課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

(1)経営方針

   当社は、「みんなでよくなろう」という企業理念の基に、計測・制御・分析のエンジニアリングを基盤として、上下水道等の公共事業体をはじめ、エネルギー、化学、食品、薬品、自動車、半導体、サービス等あらゆる産業の発展に寄与し、広く社会に貢献していくことにより、顧客・取引先・株主・社員が良くなる事を目指しております。

   事業経営にあたっては、法令、ルール、社会規範を遵守し、企業倫理に則した公正かつ適切な経営の実現により、豊かな社会を作り出すことで企業の社会的責任(CSR)を果たして参ります。

 

(2)経営環境と目標とする経営指標

   当社を取り巻く事業環境は、エネルギーの自由化、AIやIoT技術の革新、通信の高速化等、大きく変化しており、顧客ニーズの多様化・高度化が進んでおります。これらの変化に伴う設備投資需要を取り込み、当社のエンジニアリング商社としての課題解決能力を最大限に発揮し、成長基盤の確立に繋げて参ります。

   また当社は、株主価値増大を数値的に判断する指標として「自己資本比率50%以上」「自己資本当期純利益率(ROE)10%以上」を目標としております。

 

(3)中長期的な会社の経営戦略

   当社は、2020年度から2022年度までの3か年を対象とする新中期経営計画「INNOVATION & GROWTH 2022(IG2022)」を策定し、中長期的な企業価値・株主価値の向上を目標としており、以下の4つを基本戦略としています。

   <基本戦略>

    ① 計測・制御・分析ソリューションにおけるNo.1を目指す

    ② ターゲットの明確化とマーケティングの強化

    ③ 「Only One Solution」の構築

    ④ 経営基盤の盤石化を推進

   当社は計測・制御・分析分野のエンジニアリングを基盤として、お客様に密着したきめ細かいサービスの提供に努めるとともに、営業体制の充実、新規事業の開拓、提案型営業などを積極的に推進し、ビジネスチャンスを的確にとらえ、事業の拡大に努めてまいります。

   特に、電気・水道・ガスなどの社会インフラや環境問題に対する取り組みは、当社事業の基幹ビジネスと位置づけ、一層の推進を図ってまいります。また、お客様のニーズ、要望を的確にとらえた製品、ソフトウェアの開発により、新たな市場を開拓してまいります。

 

(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

   当社は、2020年度を初年度とする新中期経営計画において策定した基本戦略を着実に推進していくことが、当社の対処すべき課題であると考えています。

   ① 計測・制御・分析ソリューションにおけるNo.1を目指す

   コアコンピタンスである計測・制御・分析の統合ソリューション技術をさらに強化し、顧客の期待を上回る品質にてサービスを提供してまいります。

   ② ターゲットの明確化とマーケティングの強化

   DX(デジタルトランスフォーメーション)により、ビジネスを取り巻く環境は大きく変化しており、データの信頼性の確保などの需要は拡大しています。当社のDX戦略上にあるターゲットを明確にし、そのためのマーケティングを強化した上で顧客ニーズに基づく開発投資を強化してまいります。

   ③ 「Only One Solution」の構築

   自動車関連向けを中心に、インダストリアル・マシーナリー、いわゆる産業分野向けの付加価値型試験装置のトータルソリューションのビジネスを拡大してまいります。

   ④ 経営基盤の盤石化を推進

   市場や環境の変化に柔軟かつ迅速に対応する社内インフラの整備を推進するとともに、持続的成長に向けた人財育成と組織力向上に努めてまいります。

   新型コロナウイルスの感染拡大を背景に低迷していた設備投資需要は、地域や業種による濃淡はあるものの、アフターコロナを見据え投資を再開する動きが出始めております。当社は、顧客の成長に向けた潜在的な投資需要を取り込むべく、「計測・制御・分析」をマルチミックスしたDX(デジタルトランスフォーメーション)を軸にビジネスを拡大し、IG2022の目標達成に向け、収益の確保に努めてまいります。

 

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