研究開発活動

 

5 【研究開発活動】

当社グループは、エネルギーの安全かつ効率的な利用を目指し、エネルギー・環境分野における各種電池(ニッケル水素、リチウム、アルカリ、次世代電池)、パワーマネジメントソリューションおよび蓄電システムに関する研究開発を行なっております。

研究開発につきましては、基盤技術・新事業本部の基盤技術統括部、パワーソリューション事業推進室が当社の研究開発活動を統括し、将来の市場環境と技術動向を見据えた新製品・新技術の開発を推し進めております。

また、産学および富士通グループの研究機関等との連携により先端技術の導入を効率的に推し進め、技術開発スピードの加速化を図っております。

当社グループの当連結会計年度における研究開発費は711百万円であります。その内訳は、電池事業で676百万円、電子事業で34百万円であります。

当連結会計年度における研究開発の主要目的および研究開発成果は次のとおりであります。

 

(1) 次世代技術開発(次世代電池開発、要素技術開発)

次世代電池として以下の開発を進めています。

SMD対応小型全固体電池SoLiCell®については、より広いアプリケーションに対応するため、厳しい環境下での耐久性の改善に取り組んでいます。

また、当社のニッケル水素電池とアルカリ乾電池の保有技術を応用し、正極に水酸化ニッケル、負極に亜鉛を用いたニッケル亜鉛二次電池、正極に空気中の酸素、負極に水素吸蔵合金を用いた水素/空気二次電池の開発を進めました。ニッケル亜鉛二次電池はサンプル出荷と量産化に向けて準備中であり、水素/空気二次電池は定置型電源用として環境委託事業の中で実証模擬実験を行ない、更なるコストダウンや性能向上に取り組んでいます。

また、既存電池製品群の性能改良に向けて、材料開発、分析評価、CAE技術による要素技術開発に取り組んでいます。

ニッケル水素電池では、車載アクセサリ市場・電源B/U市場向けの高温高耐久・長寿命電池の開発、交通インフラ市場向けバッテリーシステムの量産化、リチウム電池では国内外で需要が高まっているスマートメータ市場に対応すべくエネルギー密度向上の取り組み、またアルカリ電池においては、放電特性・耐漏液性の改良を進めました。

 

(2) 次世代技術開発(パワーソリューション)

パワーソリューション事業推進室では、当社が有する電気エネルギーの供給・貯蔵・制御技術を応用した、全種類の蓄電デバイスを対象としたパワーマネージメント応用事業・製品の研究・開発を行なっています。

当連結会計年度においては、その研究のため、当社が保有するセルバランス特許を利用したバッテリマネージメントシステムを搭載した電池モジュールの試作・開発やバッテリモジュールのスマート化への要素技術探索を行なってきました

今後も、ビジネスパートナーとの共創・アライアンスも視野に、パワーソリューション事業への可能性を追求してまいります。

 

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