文中の将来に関する事項は有価証券報告書提出日(2022年3月25日)現在における、当社グループの将来に関する見通し及び計画等に基づいた将来予測です。これらの将来予測には、リスクや不確定な要素などの要因が含まれており、実際の成果や業績などは記載の見通しと異なる可能性があります。
(1) 企業理念及び目指す企業像
当社は、変化し続ける時代において、世の中から広く求められ社会の基盤となるような事業の創造を目指しております。
Mission 存在意義 社会と人々に豊かさを
Vision 将来の姿 No.1/Only1を創造し続ける事業グループ
Value 行動指針 時代のニーズを掴み、一歩先を考える
生活を豊かにする商品/サービスを追求する
成長性と革新性を尊重し、チャレンジを応援する
当社グループは、2022年2月22日に公表のとおり、コア事業を従来の「ものづくり」「ヘルスケア」から、「ものづくり(部品・材料)」「ものづくり(音響機器関連)」と再定義いたしました。
「No.1/Only1を創造し続ける事業グループ」という事業ビジョンに基づき、収益力を高め成長分野へ適切な投資を行い、以下の基本戦略に沿って中長期的な企業価値の向上を目指してまいります。
[グループ経営の基本戦略]
・コア事業である「ものづくり」事業のシェアと収益力の向上
・非連続的成長に向けたデジタル技術の事業領域横断的な活用
・成長投資財務体質強化を両立させるリスクコントロール
[ものづくり分野の事業における課題]
・素材開発技術を用いたペン先部材・コスメ部材・金属部材等の収益力拡大の継続
・音楽・エンターテイメント向け音響機器事業の収益力拡大
・研究開発やアライアンスによる保有技術の新分野への展開
[中期経営計画 FY25の重要施策]
① グループ事業の既存分野の強化及び成長分野への投資育成により、成長性と革新性の高い事業グループへ
各事業子会社の中期重要施策は以下のとおりです。
② ROE8%に向けた財務戦略の推進
ROE8%以上に向けて、キャッシュ・フロー創出力を高めます。
成長投資はしながらも、財務健全性を維持し、継続的かつ安定的な株主還元を実施いたします。
③ サステナビリティやガバナンス経営の推進
持続可能な社会の実現に向けた取り組みを推進するため、2021年7月にマテリアリティ(重要課題)を特定、今後は解決に向けた対応を事業活動を通じて行ってまいります。
世界水準の技術や品質を持ったものづくり企業をグループの主軸に、No.1/Only1を創造し続ける集団として事業活動を通じて、より良い社会へ貢献します。
(2) 経営環境
当社グループはポートフォリオ経営を実施しているため、経営環境は事業セグメントにより異なります。セグメントごとの経営環境は以下のとおりです。
世界規模で拡大した新型コロナウイルス感染症の影響が長期化し、国内外における企業活動や個人消費が抑制され、経済活動は大きなマイナス影響を受けました。感染拡大防止と社会経済活動の両立を図るため様々な対策が講じられているものの、感染症は依然として収束が見通せず、先行き不透明な状況が続いております。
このような状況下、ものづくり(部品・材料)分野においては、お客様の生産再開、新型コロナウイルス感染症による特別需要等を取り込み、売上収益の増加を図ってまいります。
ものづくり(音響機器関連)分野においては、世界的な半導体不足、サプライチェーンの混乱等により、部材調達に係る原価や物流費などのコスト増の環境下となっているものの、代替部品への置き換えや価格適正化やコスト抑制等の実施により、収益性を維持してまいります。
新型コロナウイルス感染症の拡大は、現在においても継続しており、当社グループの全ての事業活動にも一定の影響を及ぼしておりますが、当連結会計年度の業績が前連結会計年度末に見積った内容から大きく乖離しなかったことを踏まえ、新型コロナウイルス感染症の当社グループに与える影響は限定的であると考えております。
(3) 経営目標
2022年2月に公表した中期経営計画 FY25の経営目標は以下のとおりです。
(注) 中期経営計画 FY21は連結外となった医療情報の数値を除く
(事業EBITDA=営業利益±その他の収益・費用+減価償却費及び償却費(使用権資産の減価償却費を除く))
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