研究開発活動

5【研究開発活動】

 当社グループは「成長企業への挑戦、夢をかなえるものづくり企業をめざす」という長期ビジョンのもと、商品・技術の連環を深め、独自性の高い開発で社会の発展に貢献し、顧客から選ばれる企業を目指しております。

中期的にはロボット・ロボットシステムと、社内で培い進化してきた多彩な生産技術・ノウハウ、さらに、自動化・情報化・電動化に適した部品・加工技術を提供し、多様化する社会に向けたあらゆる産業分野のお客様の製品やその生産ラインの進化に貢献してまいります。

 これらを実現するうえで、従来の既成概念にとらわれない画期的な商品開発や各事業を横断した複合連関型商品開発にタイムリーにとり組めるよう開発体制を強化し、固有の基礎技術に根差し差別化されたオンリーワン商品に繋がるよう特許を含む知的財産の拡充を図ってまいりました。

 開発にあたっては、オープンイノベーションを志向し、カスタマーやサプライヤー、産学との共同開発を推進することで、当社の技術シーズを補完しながら開発のスピードアップをはかっております。

 これらの活動に伴う当連結会計年度の研究開発費は、機械工具事業で3,414百万円、部品事業で1,857百万円、その他の事業で652百万円となり、5,924百万円となりました

 

 当連結会計年度の主な活動状況および開発成果は、次のとおりであります。

(1)機械工具事業

 ロボットでは、主に電機・電子分野での搬送・組立ニーズに応えるため、小型垂直多関節ロボットMZシリーズのラインナップ拡充として、12kg可搬中空手首ロボット「MZ12H」、世界最小*のロボット制御装置「CFDs」を新規投入いたしました(*2021年12月現在)。また、電機・電子分野で自動化が困難であったコネクタ挿入作業を実現した「コネクタ挿入アプリケーション」が、日刊工業新聞社主催の2021年「十大新製品賞 本賞」を受賞するなど、生産設備の生産性向上への貢献が評価されております。さらに、ロボットシステムの稼働データの収集から見える化までを実現するIoTソリューション「NR:connect」、ロボットシミュレータ「FD

on DESKⅢ」も発売いたしました。今後もロボットラインナップの拡充を図ると共に、AIなど新技術を活用することで、より使いやすいロボットシステムを提案し、幅広い分野の自動化ニーズに応えてまいります。

 工具では、「材料」、「形状」、「コーティング」といった工具の基本要素をすべて一新し、「長寿命」、「高能率」、「多用途」を実現いたしましたアクアREVOブランドを展開。2019年の「アクアREVOドリル」に続き、2020年に「アクアREVOドリルオイルホール」、「アクアREVOミル」を発売開始。さらに、2021年は、小径ドリルに求められる折れにくさを追求した「アクアREVOドリルマイクロ」、立ち壁や深いポケットへの加工に最適な「アクアREVOミル4D」をラインナップに追加し、ユーザーでの生産性向上やコストダウンに貢献しております。また、ねじ加工工具においても、切りくずを出さない盛上げタップ「ZTフォーミングタップ」を新開発。お客様の困りごとを開発に生かすことで、圧倒的な長寿命と低トルクを実現いたしました。今後も、材料のマテリアル部門、熱処理・コーティングのサーモテック部門との連携で、市場ニーズに応えた商品を投入してまいります。

 工作機械では、機械・工具の双方を提供できる世界でも類のないメーカーである特徴を活かし、高能率・高精度な歯車スカイビング複合加工機のシリーズ拡充、拡販に取り組んでおります。今後は、更なる自動化オプションの開発、AI・IoTを活用したシステム開発に取り組み、ユーザーの要望に応えた工作機械の開発を進めてまいります。

 

(2)部品事業

 ベアリングでは、産業機械分野においては多点接触玉軸受や薄肉軸受の展開により、機器の小型化、高効率化に貢献しております。また自動車分野においてはEV化の進行に応じて、モータ高速化や電動コンプレッサなど補機類の電動化に対応した軸受の開発と提供を行っております。

 油圧では、鍛圧機械向け商品として、省エネ高精度なパワーマイスターに、大型プレス機にも適用できる大流量のUPS-2Aシリーズを追加(2021年7月)いたしました。また、定格圧力35MPaの高圧ピストンポンプに3サイズ目のPZH-1Bを投入(2021年11月)、2022年度にも2サイズを順次投入し、高圧ピストンポンプPZHシリーズを5サイズに拡充してグローバル展開してまいります。工作機械・産業機械をはじめ幅広い機械で使用されているソレノイドバルブでは、消費電力を従来比25%削減したSS/SA-G01-40デザインを投入(2021年9月)いたしました。また、工作機械等加工設備の自動化やIoT化ニーズ゛に応え、産業ネットワークEtherNet/IPに対応した比例弁用デジタルアンプ(2021年11月投入)に続き、今後も油圧と電子制御を組み合わせた商品を順次投入してまいります。

 カーハイドロリクスでは、自動車用のソレノイドやベーンポンプの技術を基盤としたEV用のアクチュエータやポンプの開発を進めており、2021年度もアクチュエータ新モデルの量産を開始いたしました。今後も小型・高効率な商品開発を進めラインナップ拡充に努めてまいります。

また事業領域を広げるべく、技術を生かした産機分野向け商品の開発を進めております。

 

(3)その他の事業

 マテリアルでは、不二越全社の新商品開発と連携し、切削工具用の新しい超硬材や高性能の軸受、アクチュエータ等に使用される高機能材料の開発を進めております。また、これまで基礎開発として取り組んできた摩擦かくはん接合(FSW)技術を活用し、異種材接合された部材の開発へ展開、今後拡大が見込まれるEV市場に向けた商品化を進めるなど、市場の要望に応える新素材開発を進めてまいります。

 サーモテックでは、高耐摩耗・低摩擦膜の高品質化・高速化のニーズに対応するために、DLCコーティング装置(SMVP-1020)を市場投入しました。従来困難であったパイプ、ノズル等の細孔内面成膜も可能になり、新規用途の拡大が期待されます。熱処理装置開発では、CO2排出量が少ない真空浸炭炉への更新需要を見据え、顧客ニーズを満足する商品の改良・開発を引き続き進めて参ります。

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