業績

3【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)経営成績等の状況の概要

①財政状態及び経営成績の状況

a)経営成績

当連結会計年度の当社グループにおきましては、前年に引き続き、全国各地で新型コロナウイルス感染症の流行に伴う断続的な緊急事態宣言発出やまん延防止等重点措置の適用がなされたほか、書き入れ時のお盆期間には、西日本を中心とした集中豪雨に見舞われるなど、依然として厳しい経営環境でありました。

一方で、屋外型レジャーとして人気が高いゴルフ事業が好調に推移し、また、ワクチン接種が進むにつれて、新型コロナウイルス感染症の落ち着きが見られた10月初め頃から年末にかけては、九州の遊園地では、団体客を中心に客足が大幅に増加するなど、業績回復に向けての明るい材料もありました。

以上により、当連結会計年度の業績につきましては、売上高5,754,115千円(前期比1,137,246千円増)、営業利益34,981千円(前期は461,933千円の損失)、経常利益202,850千円(前期は348,149千円の損失)となりましたが、九州のホテル事業に関する固定資産の減損損失を計上したことに伴い、親会社株主に帰属する当期純損失は1,477,157千円(前期は633,537千円の損失)となりました。

 

 

当連結会計年度

(千円)

前連結会計年度

(千円)

増減額

(千円)

増減率

(%)

売上高

5,754,115

4,616,869

1,137,246

24.6

営業損益

34,981

△461,933

496,914

経常損益

202,850

△348,149

550,999

親会社株主に帰属する当期純損益

△1,477,157

△633,537

△843,619

 

次に、事業の種類別セグメントの概況をご報告申し上げます。

 

(遊園地事業)

九州の『グリーンランド』におきましては、開園55周年目を迎えるにあたり、オリジナルキャラクター「遊戦士グリランダー」を制作し、来園特典シールの配布やWEBでのPR展開を行うなど、様々な形でメモリアルイヤーを盛り上げました。

春のイベントにつきましては、まず、TVアニメ「約束のネバーランド」との西日本初のコラボイベント「グリーンランド農園に潜入せよ」を開催し、園内ラリーイベントのほか、アトラクションやレストランメニューとのコラボレーション展開により、本作品の世界観を存分に体験していただきました。

また、グリーンランド名物の巨大屋外ステージ「グリーンスタジアム」では、大人気の仮面ライダーセイバーを主役とした「仮面ライダーセイバー スペシャルショー」を開催し、多彩な演出によるアクション満載の大迫力のライブショーを繰り広げました。

夏のイベントにつきましては、7月10日に、花火大会「さのよいファイヤーカーニバル2021」を開催したほか、「仮面ライダーセイバー」をはじめとするキャラクターショーのほか、人気お笑いグループ「ハナコ」によるお笑いライブステージを開催いたしました。

そのほか、開園55周年を記念して、オリジナルキャラクター「遊戦士グリランダー」をテーマとしたラリーイベント「グリラのミッション55 ~グリランダーからの任務を遂行せよ~」を展開し、開園記念日の7月23日には、55歳のお客様限定で遊園地に無料ご招待する特別企画を実施いたしました。

秋には、最近ブームを起こしている俳句をテーマとしたイベント「IKKUグランプリ~グリーンランドで一句~」を展開したほか、「仮面ライダーリバイス」や「鬼滅の刃」など人気のキャラクターショーを多数開催いたしました。

そのほか、8,000発の花火の一気上げで好評な花火大会「タマホームスペシャル花火物語」については、10月と12月の2回開催し、全国的に有名な花火師による芸術玉を交え、多彩な花火で夜空を飾ったほか、2年ぶりの開催となった年越しイベント「カウントダウン2022」では、花火を2部構成で展開し、新年を迎えました。

アトラクションにつきましては、春期間限定のアトラクションとして、巨大エア遊具「BIGエアープレイランド」を設置し、7月には新規アトラクション「バン!バン!!バズーカ」を導入いたしました。また、夏休みには、期間限定で「世界のカブトムシ展」や「VR・ARパーク」を展開したほか、2年ぶりに、大型プール施設「ウォーターパーク」を営業いたしました。

