文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 経営方針
当社グループは、「お客様の普段の暮らしをより豊かに、より便利に、より楽しく」を経営理念として掲げ、お客様に満足していただける商品やサービスを、毎日低価格(エブリデイ・ロープライス)で提供し続けることを経営の目的といたしております。
(2) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
新型コロナウイルスの感染再拡大や原材料の高騰は今後も世界経済に大きく影響することが想定されます。国内では個人の可処分所得が増えず、将来への不安から節約志向はますます強まっています。当社グループを取り巻く環境では、少子高齢化に伴う市場縮小、さらには小売業態の垣根を越えた企業間競争が厳しさを増しており、市場の変化に対応するとともに生産性の向上やコスト削減が重要となっています。また、気候変動など環境問題や社会課題に対するお客様の関心も一層高まりました。持続可能な社会を実現するESG活動を重視した経営が求められています。
このような環境下で、当社グループは、経営理念である「お客様の普段の暮らしをより豊かに、より便利に、より楽しく」を実現するべく、毎日低価格で提供し続けるとともに売上高営業利益率を重要な経営指標と捉え、ローコスト運営に注力しています。価値ある安さの提供と当社グループの収益力の向上とを合わせ、日々の暮らしを支える社会インフラとして総合ディスカウントストアの役割を果たすことが重要と考えております。
特に以下の項目を対処すべき課題として取り組んでまいります。
①「エブリデイ・ロープライス(EDLP)」を実現する徹底したローコスト運営
商品調達から販売まで、徹底したローコストオペレーションの仕組みを磨き、EDLPを実現いたします。
本部業務を削減するとともに、店舗においては納品計画や作業手順の見直しを実施することで、さらなる生産性の向上に努めてまいります。作業を見直すだけでなくITツール導入も推し進め、収益力の向上に取り組みます。さらに、より踏み込んだ作業改善を進めるため、従業員の動作分析で作業手順を最適化するなど、IT技術を活用してまいります。
②商品を通じた価値の提供
従来から強みとしている「価値ある安さ」にさらに磨きをかけることに加えて、お客様のご支持をいただける商品の育成に努め、他社との差別化や利益改善につなげてまいります。店舗では「商品を選びやすい売場づくり」を徹底し、お客様の買物環境の改善に取り組んでまいります。
③マルチフォーマットの開発
当社はワンフロア型の総合ディスカウントストアでの出店を基本としています。店舗立地の特性に応じて小型から大型までの多様な面積と最適な品揃えに対処できる店づくりを行ってまいります。引き続き効率的な投資を行ってまいります。
④持続可能な社会づくりへの貢献
環境や社会課題に配慮した商品調達、CO₂排出量削減、従業員が働きやすい環境の整備、法令遵守を徹底する従業員教育などについて、サステナビリティ委員会を中心に推進し、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。
(3) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当社グループは、売上高営業利益率を重要な経営指標と考え、継続的な売上の増大を図るとともに、ローコスト運営の確立による営業利益高の拡大に努め、企業価値の向上に取り組んでまいります。
以上に加え、法令遵守への取り組みにつきましては、継続して、役員及び従業員一人一人が果たすべき行動指針をまとめた「ミスターマックス行動規範」及び各種法令の遵守状況について、弁護士と危機管理の専門家を社外委員とする「コンプライアンス委員会」を定期的に開催し、問題点の早期発見と改善策の徹底に努めてまいります。
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