本項においては、将来に関する事項が含まれておりますが、当該事項は当連結会計年度の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 経営方針・経営戦略等
① 経営の基本方針
当社は、2018年4月2日に株式会社三重銀行と株式会社第三銀行の共同株式移転により設立いたしました。
当社グループは、「地域のお客さまから愛され信頼される金融グループとして、地域とともに成長し、活力あふれる未来の創造に貢献します。」という経営理念のもと、地域のお客さまから愛され信頼される金融グループを目指し、企業価値向上に取り組んでおります。
② 中長期的な経営戦略
当社グループは、第2次中期経営計画(2021年4月~2024年3月)において、「質の高い地域ナンバー1金融グループ」をビジョンとして掲げております。
本計画では、「質の高い地域ナンバー1金融グループを目指し、合併により両行の強みを完全融合させ、本格的な成果の実現を通じて更なる成長に向けた取組みを強化する期間」としており、「リレーション&ソリューションの深化(金融仲介機能の強化)」「経営の効率化・最適化」「強固な経営基盤の確立」の3つの基本方針のもと、それぞれで合併シナジーの最大化に取り組むことで、持続可能な地域社会の実現に向けたグループ総合力を発揮してまいります。
③ 目標とする経営指標
当社グループは、上記の中期経営計画のもとで、お客さまとのリレーションを構築し、最適なソリューションを提供するビジネスモデルに取り組み、お客さま、地域経済の成長に貢献するため、以下の経営指標の達成に向けて諸施策に取り組んでおります。
<ビジネスモデルに関するKPI> |
2021年4月~2024年3月 (3年累計) |
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2021年4月~2022年3月 (1年累計) |
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リレーション |
地元(三重県+愛知県)事業性 貸出残高※1 |
12,925億円 (3年増+213億円) |
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12,831億円 (1年増+119億円) |
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ソリューション |
創業支援 |
支援先数 |
350先 |
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132先 |
ファイナンス先数 |
1,275先 |
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288先 |
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ビジネスマッチング |
対応件数 |
5,100件 |
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1,659件 |
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成約先数 |
2,400先 |
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750先 |
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事業承継支援件数 |
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1,575件 |
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894先 |
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M&Aアドバイザリー件数 |
75件 |
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22件 |
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<財務計数> |
2024年3月期 |
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2022年3月期実績 |
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収益性 |
当期純利益 |
単体※2 |
65億円以上 |
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72億円 |
FG連結 |
50億円以上 |
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49億円 |
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ネットシナジー※3 |
20億円以上 |
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△47億円 |
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効率性 |
コアOHR※2 |
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79%以下 |
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85.9% |
※1.地元(三重県+愛知県)事業性貸出残高 … 合併により、地元事業性貸出残高の定義を統一したことにより、目標残高を変更しております。但し、3年増+213億円の増加目標は変更しておりません。
※2.当期純利益(単体)、コアOHR … 2022年3月期実績は、2021年5月以降の三十三銀行の計数と、2021年4月の旧三重銀行及び旧第三銀行の計数を単純合算
※3.ネットシナジー … 合併シナジー - 合併費用
(2) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
景気は緊急事態宣言等の解除を受け一時的に持ち直しの動きがみられましたが、年明け以降は、オミクロン株の感染拡大やロシアウクライナ情勢の緊迫化などにより、下振れリスクが高まっております。
また、地域金融機関の経営環境は人口減少や高齢化の進展等社会の構造的な変化が及ぼす地域経済への影響増大に加え、デジタライゼーションの加速、脱炭素社会への移行などSDGsの達成に向けた取組み等により大きく変化しており、こうした環境変化への対応力がこれまで以上に求められております。
このような環境の下、当社グループは、第2次中期経営計画において、合併シナジーの最大化を図りつつ、重要なテーマである「リレーション&ソリューションの深化(金融仲介機能の強化)」「経営の効率化・最適化」「強固な経営基盤の確立」に着実に取り組むことにより、持続可能な地域社会の実現に向けたグループ総合力を発揮し、ビジョンとして掲げる「質の高い地域ナンバー1金融グループ」を目指してまいります。
今後とも、当社グループの企業価値の更なる向上を目指し、役職員一同総力を結集して取り組んでまいります。
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