課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。

 

当社グループはグローバル市場において顧客満足を第一とし、「地に足のついた経営」を進め持続した成長を目指すことを基本とし、そのために以下を経営基本方針といたしております。

①すべての事業活動において「安全の確保、法令の遵守、環境保全」を最優先する。

②顧客のニーズに応え、新技術、新工法の開発と品質向上にたゆまぬ努力を傾注する。

③選択と集中を進め、自社の強みを活かした分野に経営資源を集中する。

当社グループは、日本、中国、インドネシア、メキシコ、ベトナムの各生産拠点から、日本と同品質の製品を世界中へ供給することができ、特に、片面プリント配線板の分野においては世界最大の生産能力があるなど、同業他社に無い特徴を持っております。

主力製品である片面・両面プリント配線板事業では、自動車関連や家電製品等の分野をはじめ、事務機、電子部品・電子機器、テレビ等の映像関連など幅広い顧客向けに販売しており、次期に増産投資を計画しているベトナム拠点の成長により、更なる拡大を目指しております。また、実装や実装搬送治具の実装関連事業では、国内を中心に航空機関連や産業用機器向けに販売を行っております。実装搬送治具事業は、メキシコ拠点での生産も軌道に乗り、今後はプリント配線板事業とともに国内外での拡大を目指しております。

 

当社が属するプリント配線板業界の状況は、米中貿易摩擦や新型コロナウイルス感染症の影響長期化により、先行き不透明な状況にありますが、グローバル生産・販売網の拡充やコア技術の深化によるニッチ・成長市場の開拓、DXを活用した生産性向上などの事業環境の変化に対応した各種施策を実行し、持続的成長に向け全社一丸となって経営目標の実現に取り組んでまいります。

 

(1)中期経営ビジョン・スローガン

 「一流になる・Build Trust

 企業にとって信頼関係を構築することが最も重要であるとの考えから、会社とお客様、協力会社に加え、社員同士も互いに強い信頼関係を構築することで、一流の会社、一流の人材を目指します。

 

 (2)基本戦略

 「企業間連携を最大活用し、独自技術に磨きをかけグローバルニッチトップメーカーになる」

 激しく変化する事業環境において、多方面に事業を展開し、そのすべてを自社で行うことは難しくなりつつあるため、特定分野にターゲットを絞り、経営資源を集中させ、当社のコアコンピタンスである印刷技術を武器に様々な分野でパートナーシップを構築することで、グローバルニッチトップメーカーを目指します。

 

 

 (3)2026年3月期の経営目標
 中期経営計画は最終年度の2026年3月期に売上高300億円、営業利益16億円、営業利益率5.3%、ROE(自己資本利益率)10%を目標としております。

 

 中期経営計画の達成に向けて、次期につきましては、下記の年度方針を掲げ、重点課題に対処してまいります。

 

 年度方針:変化を捉え、新たな分野に挑戦する

 

経済環境や生活環境が大きく変化し、商品や働き方は、これらに対応したものが生まれています。この変化をしっかり捉え、社員一人ひとりが新たな分野に挑戦することでビジネスモデルの開拓や新規受注の獲得、新商品開発に繋げ、個人と会社の成長を目指します。


重点課題:
  ①ベトナム工場の量産体制の構築
  ②新規顧客、新商品開発の推進
  ③QCDS向上による競争力の強化
  ④DX活用による業務効率化推進
  ⑤ESG経営体制の構築
  ⑥一人ひとりが能力を発揮できる職場環境づくり
  ⑦キャッシュ・フローの改善
 一方で、新型コロナウイルス感染症の長期化や半導体不足等の影響が引き続き懸念されますが、安全確保を最優先に、事業継続に取り組んでまいります。

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