課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。

 

(1)経営方針

当社グループは、「総親和、総努力による顧客主義・品質主義・人間主義を基本として社業の発展を図り社会に

貢献する」ことを経営理念として、観光事業への経営資源の集中を行うとともに企業グループの再編・強化を

積極的に進め、収益性の確保とその極大化の推進により経営基盤の安定と収益の向上を図り、常に「顧客」・

「株主」ひいては「社会」にご満足いただけるサービスや新しい価値を提供し続けられる企業を目指しております。

(2)経営戦略等及び経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等

当社グループは、2018年度より2020年度まで3ケ年の「中期経営計画~かいしん~“ひとりひとり”が主役」を

「成長への足場固め」と位置づけ、観光事業における『構造改革』を進めるとともに、財務健全性の強化などに

加え、アグリ事業など『新たな成長』に向けた新規事業にも着手、実行してまいりました。

しかしながら、2019年度末に発生した新型コロナウイルス感染症拡大により、策定時に前提としていた事業環境

並びに当社グループの状況も大きく変化いたしました。

本来は新たな中期計画を策定し、開示するべきところではございますが、いまだ新型コロナウイルス感染症の

収束が見通せない現況下、中長期の合理的な計画を立案することは非常に困難であり、計画と実績の乖離が大きく

なる懸念もあるため、今次策定を見送ることといたしました。

つきましては、新型コロナウイルス感染症の収束が見えてきた等の然るべき時期に、策定並びに開示する所存で

ございます。

 

(3)経営環境並びに事業上及び財務上の対処すべき課題

今後の見通しにつきましては、新型コロナウイルス感染症に対するワクチン接種の効果や治療薬の開発・

普及等により、経済は緩やかながらも回復に向かうことが期待されますものの、引続き感染症による影響への

対策や国際情勢、金融資本市場の変動に伴う原材料価格の動向、米中貿易摩擦問題等先行き不透明な状況が続くものと予想されます。

 このような経営環境の中、当社グループの基幹事業である観光事業においては、引続き衛生対策の徹底を図り、

お客様をはじめ関係者の方々の健康と安全を最優先としつつ、コロナの状況に合わせたきめ細かな施設運営を

進めてまいります。

施設につきましては、ウォータースライダーをリニューアルし、また好評を博しております2021年オープンの

グランピング施設「マウナヴィレッジ」には、2022年7月に13棟を増設するなど、お客様満足度向上を図り、収益の

確保に努めてまいりたいと存じます。

長期化するコロナ禍の影響に対応するため、既に組織の抜本的変更、いわきへ本社機能集約等の構造改革を

実施してきておりますが、さらなる効率化を目指して社員一人ひとりの生産性向上や業務の改善等に取組み、お客様

へのサービス力強化とコストの最適化を同時に進めてまいります。

燃料商事事業をはじめとするその他の事業につきましては、引続き高付加価値の商品の提供・販売力の強化に

努めるとともに、コスト削減を図るなど収益の増大に注力してまいります。

当社グループといたしましては、新しい生活様式や、それに伴うお客様ニーズの変化に合わせた事業戦略や経営

体制の改革に取組み、観光事業の魅力アップを図るなど、企業価値を向上させるとともに、一層の経費削減や業務の

効率化に努め、経営基盤の強化に努めてまいる所存でございます。

 

 

 

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