そのほか、ご入園の際の検温、消毒の実施はもちろん、電子チケットの販売促進やアトラクションフリーパスの年齢による料金区分への見直しなど、お客様がスムーズにご入園いただけるように努め、また、アトラクションご利用や各種イベントご観覧の際につきましても、安心してお楽しみいただけるよう、十分な感染予防対策に取り組

んでまいりました。

このように様々な取り組みを行い、利用者数につきましては、緊急事態宣言ならびにまん延防止等重点措置が解除された10月からは、個人客ならびに修学旅行等の団体客が大幅に増加するなど、ゴールデンウィークを中心とする春の行楽シーズンに臨時休園した前期を大きく上回りましたが、通年における新型コロナウイルス感染症の影響に加え、夏休み期間の天候不良の影響も大きく、十分な回復には至りませんでした。

以上の結果、利用者数は、前期比190,333人増加の581,059人、売上高は前期比771,355千円増加の2,569,780千円となりました。

 

『北海道グリーンランドホワイトパーク(スキー場)』におきましては、新型コロナウイルス感染症の影響により、スキースクールなどの各種団体にキャンセルが見られたほか、12月のスキー場オープンが例年より遅れたことにより、来場者数は減少いたしましたものの、年初の売上が好調だったことで、売上高は前期を上回りました。

『北海道グリーンランド遊園地』につきましては、まず、4月のオープンより「仮面ライダーセイバー」、「トロピカル~ジュ!プリキュア」、「機界戦隊ゼンカイジャー」など、最新のキャラクターショーを開催したほか、10月には、「いわみざわ公園花火大会」を2年ぶりに実施し、集客の拡大を図りました。

そのほか、人気ユーチューバーとコラボレーションした動画を配信して、幅広い層に対して、遊園地の魅力を存分にPRいたしました。

しかしながら、新型コロナウイルス感染症の影響により、恒例の大型音楽イベント「JOIN ALIVE」をはじめ、目玉となる集客イベントの開催を見合わせたこともあり、思うように利用者数を伸ばすことが出来ませんでした。

また、『いわみざわ公園管理』におきましては、開放的なレジャーとしてキャンプ場やパークゴルフ場の魅力を発信し、『バラ園』でのローズツアーの実施や、『色彩館』における二胡をはじめとする中国楽器のコンサート実施など、特色あるイベント開催で集客を図りましたが、新型コロナウイルス感染症の影響により、特に札幌市内など都市部からの客足に影響を受け、利用者数は伸び悩みました。

この結果、北海道の遊園地ならびにスキー場を合わせた利用者数は前期比14,868人増加の132,811人となり、売上高は前期比77,307千円増加の584,717千円となりました。

 

以上の結果、利用者数は前期比205,201人増加の713,870人となり、売上高は前期比848,662千円増加の3,154,497千円、営業利益につきましては前期比275,177千円増加の382,751千円となりました。

 

(ゴルフ事業)

ゴルフ事業におきましては、新型コロナウイルス感染症の影響下にあっても、密になり難いスポーツとしての認識が高まり、ゴルフプレーは高い人気を保ってまいりました。

当社グループにおける3つのゴルフ場では、徹底した感染予防対策に努めるとともに、万全なコース整備とコース改良に注力し、より一層快適なプレー環境づくりに取り組んでまいりました。

『グリーンランドリゾートゴルフコース』におきましては、開場から55周年を記念したゴルフコンペを開催したほか、「女性スタッフが挑戦ゴルフコンペ」など、特色あるイベント開催により、幅広い層の集客を図りました。また、パブリックゴルフ場としての気軽さとナビゲーションシステム付ゴルフカートの強みを活かし、近年、拡大傾向にある若者層のゴルファー獲得を図りました。

