研究開発活動

5 【研究開発活動】

研究開発第一部門では主にパワートレイン・モジュールの設計・開発を行っていますが、近年はこれまでの内燃機関用のモジュール商品に加え、EV化及び低燃費化ニーズに向けたe-Axle電動主機及び電動補機商品も含めた商品開発に注力しています。それに伴い新たな磁場解析ツールや熱流体解析ツールを導入し設計領域を拡大してします。

当社ではこれら開発商品の全ての設計及び台上試験が可能な開発インフラを整備しており、必要に応じ実車試験も実施し、開発精度の向上に日々努めています。

 また、産業用エンジンの分野では新規排ガス規制及び次世代燃料に対応した試験インフラ、解析ツールを有しており、新型エンジンの評価及び解析にも取り組んでいます。

研究開発第二部門では、素形材技術による商品開発に取り組んでいます。基礎研究分野では、鋳鉄の各元素による複合的な品質への影響を評価するとともに、近年の原材料高騰に対応した安価材料の研究開発も推進しています。

エンジン部品では、さらなる排ガス規制強化や燃費向上に対応した高耐熱性、高耐酸化性に優れた新材料と軽量化の開発を推進中です。車両部品では、高強度、高延性の新材料開発から産業機器への応用を研究中です。また、ブレーキ部品では、高熱伝導性、高減衰性材料の研究を進め、各種産業用途に応じた材料ラインナップを拡充し、拡販活動に貢献しています。さらに、高精度鋳型を活用した短納期試作など多方面に利用可能なラピッドプロトタイピング技術の確立に向け開発を行っております。また、将来のカーボンニュートラルを睨んだ新技術・新工法に向けた研究体制強化を推進しています。

 鍛造分野においては、大型フリクションプレス導入による足回り部品等の軽量化を推進しております。

なお、当連結会計年度における当社の研究開発費は1,428百万円であります。

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