課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。

 

(1)経営方針等

 当社グループの企業理念、コーポレートスローガン、経営方針及び人事ビジョンは以下のとおりです。

 

<企業理念>

  私たちは地球人の一員として、公正・誠実に誇りを持って行動し、顧客満足度の高いサービスを提供し続け、より良い社会の実現に貢献します。

 

<コーポレートスローガン>

  あなたの夢に挑戦します。

  英語:(We are) Making your dreams come true、中国語:挑戦你的夢想

 

<経営方針>

◆ 高機能・高専門性を基盤として常に進化する企業集団を目指す。

◆ 顧客満足度向上を第一義とし、景気変動に左右されない強固な事業体質を作り上げ、「利益ある持続的成長」を実現する。

◆ 自ら提案し、自ら創造し、自ら開拓する「自力・自立の経営」を旨とする。

◆ 「信用と確実」を旨とし、浮利を追わず、投機的取引を行わない。

◆ 目標達成への強い意志と行動力を持った構想力のある「人材を育成」し、常に切磋琢磨する「組織的活動」を通じて総合力を発揮する。

◆ 事業を不断に見直し、リスクに対する鋭敏な感覚を養うとともに、スピードをもって成長分野へ資源を投入し、「事業構造の継続的変革」を行う。

◆ コンプライアンス、環境保護など企業の「社会的責任」を常に心がけ、顧客、社員、株主、社会など「ステークホルダー」との関係を緊密に保つ。

 

<人事ビジョン>

  人を活かし、人と活きる。人を育て、人と育つ。人を繋ぎ、人に繋げる。

 

上記の方針を実行することによって、将来に亘って「躍動感あふれる蝶理グループ」を形成します。

 

(2)経営戦略等

当社グループは、2022年度を最終年度とする中期経営計画「Chori Innovation Plan 2022」(2020年5月29日開示)を策定し、その基本戦略や諸施策を着実に推進しております。高機能・高専門性を基盤として、グローバルに進化・変化し続ける企業集団を実現し、更なる企業価値の増大を図ります。

 

 


 

なお、セグメント別の経営戦略等は以下のとおりです。

 

繊維事業

① 繊維総合力の強化、② グローバルSCMの拡充、

③ 蝶理オリジナル商材のグローバル提案とマーケティング力の強化

化学品事業

① 事業投資・新規開発の強化、推進、② グローバル展開の加速、

③ 事業HQの最適地への移転、④ ミヤコ化学を軸とした事業子会社の充実、

⑤ M&Aによる事業範囲の拡大

機械事業

① 世界四極+1(インド)の市場開拓、② 車輛取引から商材を拡大、収益モデルへ転換、③ 世界各地のグローバル企業との戦略的連携

 

 

(3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等

当社グループは中期経営計画「Chori Innovation Plan 2022」に経営指標として、以下を掲げております。

 

(参考)当連結会計年度

 2022年度
 中期経営計画目標

売上高

2,841億円

2,800億円

経常利益

103億円

110億円

親会社株主に帰属する当期純利益

68億円

73億円

経常利益ROA

8.4

8%以上

当期純利益ROE

11.0

11%以上

 

 

 

なお、セグメントごとの目標経常利益は以下のとおりになります。

 

繊維事業

化学品事業

機械事業

(2022年度中期経営計画目標)経常利益

52億円

53億円

5億円

 

 

 

(4)経営環境

当連結会計年度においては、新型コロナウイルス感染症まん延長期化の影響を受け、経済活動も一定の制限を強いられました。日本経済は、製造業の生産状況は堅調であったものの、長期に亘る緊急事態宣言並びにまん延防止等重点措置の発令により、個人消費は低迷しました。世界経済は、欧州や米国等を中心にウィズコロナ下での経済活動の回復が進みましたが、原材料価格や原油価格の更なる上昇、コンテナ不足による物流停滞や輸送費用の高騰及び世界的な半導体供給不足等に起因したサプライチェーンの混乱が続いております。加えて、2022年2月にはロシアによるウクライナ侵攻が勃発し、国際情勢は混迷の度合いを増しております。日本政府は欧米諸国と協調してロシアへの経済制裁を強化しております。国内及び海外での新型コロナウイルス感染症の収束も見通せず、先行きは極めて不透明な状況にあります。

このような状況下、当社グループは、2020年5月29日に発表した中期経営計画「Chori Innovation Plan 2022」の基本戦略に基づき、激変する社会・経済環境へ即応すべく、リスク管理を始めとした「守り」の施策を一層徹底する一方、持続的成長のための基本戦略を推進し、更なる企業価値の増大を図ってまいります。

 

(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当社グループは、中期経営計画 「Chori Innovation Plan 2022」の基本戦略である「連結経営基盤強化」、「次世代型ビジネスモデル創出」、「コーポレート・ガバナンス」、「コンプライアンス」、「人的基盤強化」を事業上及び財務上優先的に対処すべき課題と認識し、これを着実に推進していきます。

◆ 連結経営基盤強化

「連結グローバル事業軸運営」、「連結経営」、「ポートフォリオマネジメント」、「デジタル経営」を通じて、経営基盤強化に取り組んでまいります。

◆ 次世代型ビジネスモデル創出

成長分野・成長地域への積極的な事業投資及び連結寄与型と事業シナジー型のM&Aを通じて、事業範囲の拡大と収益構造の転換を図ります。

◆ コーポレート・ガバナンス、コンプライアンス

「独立社外取締役が過半数を占めるガバナンス委員会の設置」、「配当政策の充実」、「蝶理ブランドの価値向上」、「グローバルリスクマネジメント」、「連結子会社への各種監査機能の強化」を通じたコーポレート・ガバナンスの充実、コンプライアンスの強化により更なる企業価値の向上を目指します。

◆ 人的基盤強化

人材を最重要経営資源として位置付け、「次世代人材育成」、「健康経営の推進」により、人的基盤強化を図ります。

 

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