研究開発活動

 

5 【研究開発活動】

当社は、気象観測、防災システム、環境計測、宇宙関連、情報通信機器等の研究・開発を行っております。当事業年度の研究開発費は、233百万円であり売上高の3.3%です。(外部資金によるものを除く)

セグメントごとの研究開発活動を示すと次のとおりであります。

(1)気象防災事業

・近年頻発する豪雨災害に備え、超高密度気象観測・情報提供サービス「POTEKA」に新サービスを追加いたしました。 気象庁のキキクル(土砂災害/浸水害/洪水危険度分布)や国土交通省および都道府県が持つ河川水位観測データを情報閲覧サイト「POTEKA NET」に新しく加えて、気象防災情報の利便性を拡充しております。気象庁のキキクル(危険度分布)は、雨による災害発生の危険度の高まりを判定した情報です。また、河川水位観測データは約6,700ヵ所のリアルタイム水位データを一般財団法人河川情報センターから取得しています。これらを従来のPOTEKA観測データや、アメダス、雨雲データと同一画面で同時に閲覧可能にしております。

 さらに、カメラオプションサービスも追加いたしました。このサービスはPOTEKAの気象観測データと連動して、河川水位などの様子を撮影する気象連動式クラウドカメラサービスです。カメラ画像は「POTEKA NET」を通して公開し、地方自治体を中心に防災活動に役立てられます。

・気象庁が定める計測震度演算に準拠した、計測震度計「G250シリーズ」を開発いたしました。

 気象庁検定取得が可能な高い精度を持ち、震度階級0~7までを正確に計測・算出します。日本各地の観測所や自治体、報道機関などにも採用され、正確な震度情報として提供し、防災対策の構築に貢献しております。

当事業年度における研究開発費の金額は209百万円です。

(2)宇宙防衛事業

・小型衛星向けXバンド送信機の各種環境試験を2019年度研究開発で実施いたしましたが、送信機の量産化を睨んだ改良を2020年度、生産本部を含め物作りの観点からの意見も取り入れて実施し、製品開発は完了いたしました。海外からの引き合いがあり、今後国内外への販売拡大を進めてまいります。

・今年度から社員のスキル向上、モチベーション向上を図るため、宇宙で使用されている部材、構造、物性に関
する基礎研究を4件実施いたしました。来年度も継続して基礎研究を計画しており、技報としてまとめて発刊を予定しております。

・3ヶ年計画で進めている革新2号機に同時に搭載されるベトナムの国家衛星センター(VNSC)と共同で開発しているCubeSat/3U衛星に提供したオンボードコンピュータ(OBC)の技術支援、完成したCubeSatの宇宙環境試験及び搭載時の安全性審査資料の作成を実施いたしました。コロナ禍の影響で作業遅れがあり、環境試験は2021年度も残作業が予定されております。なお、革新2号機は2021年度に射場作業、打上げが計画されております。

当事業年度における研究開発費の金額は24百万円です。

 

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