研究開発活動

5 【研究開発活動】

当社グループの研究開発は、コンポーネント商品の競争力強化のため要素開発と、システム商品の創造を柱として、省エネ、環境負荷低減に配慮した製品の創出に日々取り組んでいます。

当期の研究開発費の総額は131百万円となりました。主要な研究開発成果は、船舶システムおよび発電・産業システムのコンポーネントならびにシステムに関するもので、その内容および成果は次のとおりです。

 

(1) 電池ビジネスの根幹である船舶用蓄電池盤の筐体設計及び振動検証を完了

電池ビジネスを展開するにあたって、性能・安全性で評価の高いリチウムイオン電池を使用した充放電システムを船舶に適用するにあたり、船体からの振動による蓄電池盤への影響が懸念されていましたが、当社は、長年培ってきた船舶電気品のノウハウにより、船級から指定されている振動値に基づき振動試験を実施し、評価並びに対策を講じ船舶用として新しい筐体構造を開発しました。これにより、国内初、世界最大級のリチウムイオン電池を搭載した内航貨物船への搭載及び就航に漕ぎ着けたと共に、今後の電池ビジネスの発展が期待されます。

 

(2) 同期発電機の進み無効領域における無効電力制御技術(進相運転)の確立

電力系統に系統連系するごみ処理発電やバイオマス発電などの常用発電システムにおいて、系統の電圧上昇が発生する事象があり、この系統電圧上昇を抑制する目的として、同期発電機の進相運転技術としての無効電力制御技術の確立を行い、同期発電機の進み無効領域での進相運転を行うことが可能となりました。この無効電力制御のロジックを発電制御システムに組み込むことにより、従来、需要家側に設置されていた静止型無効電力補償装置や分路リアクトルなどの系統の電圧上昇を抑制する無効電力補償設備を省略することが可能となり、今後の拡販に期待できます。

 

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