課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

  文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において、当社グループが判断したものであります。

 

(1) 会社の経営の基本方針

  当社グループは、「女性だけの30分健康体操教室 カーブス」を中心とした事業を展開しております。カーブスを通じて「健康の大切さ」「運動の大切さ」「筋トレの大切さ」を世の中に広め、一人でも多くの方に「正しい運動」を始めていただき、続けていただく、そして運動を習慣化した先に「お客様の豊かな人生を実現していただくこと」を使命として担っております。

 

(2) 中長期的な経営戦略

当社グループは、「地域密着の健康インフラ」として、正しい運動習慣を広めることを通じて、人生100年時代における重要課題である健康寿命延伸の実現に貢献してまいります。

2025年には、65歳以上の人口比重は3割を超え、かつ人口ボリュームゾーンである団塊世代が75歳以上の後期高齢者となる(「令和元年版高齢社会白書」より)など高齢化が急激に進行している中、さらにコロナショックにより、健康二次被害(外出自粛による運動不足、交流不足などによって、持病や関節痛の悪化、認知機能の低下、フレイル悪化などの二次的な健康被害がおきること)の進行が重大な社会課題として顕在化してきており、当社の属する予防・健康産業の社会的重要性はさらに高まっています。

このような中、当社グループでは、当面の解決すべき課題を

・顧客満足度の一層の向上及びマーケティング強化による会員数の早期回復、再成長を実現すること

・男性向け運動施設「メンズ・カーブス」など新規事業を含めた店舗網拡大を実現すること

と認識しております。

そのための経営戦略について、シニア層(65歳以上)におきましては、社会状況の緩和に合わせ、強みである口コミ紹介マーケティングを中心とした新規入会強化、行政との連携による健康啓発に取り組んでまいります。ヤング層(50~64歳)におきましては、成長マーケットとして今後一層の注力をしていく方針です。LTV(顧客生涯価値)向上のため、口コミ紹介マーケティングの拡大及びヤング層向け商品の開発に取り組んでまいります。

 

(3) 目標とする経営指標

当社グループが重視する経営指標は、経営資源の有効活用と成長性の持続を図るため、会員数、ROA(総資産経常利益率)及び経常利益成長率としております。確実に利益を獲得できると見込めることに資本を投下するとともに、その利益を継続的に拡大するための経営戦略を推進してまいります。

 

(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

人生100年時代における重要課題である健康寿命延伸の実現に貢献する「地域密着の健康インフラ」としての使命を果たしていくために一層の店舗網と会員数の拡大、サービスの開発が必要です。さらに、直近の状況下では、コロナショックによる健康二次被害(外出自粛による運動不足、交流不足などによって、心身の健康状態の悪化など二次的な健康被害がおきること)の進行が重大な社会課題として顕在化してきており、当社の属する予防・健康産業の社会的重要性はさらに高まっています。

コロナショックでの健康二次被害や「自分の健康は自分で守る」との予防・健康意識の高まり、非接触型サービス需要の増大等、予防・健康マーケットの量的質的変化は加速しており、この潜在市場を顕在化させ、企業価値向上につなげる戦略の展開を着実に行ってまいります。

当面の解決すべき課題としては、顧客満足度の一層の向上及びマーケティング強化による会員数の早期回復、再成長を実現すること、男性向け運動施設「メンズ・カーブス」など新規事業を含めた店舗網拡大を実現することと認識しております。

 

2023年8月期の通期連結業績見通しは、売上高300億円(前連結会計年度比9.1%増)、営業利益37億円(前連結会計年度比34.9%増)、経常利益37億10百万円(前連結会計年度比12.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益24億22百万円(前連結会計年度比7.8%増)を見込んでいます。

詳細は以下の通りです。

 

(国内事業)

・2023年8月期通期で、新規出店を25店舗、フランチャイズ加盟店の閉店・統合を20店舗予定しており、店舗数は5店舗純増の期末1,952店舗と予想しています。

・2020年2月末83.2万名であった会員数は、コロナショックの影響により2020年5月末54.5万名(休会を除く実質会員数)まで減少しましたが、2022年8月末75.4万名まで回復をいたしました。2023年8月期も引き続き「会員数の回復」に向けて、年3回の魅力的なキャンペーンを実施すること等により新規入会を強化し、期末の会員数は82.4万名(オンライン会員を含む)(2022年8月期末対比7万会員純増)と予想しています。

・会員向け物販売上高は会員数増に応じた契約数、販売数の増加を見込んでいます。また主力商品であるプロテインの原材料価格などの上昇による原価増を見込んでいます。

・2023年8月期上期は、引き続き「会員数の回復」に向けてマーケティングの積極展開による広告宣伝費の投下を行う計画です。しかしながら、会員数増に伴うフランチャイズ加盟店からの広告分担金拠出額の増加などにより、広告宣伝費は前年同期間比減少する見込みです。

・為替変動(円安の進行)によって「のれん・商標権償却費」が前連結会計年度比増加すると見込んでおります。

・男性向け運動施設「メンズ・カーブス」は、新規出店を5店舗予定しており、店舗数は期末17店舗と予想しています。今後の多店舗展開本格化に向けて、ノウハウを磨き上げる計画です。

 

(海外事業)

・重点地域である欧州(イギリス、イタリア、スペインなど)においては、営業再開によって会員数も回復に向かっています。事業の成長に向けて、オンラインフィットネスの提供など新しいビジネスモデルの実験を積み重ね、変化する経営環境に適応した戦略の立案と実行をしていきます。そのため、2023年8月期は成長に向けての準備期間と位置付け、通期で営業赤字が続く見通しとしております。

 

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