また、女性用ティーイングエリアの新設及びショートホールのティーイングエリアの改造などのコース改良を行うことで、各プレーヤーの楽しみ方を広げたほか、友の会会員用ロッカーの拡充や練習場の改修を行うなど、着実なリピーターづくりに注力いたしました。

『大牟田ゴルフ場』、『広川ゴルフ場』の両メンバーシップコースにおきましては、新型コロナウイルス感染症の影響により、貸切りや大型のコンペの減少はありましたものの、メンバーによるビジター同伴プラン促進のほか、小規模なコンペの獲得に向けたプレープランの造成等に取り組み、若年層や女性といった新たな個人客やグループを中心に利用拡大を図りました。

そのほか、コースの拡張工事やセルフカートのコース内乗り入れ環境を整備するなど、プレーヤーの快適性向上にも努めてまいりました。

以上の結果、3ゴルフ場を合わせた利用者数は、前期比24,372人増加の146,465人となり、売上高は前期比205,262千円増加の1,071,819千円、営業利益につきましては、131,186千円(前期は40,301千円の損失)となりました。

(ホテル事業)

九州の『ホテルブランカ』、『ホテルヴェルデ』におきましては、それぞれのホテルがオフィシャルホテルとしての魅力を、より積極的にお客様にご案内し、利用獲得に繋げるよう努めてまいりました。

まず、宿泊部門におきましては、遊園地入園無料やゴルフ場回り放題プランなど、オフィシャルホテルならではの宿泊セットプランを多数造成し、宿泊者獲得に努めました。また、修学旅行獲得につきましては、受入態勢を確立した結果、大変好調に獲得できました。

料飲部門におきましては、宿泊者の夕食利用に向け、2食付きの特典を強化し獲得を図りました。さらには、利用者の満足度向上のため、熊本県の郷土料理を加えた食事メニューを投入したほか、『ホテルヴェルデ』におきましては、デリバリー・テイクアウト料理の提供及び焼肉のたれ・ステーキソースの販路の大幅な拡大等による売上獲得に努めました。

また、『ホテルブランカ』におきましては、夕食内容の統一化により、会場の効率化、人件費及び食材費削減に取り組みました。そのほか、今回初めて、遊園地のプールご利用のお客様に対して、レストランによる軽食・飲料のテイクアウト販売を実施し、売上増大に繋げました。

宴会部門につきましては、新型コロナウイルス感染症による宴会需要の大幅な落ち込みの中、『ホテルヴェルデ』主催として、人気の「純烈ディナーショー」や地元出身アーティストによる「弥栄クリスマスディナーショー」の開催を行ったほか、食のイベント「ローストビーフ&ズワイ蟹祭り」を7日間実施いたしました。年末には、毎年好評をいただいておりますおせち料理の販売を行い、売上確保に努めました。

また、施設面におきましては、両ホテルの全客室のルームキーを非接触型のタッチ式カードキーに変更し、お客様の接触機会の減少による安全性と利便性の向上に取り組みました。さらには、『ホテルヴェルデ』の露天風呂に「竹あかり」を設置し、景観改善に取り組みました。

なお、生損保保険代理店業務を行っておりますが、新型コロナウイルス感染症の影響を受けない業務へ新たに2名の保険資格者を投入し、保険獲得の拡大を図りました。

以上の取り組みの結果、新型コロナウイルス感染症の落ち着きに応じては、個人客及び団体客の増加傾向も見られましたものの、『ホテルブランカ』及び『ホテルヴェルデ』を合わせた宿泊者数は、前期比77人減少の37,515人となり、売上高は前期比23,228千円増加の710,163千円となりました。

 

北海道の『ホテルサンプラザ』におきましては、遊園地やスキー場をはじめとする、大規模レジャーエリアのオフィシャルホテルとしての強みを最大限にPRして、フルエンジョイプランや岩見沢市の宿泊支援サービス(ザワ割)の販売促進ならびにどうみん割の活用による宿泊客の獲得を図りました。

また、料飲部門におきましては、グランドメニューの刷新やお客様のニーズに合わせた各自盛料理による新しい宴会プランなど、新たな魅力の発信に努め、売上拡大を図りました。

