課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1)経営方針

 当社グループは、「私たちの使命は、伝統を探り、新しきを創造し、心豊かな社会の発展に貢献することです。」をミッションとして掲げております。

創業161年の歴史を重ねてきた企業として、その伝統や文化の本質・価値を探求し、変わりゆく現代に合わせ新しい価値を創造し、私たちが提供する価値ある商品やサービスを通じて、一人でも多くの方に感動を与え、心の豊かさを提供していくことが、私たちの社会に存在する意義と考えております。

このミッションを達成するためのOUR VALUES(私たちの価値観)は以下のとおりであります。

①お客様を起点とする ②変革・挑戦 ③多様性の尊重 ④一人ひとりがリーダー ⑤共創共栄

 

(2)経営戦略等

 当社グループは、構造改革により筋肉質な経営体質を構築するとともに、「もの作りの推進」「D2C事業構築」「海外事業強化」「中長期的視点での継続した事業の選択と集中」等により、成長を実現して参ります。

 

(3)経営環境

 当社グループは創業以来、繊維をフィールドに時代の変化に応じて事業領域を拡充し、M&A、資本業務提携等により、意匠撚糸の企画製造販売ならびに和装、和装小物、婦人服、婦人服飾雑貨、そして寝装品を取り扱う卸売会社として発展してまいりましたが、各事業領域における国内市場は、人口の減少や衣料品販売の伸び悩みもあり、縮小傾向となっております。加えて、一昨年より発生いたしました新型コロナウイルス感染症拡大は、国内のみならず中国事業にも影響を及ぼし、今までにない厳しい経営環境となっております。

 このような経営環境の中で、前期における不採算事業であった馬里邑事業ならびに不採算百貨店店舗からの撤退に続き、今期、中長期的な成長性を鑑み、ベビー服の卸売ならびにマットレスを除く寝装品の卸売事業からの撤退を行うとともに、継続した経費の検証と見直しによる削減、組織改編ならびに機能の統廃合による人員削減等の構造改革に取り組み、経営戦略推進のために財務基盤の健全化を図っております。

 

(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当社グループの対処すべき課題といたしましては、継続して実施した構造改革により体質強化が実現できたことを受けて、以下の点に注力し、成長路線へと転換することと考えております。

① 事業ポートフォリオ最適化

② マテリアル事業・ファッション事業へ重点的に経営資源を投下

③ モノ作りを推進するとともに直販(D2C)事業を構築

上記の経営戦略を実行し、経営基盤の更なる安定と成長を目指します。

 

(5)目標とする経営指標

 当社グループは、継続的な収益力の指標として「営業利益」を、収益性と安定性の観点から「売上高営業利益率」「自己資本比率」を重要な指標としています。

 

(6)新型コロナウイルス感染症への対応について

 当社グループにおける新型コロナウイルス感染症への対応としては以下のとおりであります。

① 得意先や従業員などの感染防止を考え、在宅ワークやリモート会議、リモート商談などに取組んでおります。

② 得意先百貨店や小売店の休業や時間短縮営業により卸売り供給が減少し、棚卸資産等の販売機会が損なわれ評価損を多大に計上しないように仕入の抑制を行っております。また、債権については、取引先の業績及び財務状態が悪化、倒産などにより債権の未回収とならないように取引先との連絡確認などを取っております。

③ 資金政策としては、事業活動の拡大維持に必要な資金を安定的に確保するため、内部資金の流出を抑え、金融機関からの借入枠、手形割引枠を確保し対策を行っております。

 

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