課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

(1)会社の経営の基本方針

 当社グループは、「澤藤電機は良い商品を造り、企業としての社会的責任を果たし、関係する全ての人に栄を与える」を経営理念として掲げ、培ってきたコア技術を活かし、下記の「『電気』に関すること」のソリューション企業を目指すことを経営の基本方針としています。

  電気を つくる…あらゆるエネルギーを『電気』に変換する技術

      ためる…つくった『電気』を蓄える技術

      つかう…『電気』を使ったより快適な生活環境を作り出す技術

(2)優先的に対処すべき事業上及び財務上課題

 当社を取り巻く環境は、国内、海外ともに経済環境の持ち直しの動きに弱さがみられ、そのうえ、依然として半導体不足、海外物流の停滞等によるコスト上昇や金融資本市場の変動の影響等もあり、不透明な状況にあります。

 一方、カーボンニュートラルや電動化等のエネルギー転換を目指す動きが世界的に拡大し、また、SDGs(持続可能な開発目標)等の課題に対して、企業に求められる社会的な責任がますます高まっています。

 当社グループは、このような経済と社会の環境変化に柔軟に対応しつつ、商用車の環境負荷の低減、物流の効率化へ貢献し、収益の確保を当面の優先課題として対応してまいります。

 「電装品」「発電機」「冷蔵庫」各事業については以下の取り組みをしてまいります。

 電装品事業につきましては、長年にわたる商用車用部品の開発・製造によって培ってきた、巻線技術をはじめとしたコア技術を生かし、普及が進む商用電動車への部品供給を進めています。HV分野では、モーター、バッテリーパックなどの電動化製品の生産を開始し、造りの面ではIoTを駆使した「工程の見える化」により、合理化や未然防止を図り、更なる生産性及び品質向上に取り組んでいます。

 さらに、EV分野での技術研究や製品開発を進め、商用車の環境負荷の低減、省燃費化、物流の効率化へ貢献します。

 発電機事業につきましては、受託生産を中心に、自社ブランド発電機「ELEMAX」を展開しており、世界各国に販売しております。品質・信頼性共に高い評価を頂いており、工事現場や事務所、災害現場等で、お客様の安定した電気の供給をサポートしています。培ってきた発電機技術を活かし、今後市場の拡大が想定される、環境にやさしい蓄電事業域への拡大を目指し、お客様のより快適な生活環境作りに貢献します。

 冷蔵庫事業につきましては、豪州・国内市場を中心に、自社ブランドポータブル冷蔵庫「ENGEL」を展開しています。ボート・車載用冷蔵庫・特殊用途冷蔵庫応用品の充実と高機能化を図ると共に、省電力、軽量化に取り組んでおります。

今後も、お客様のニーズに応え、「こと価値」を意識した新商品開発に努めます。

 また、当社グループの中期経営方針は下記の通りです。

≪中期経営方針≫

 「従業員の笑顔を元に、顧客にとって真に魅力ある商品をタイムリーに市場提供し、確実に収益に結び付ける、好循環サワフジサイクルを作り上げる」

<売れて>

・お客様のto Be(ありたい思い)を見抜き、ことづくりに繋がる魅力ある商品づくりを目指す

<儲かって>

・収益構造を見える化し、強靭な利益体質へ向けて改革活動を徹底展開する

・世界最適価格で提供できる仕組みづくりを実現する

<安心できる>

・事業活動とカーボンニュートラルとの関わりを明確にし、環境改善に貢献する製品の開発と事業活動における環境負荷低減などにより、社会貢献と持続的成長を目指す

・人材育成に注力しつつ、従業員が永続的に笑顔で働ける会社にする為の施策を実行する

 

 今後も当社グループは企業価値を高め、株主重視・顧客満足・社会貢献を重要視し、環境保全、製品の安全、コンプライアンス、安全・防災活動を含むリスク管理の徹底、内部監査体制の充実、企業倫理の向上、優秀な人材の確保と教育強化、社会貢献活動及び適時適切な情報開示等に努めます。

 

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