課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループ(当社及び当社の関係会社)が判断したものであります。

 

(1)経営方針

 当社グループは創業の精神である「我々は同志的結合をもって、<つぶれないロマンのある会社>をつくり、社会に貢献できる会社作りをしよう」を経営理念としており、行動規範である「四方よし」の精神の考えに基づいた行動を実践してまいります。これからもさらなる成長の期待できる、ロマンのある会社づくりを目指し、企業価値向上と社会的価値の創出を目指してまいります。

 

(2)経営戦略等

 当社グループの経営戦略としては、「開発型ビジネスモデル」のメーカー機能と「卸売型ビジネスモデル」の商社機能を併用することで、さまざまな変化対応が求められる環境下においても、生活者が求める商品をスピーディーかつ安定的に流通市場に提供できる組織体制と財務基盤を持ち合わせており、それらを今後の継続的な成長基盤としてまいります。

 

(3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等

 当社グループとしましては、売上高108,000百万円(前期比106.9%)、営業利益8,300百万円(前期比116.7%)、経常利益8,400百万円(前期比110.6%)、親会社株主に帰属する当期純利益5,600百万円(前期比109.1%)の目標を達成に向けて邁進してまいります。

 

 当社グループはこれまで、「我々は同志的結合をもって、<つぶれないロマンのある会社>をつくり、社会に貢献できる会社作りをしよう」という「創業の精神」に則り、「売り手よし(得意先・消費者)」「買い手よし(仕入先)」「世間よし(社会・株主)」「働き手よし(社員・家族)」から成る「四方よし」の精神に基づき、「世界に2つとない会社づくり」をビジョンに掲げて事業経営に取り組んでまいりました。

 昨今のESGに代表される社会的要請も視野に入れてこの度、「成長戦略」「BS戦略」「ESG戦略」の3つを重点戦略とする2022年度(47期)から2024年度(49期)までの3年間を対象とする中期経営計画を策定いたしました。

 「成長戦略」については、既存事業の伸長に加えて、「非連続な事業の創出」「EC事業・海外事業の伸長」に取り組み、連結経常利益で2023年3月期(47期)に84億円、2025年3月期(49期)に100億円の達成、単体売上高も2023年3月期(47期)に971億円、2025年3月期(49期)に1,180億円の達成など、持続的な成長を目指してまいります。

 「非連続な事業の創出」とは、「仕入先2,100社と得意先4,800社を活かした、新たな切り口による価値創造」に率先して取り組んでいくことであり、具体的には、健康志向のスマートウォッチの販売代理店を担う当社時計事業のポジションを活かし、商品販売による「商品価値の提供」に留まらず、「健康データの分析」による継続的なエンドユーザーとの関係性構築による「体験価値の提供」へまで踏み込む事業拡大などを志向しております。

 「EC事業・海外事業の伸長」とは、EC以外の事業・国内事業よりも高い売上成長率を、EC・海外それぞれの事業で志向することであり、「非連続な事業の創出」同様、当社の今後の成長における重要な領域として認識しております。

 具体的には、2022年度(47期)から2024年度(49期)までの3年間で、単体売上高として年平均成長率+10.5%を計画しておりますが、EC事業は+24%・海外事業は+27%とそれぞれ、全体平均より高い成長率を計画しております。

 これらに加えて、2022年5月9日開催の当社取締役会において決議されたストック・オプション(新株予約権)の付与に関して、2022年6月29日開催の当社第46回定時株主総会において決議されましたが、当社グループの業績向上に対する意欲や士気を高めることにより、上述の成長戦略実現を踏まえた「ロマンある会社づくり」をより確実なものとしてまいる所存です。

 「BS戦略」とは、「創業の精神」における<つぶれないロマンのある会社>づくりの一環として、経営の意志として剰余金のうち400億円程度を「有事に耐える財務基盤」として維持しつつ、自社株取得も含めて安定的な株主還元を実現していくものです。

 これらに加えて、機動的なM&Aや事業提携を継続検討することで株主価値向上に取り組み、「つぶれない会社づくり」をより強固なものにしてまいります。

 「ESG戦略」とは、「四方よし」の精神をより進化させることで、当社グループの社会的価値創出をより強化すべく、環境面では「新たな需要と供給づくり」「高回転経営」などを志向し、社会面では「ワークライフバランスの向上」「各種公的資格の取得支援」「こども食堂への物資支援・寄付」などに取り組み、ガバナンス面では「独立性が担保される役員構成」「社内体制の整備」などを充実させてまいります。

 これらの活動を通じて、「サステナブルな社会に貢献できる会社づくり」に取り組んでまいります。

 当社グループは、3つの重点戦略を強力に推進することで、「ロマンのある」「つぶれない」「社会に貢献できる」会社づくりに向けて事業を推進してまいります。株主の皆様におかれましては、何卒ご理解を賜りまして、今後ともご支援のほどよろしくお願い申しあげます。

 

(4)経営環境及び優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当社グループを取り巻く経営環境については、物価上昇の家計への影響が懸念されるほか、新型コロナウイルスの感染状況についても、まだまだ先行き不透明な状況が続くと予想されます。

 このような状況下、当社グループの2023年3月期の経営方針として『「四方よし」の進化にチャレンジしよう!』を掲げました。創業の精神である「つぶれないロマンのある会社づくり」と、行動規範である「四方よし」の精神のもと、企業価値の向上と社会に貢献できる会社作りに向けて、さらなる進化を目指して取り組んでまいります。

 

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