北海道の『北村温泉ホテル』におきましては、2020年7月から8か月間をかけての大規模改修を経て、2021年3月にリニューアルオープンしており、好評な日帰り入浴のPRに加え、日本遺産「炭鉄港」にちなんだ「黒ダイヤ酢豚」などの新たなメニュー提供により、集客拡大を図りました。

以上のような取り組みを鋭意行いましたが、新型コロナウイルス感染症に伴う利用制限等の影響により、コロナ禍以前の宿泊者数までの回復には至らず、『ホテルサンプラザ』ならびに『北村温泉ホテル』の宿泊者数は前期比3,668人増加の14,905人となり、売上高は前期比55,698千円増加の318,474千円となりました。

 

以上の結果、宿泊者数は前期比3,591人増加の52,420人となり、売上高は前期比78,927千円増加の1,028,638千円、営業損失は333,158千円(前期は417,342千円の損失)となりました。

 

(不動産事業)

不動産事業における賃貸収入につきましては、一部テナントの賃料改定を行ったことに伴い増収となり、売上高は前期比6,300千円増加の170,777千円となり、営業利益につきましては、前期比3,683千円増加の113,175千円となりました。

 

(土木・建設資材事業)

土木・建設資材事業におきましては、バイオマス火力発電所への燃料投入業務は、新発電所の稼働に伴う受託などで堅調に推移いたしましたが、客土用土の取引減少のほか、建設資材のコールサンドやポゾテックの販売が落ち込み、売上高は前期比1,907千円減少の328,381千円となり、営業利益は前期比24,039千円減少の55,748千円となりました。

 

(注)セグメント利益は連結財務諸表の営業利益と調整を行っており、上記すべてのセグメント利益合計349,704千円に、各報告セグメントに配賦していない一般管理費を含む314,723千円を差し引いた34,981千円が当連結会計年度の営業利益となります。

b)財政状態

当連結会計年度末の資産額合計は、19,465,740千円(前連結会計年度比1,729,926千円減少)となりました。

当連結会計年度末の負債額合計は、10,410,525千円(前連結会計年度比230,602千円減少)となりました。

当連結会計年度末の純資産合計は、9,055,214千円(前連結会計年度比1,499,324千円減少)となりました。

 

②キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ215,172千円増加し、691,486千円となりました。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動により得られた資金は、950,570千円(前年同期は624,383千円の支出)となりました。これは主に、税金等調整前当期純損失となったものの、減価償却費及び減損損失の計上や仕入債務の増加、法人税等の還付によるものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動により支出した資金は、194,366千円となり、前年同期比2,807千円の支出増加となりました。これは主に、有形固定資産の取得によるものであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動により支出した資金は、541,031千円(前年同期は941,514千円の収入)となりました。これは主に、短期借入金が純増したものの、長期借入金の返済を行ったことによるものであります。

 

項目

当連結会計年度

(千円)

前連結会計年度

(千円)

増減額

営業活動によるキャッシュ・フロー

950,570

△624,383

1,574,953

投資活動によるキャッシュ・フロー

△194,366

△191,559

△2,807

財務活動によるキャッシュ・フロー

△541,031

941,514

△1,482,545

 

③生産、受注及び販売の実績

販売実績

 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

当連結会計年度

(自 2021年1月1日

至 2021年12月31日)

販売実績(千円)

前連結会計年度比(%)

遊園地事業

3,154,497

36.8

ゴルフ事業

1,071,819

23.7

ホテル事業

1,028,638

8.3

不動産事業

170,777

3.8

土木・建設資材事業

328,381

△0.6

合計

5,754,115

24.6

 (注)1.主な相手先別の販売実績及び総販売実績に対する割合

前連結会計年度、当連結会計年度ともに、販売実績が総販売実績の100分の10以上を占める相手先がないため、記載を省略しております。

2.上記金額には消費税等は含まれておりません。

3.当社グループは、遊園地事業、ゴルフ事業、ホテル事業を基幹としているため生産、受注の実績については、記載を省略しております。

 

