させた「PTS-30A」を発売しました。タクミナが得意とする水処理・滅菌・殺菌市場でのブランドイメージをさらに向上させてまいります。

<高精度小型スムーズフローポンプ「Qシリーズ」のラインナップ追加>

お客様に研究段階から「スムーズフローポンプ」を使用していただけるように、研究所やラボ施設向けに開発した小型スムーズフローポンプ「Qシリーズ」の流量ラインナップが5μL/min ~100mL/min となり拡販に繋がりました。また、標準機では送液できなかった液体についても、特殊タイプ(特注仕様)の研究開発によって送液が可能となり、対応範囲がさらに拡大しました。

<リモート立会試験の本格運用>

お客様のお困り事を解決する場として、2017年に竣工した「流体ソリューションセンターLABⅡ」において、コロナ禍の長期化に伴い、WEBカメラやWEB会議を導入し、リモート立会試験の本格運用を開始しました。お客様が抱える様々な課題を解決するとともに、さらなる市場の開拓を進めてまいります。

<基礎技術・要素技術の研究>

「スムーズフローポンプ」のコア技術にはダイヤフラムや弁座などがあり、それらの素材・形状の研究をはじめとして、様々な用途を想定した解析やシミュレーション・評価試験を積み重ね、製品開発・品質向上のスピードアップに繋がるノウハウの蓄積を行っております。

また、水処理、滅菌・殺菌市場向けに対しても、これまで培ってきた流体コントロール技術に加えて、水質管理に必要不可欠となる計測技術の研究によって得られたノウハウを駆使して、お客様のニーズに合った高付加価値製品の開発や次世代技術の研究開発を推進しました。

なお、当連結会計年度における研究開発費の総額は285百万円です。

 

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