(1) 研究開発活動全般の概況
当社グループ(当社及び連結子会社)は、既存事業の更なる基盤強化及び新製品の開発に向けた研究開発活動を推進しております。
当社グループは、研究開発戦略を実現するために研究開発のPDCAサイクルを構築し、開発部を中心に技術研究所と営業部が一体となった活動を行っております。既存製品の改良、新規製品の開発、成形法の開発・試作まで行っており、顧客との共同開発も積極的に進める等市場に密着した研究開発を目指しております。技術研究所の研究開発スタッフは当連結会計年度末現在22名で、総従業員数の13.5%に相当いたします。
なお、当連結会計年度における研究開発費は
(2) セグメント別の状況
① 樹脂材料
樹脂材料におきましては、汎用不飽和ポリエステル樹脂、高機能不飽和ポリエステル樹脂、高機能熱硬化性樹脂及びこれら樹脂を用いた成形材料の研究開発を行っております。
当連結会計年度の主な成果といたしましては、汎用不飽和ポリエステル樹脂では、高バイオマス度を持つ樹脂や特殊添加剤を配合することにより冬場の硬化性を大幅に改良したライニング用樹脂の開発および各成形法に合わせた樹脂ラインナップの拡充を行いました。高機能不飽和ポリエステル樹脂では、車輛用部材等向けに難燃性及び低発煙性樹脂並びにコンパウンドの更なる高性能化を達成いたしました。また、環境対応型スチレンフリー樹脂を拡充いたしました。熱硬化性乾式成形材料では、新規開発品である自動車搭載用ECU(電子制御ユニット)やその他周辺部品向けの封入材の開発に取り組み、実用評価が進んでおります。
当連結会計年度における研究開発費は
② 機能化学品
機能化学品におきましては、飽和ポリエステル樹脂、エポキシアクリレート樹脂、ウレタンアクリレート樹脂の研究開発を主として行っております。
当連結会計年度の主な成果といたしましては、飽和ポリエステル樹脂では、新規開発品であるプリミド硬化系高バイオマス度粉体塗料用樹脂の市場開発を継続いたしました。エポキシアクリレート樹脂では、一部製品の製造工程見直しにより製品の品質向上を行いました。
炭素繊維強化プラスチック用樹脂では、種々の成形法に対応可能な耐衝撃性、高耐熱性、難燃性等樹脂グレードのラインナップを充実させるとともに、中間基材用樹脂及び中間基材の新規製造方法の開発に注力し、技術マーケティングを継続しました。
当連結会計年度における研究開発費は
(注) 上記金額には、消費税等は含まれておりません。
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