課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1)会社の経営の基本方針

 創業以来現在まで、たゆまぬ創造・革新によってお客様に常に満足を提供することを心がけてまいりました。これからも企業理念のキャッチコピーである「ココロを『みどり』でいっぱいに。」を合言葉に、各事業におきまして、お客様に夢や感動を提供することを最重要課題と位置付け、スタッフ一人一人が、いかなる状況の変化にも対応し、その状況を突破するための柔軟な発想と実行力を持つことに重点を置き、新しい付加価値を次々と創出していくことで、当社グループ事業の「強み」に磨きをかけ、日々変化する顧客ニーズや消費動向に対応するとともに、当社グループ事業の競争力を高めることで業績向上に努めてまいります。

 また、企業として利益の確保に向けた経営を進めていくことはもちろんのこと、社会的責任を自覚の上、法令の遵守や倫理に則った企業活動を実践し、地域発展への貢献にも努め、すべてのステークホルダーから「信頼」される企業を目指してまいります。

 

(2)目標とする経営指標

 当社グループは売上高経常利益率の向上を目標としております。

 この目標達成のため、目まぐるしく変化する消費動向に対応し、常に変化し続ける営業体制作りを心がけ、様々な商品やサービスの提供に努めて集客を図り売上増加を目指すとともに、現状分析及び関連設備の全面的な見直しを行い、無駄な経費の削減に努めてまいります。

 

(3)中長期的な会社の経営戦略

 集客事業を柱とする当社グループでは、多彩なイベントの開催・季節に応じたキャンペーンの造成・女性層や3世代ファミリーに的を絞った戦略・さらには海外からのお客様に向けた制度を最大限に活かした営業展開や商品の販売強化に引き続き取り組み、さらなる集客を図ります。

 また、外部環境に柔軟に対応可能な組織変更やグループ再編による各事業の効率化の実現を目指してまいります。

 

(4)優先的に対処すべき事業上の課題

当社グループを取り巻く経営環境は、新型コロナウイルス感染症の今後の収束時期や影響の程度を合理的に予測することは困難な状況でありますが、新型コロナウイルスワクチンの追加接種をはじめ、様々な景気刺激策の実施が予定されていることから、翌連結会計年度においても影響は一定期間継続するものの、徐々に回復していくことを見込み、このコロナ禍における安全安心なレジャー事業の推進に努めつつ、これまでとは視点を変えた付加価値の創造と追求に取り組み、新たな時代に向けた顧客ニーズの喚起を図るべく、日々邁進してまいります。

なお、各セグメントにおける具体的施策は次のとおりです。

 

(遊園地事業)

九州の『グリーンランド』におきましては、まずは1月に冬季イルミネーションイベント「ワンダーイルミネーション」を開催し、広大な遊園地を舞台に、100ヶ所以上の見ごたえあるイルミネーションスポットを展開し、幻想的な世界をお楽しみいただきました。

春のイベントにつきましては、3月より、「きかんしゃトーマスとなかまたち STEAM(スチーム)アドベンチャー ~今日からキミもエンジニア~」を開催いたします。未就学児に絶大な人気を誇るトーマスやなかまたちと一緒に、様々な装置を用いたミッションにチャレンジを繰り返すことで、遊びながら学べる体験型の教育イベントとなっております。

また、「仮面ライダーリバイス スペシャルステージ」を開催し、現在TV放映で活躍中の「仮面ライダーリバイス」をはじめ、今も人気の高い歴代仮面ライダーも参戦いたします。日本最大級の屋外ステージ「グリーンスタジアム」を舞台に、炎や火薬の特殊効果はもちろん、巨大LEDスクリーンによる映像演出やバイクアクションも加わり、まさに大迫力のアクションステージを展開いたします。

施設面におきましては、ゴールデンウィークに向けて、新規アトラクション導入を行うほか、期間限定施設「宝石さがし」も展開するなど、盛りだくさんのイベント開催と合わせ、遊びつくせないほど魅力満載の遊園地をPRしてまいります。

そのほか、3月よりマタニティ割引制度を導入し、これからも幅広いお客様にご利用いただけるよう各施策に取り組んでまいります。

 

『北海道グリーンランド遊園地』におきましては、春の遊園地オープンから、「鬼滅の刃」、「仮面ライダーリバイス」、「デリシャスパーティ♡プリキュア」、「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」など、話題性の高いキャラクターショーを展開いたします。

また、新規アトラクション「ファイヤーファイター(仮称)」ならびに「シューティングトレイン(仮称)」の導入を行い、更なる集客拡大を図ります。

『北海道グリーンランドホワイトパーク(スキー場)』におきましては、スポーツクラブや自衛隊訓練等の団体獲得に加え、バス会社と連携を図り、独自のスキースクールを開催するなど、更なる利用促進を図ってまいります。

『いわみざわ公園管理』におきましては、引き続き指定管理者として適切な管理を行うとともに、新型コロナウイルス感染症の影響により、一昨年に続いて昨年も中止となりました、年2回の「ローズフェスタ」の開催や、『色彩館』におけるミニコンサートや各種展示会等のイベント開催にも鋭意取り組んでまいります。

また、第39回全国都市緑化北海道フェア(メイン会場・北海道恵庭市)の協賛会場として参加し、集客に努めてまいります。

 