(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。

 

①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容

a)経営成績

当連結会計年度における経営成績の概況については、「3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況 a)経営成績」に記載しております。

b)財政状態

当連結会計年度末の資産額合計は、19,465,740千円(前連結会計年度比1,729,926千円減少)となりました。

流動資産は、1,117,048千円(前連結会計年度比128,616千円増加)となりました。これは主に、その他(未収法人税等、未収消費税等)が減少したものの、現金及び預金、受取手形及び売掛金が増加したことによるものであります。

固定資産は、18,348,691千円(前連結会計年度比1,858,543千円減少)となりました。これは主に、建物及び構築物、機械装置及び運搬具、繰延税金資産が減少したことによるものであります。

当連結会計年度末の負債額合計は、10,410,525千円(前連結会計年度比230,602千円減少)となりました。

流動負債は、5,474,329千円(前連結会計年度比1,060,445千円増加)となりました。これは主に、営業未払金、短期借入金が増加したことによるものであります。

固定負債は、4,936,196千円(前連結会計年度比1,291,048千円減少)となりました。これは主に、長期借入金、長期預り金が減少したことによるものであります。

当連結会計年度末の純資産合計は、9,055,214千円(前連結会計年度比1,499,324千円減少)となりました。これは主に、利益剰余金が減少したことによるものであります。

 

②経営成績に重要な影響を与える要因について

 「2 事業等のリスク」に記載しております。

 

③経営戦略の現状と見通し

当社グループの経営戦略と課題は、多様化するお客様のニーズに的確にお応えする施設の充実を図り、同時に低コスト体質を維持しながら高い収益力を得ることにあると認識しております。

取り組みとしては、業績の更なる向上を目標に、組織の再編を始めとする活力ある組織の構築、その他経営全般にわたる効率化のための諸施策等を推進することで収益基盤を強化し、激動する環境に耐え得る企業体質作りを目指すとともに、当社グループが保有する経営資源を有効に活用して収益及び資本効率の向上に努める所存であります。

 

④キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報

当社グループの当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ215,172千円増加し、691,486千円となりました。

営業活動により得られた資金は、950,570千円(前年同期は624,383千円の支出)となりました。これは主に、税金等調整前当期純損失となったものの、減価償却費及び減損損失の計上や仕入債務の増加、法人税等の還付によるものであります。

投資活動により支出した資金は、194,366千円となり、前年同期比2,807千円の支出増加となりました。これは主に、有形固定資産の取得によるものであります。

財務活動により支出した資金は、541,031千円(前年同期は941,514千円の収入)となりました。これは主に、短期借入金が純増したものの、長期借入金の返済を行ったことによるものであります。

今後の当社グループの事業活動における運転資金需要の主なものは、売上原価、販売費及び一般管理費です。設備資金需要の主なものは、遊園地・ゴルフ事業における遊園地・ゴルフ場施設の維持更新、新設等です。

当社グループの運転資金及び設備資金の調達につきましては、営業活動によるキャッシュ・フロー及び金融機関からの借入金等により賄っております。

次期におきましても、主に資産の維持更新等を目的とした設備投資を計画しており、営業活動によるキャッシュ・フロー及び金融機関からの借入金等により賄う予定です。

⑤経営者の問題認識と今後の方針について

当社グループを取り巻く環境は、余暇市場に対する競合施設や活動種類の多様化が進み、旧来型の観光・行楽施設だけでなく、あらゆる集客施設との顧客争奪が激化の様相を呈しております。

このような状況のもとで、当社グループは時流に対応した積極的な営業展開はもとより、徹底的な経費の削減に取り組むことで売上高経常利益率の拡大を目標としております。当連結会計年度におきましては、売上高経常利益率が3.5%(前期△7.5%)となり、今後も引き続き堅実性ある経常利益の拡大を目指してまいる所存であります。

 

⑥重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成に当たって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。

 連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。

 

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