(ゴルフ事業)

ゴルフ事業におきましては、3ゴルフ場の持つスケールメリットを活かし、オフィシャルホテルをセットとした新たなリゾートプランを展開し、幅広いエリアからの顧客獲得にも注力してまいります。

また、自動精算機の導入を行い、感染症予防対策の一環としての混雑緩和とともに、お客様の利便性向上を図ってまいります。

『グリーンランドリゾートゴルフコース』におきましては、好評なオープンコンペに加え、ペアマッチ方式のロングランコンペを開催することで、初心者から上級者まで幅広い集客を図ります。

『大牟田ゴルフ場』、『広川ゴルフ場』の両メンバーシップコースでは、メンバー限定の特典付与や特別コンペ開催などにより、メンバーとしてのステータスを向上させて、利用促進を図るとともに、若者向けプランや早朝スループレープランなど、柔軟にきめ細やかなプランを造成し、ビジター客の利用拡大を図ってまいります。

 

(ホテル事業)

『ホテルブランカ』ならびに『ホテルヴェルデ』におきましては、オフィシャルホテルとしての強みを最大限に活かした営業戦略を継続していくとともに、これまでの既成概念を払拭し、適宜業務改善による経営効率化を図り、それぞれのホテルがその特色を打ち出すことで、お客様の利用拡大を図ってまいります。なお、より多くのお客様にご利用いただけるように繁忙期間のキャンセルポリシーの見直しを行い、予約の獲得につなげてまいります。

また、修学旅行の予約状況が順調に推移しており、受入態勢を万全なものとして、今後の継続実施に繋がるよう努めてまいります。

『ホテルブランカ』におきましては、遊園地やプール、ゴルフ場に隣接する抜群のロケーションを背景に、遊園地利用のお客様やゴルフプレーヤーをはじめ、お客様のあらゆるニーズに対応できる多様な宿泊プランの宣伝に努めます。また、遊園地を望む中庭でのバーベキューや色々な味が楽しめる鍋バイキングをさらに改善していき、より顧客満足度の高い食事の提供を目指してまいります。

さらに、レストランにおきましても、宿泊客の夕食会場使用変更を行い、遊園地利用客の取り込みを図るとともに、プール営業期間の飲食売上拡大に向けて取り組んでまいります。

『ホテルヴェルデ』におきましては、まず宿泊部門におきまして、遊園地やゴルフ場のご利用者に向けた、オフィシャルホテルの強みを活かしたオリジナリティのあるプランのPRにより集客拡大を図ってまいります。

料飲部門におきましては、地元顧客ならびに遊園地利用客に対してのランチメニューの改善に取り組んでまいります。さらには、旅の思い出となる朝夕食を一層充実させてまいります。加えて、過去の法事・慶事の実施データを活かしたダイレクトセールスによる集客に努めます。

宴会部門におきましては、新型コロナウイルス感染症の影響を見極めつつ、「ローストビーフ&ズワイ蟹まつり」、「秋の大収穫祭」及び「日本酒やワインのイベント」など、ここでしか味わえない、季節毎の魅力あるイベントを開催してまいります。

婚礼部門におきましては、ご来館いただいた対象者の情報収集から随時実施の試食会利用の流れを強化し、ヴェルデ婚の強さをしっかりPRして、決定に結び付けてまいります。

 

『ホテルサンプラザ』ならびに『北村温泉ホテル』におきましては、遊園地やスキー場を中心とするリゾートホテルとして、お客様の多様なニーズに応えるとともに、地域に根差したホテルとして、あらゆる場面でご利用いただけるよう、更なる魅力の増大に努めてまいります。

『ホテルサンプラザ』におきましては、遊園地やスキー場とのセットプランを柱に、ビジネスプランやファミリープランに特典を付与してPRするなど、宿泊客の利用拡大を図ります。

また、新たな料飲メニューの提供に注力し、顧客獲得を図ってまいります。

『北村温泉ホテル』におきましては、最大の魅力である「源泉掛け流し43℃の名湯」を強く打ち出しながら、女性客をターゲットとしたオリジナルプラン造成により集客力を高めてまいります。

そのほか、地元の新鮮野菜などを中心とした、魅力ある売店もPRすることで、リピーターづくりを促進してまいります。

 

(不動産事業)

不動産事業におきましては、新たなテナント誘致により、一層の収益基盤の安定化を図るとともに、グリーンランドリゾートエリア全体の更なる活性化に努めてまいります。

 

(土木・建設資材事業)

土木・建設資材事業におきましては、バイオマス火力発電所への燃料投入業務の着実な受託に努めてまいります。また、ポゾテックやコールサンド等の建設資材販売のほか、各種工事受注を積極的に推進し、売上拡大を図ってまいります。

 

当社グループといたしましては、「ココロを『みどり』でいっぱいに。」のキャッチコピーのもと、スタッフ一同、ご利用されるお客様に心ゆくまで楽しんでいただき、十分に満足していただけるよう、日々の事業活動に取り組んでおります。

これからも、当社グループにおける各施設ならびに各種サービスにつきましては、その魅力が一層増大していくよう、たゆまぬ努力を重ねてまいります。

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