文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。
当社グループでは、グループビジョンである「No.1 Noodle Restaurant Company」を実現するために、グループの経営理念である「私たちは、「食」と「職」の楽しさを創造し、地域社会に貢献します~すべては みんなのゆたかさと笑顔のために~」を合言葉に、株主様、お客様、従業員、お取引先様など、全てのステークホルダーの皆様に繋がる取り組みを経営の基本としており、そして各店舗が夫々の地域で一番店になるような活力溢れる力強い企業集団を目指しております。規模を追うことでなく、まずは地道なNo.1を目指すことで、「そば」「なごやめし」「手延べうどん」といった誇るべき和食文化を、世界に広げてまいります。
当社グループでは、2024年度を最終年度とする中期経営計画「Challenge to“300”」を重要な経営指標として位置付けております。なお、計画値は下記のとおりです。
なお、一年毎に経営計画を見直し、ローリングすることを方針としております。
(単位:百万円)
当社グループを取り巻く環境は、人口減少や高齢化、異業種との競争、また世界的な資源価格の高騰と円安による物価上昇に加え、地政学的リスクによるサプライチェーンの混乱の懸念、さらに新型コロナウイルス感染症拡大の影響は、いまだ収束の目途が立っていないことから、厳しい環境が続くものと予測されます。
このような環境に対し、2024年度を最終年度とし、新たに中期経営計画「Challenge to“300”」を策定いたしました。お客様起点の視座を堅持しながら、店舗改善を進めるとともに、「持続可能性の追求」「再成長の具現化」の推進に取り組んでまいります。
「持続可能性の追求」においては、各部門における採算を追求し、収益力の改善を進めてまいります。経費や時間の使途を明確にする一方で、省力化設備の検証・導入を進めることで生産性向上および労働環境改善に繋げ、基本的価値であるおいしさ・おもてなしの向上に「人」が集中して取り組める環境構築を進めてまいります。
また、食への安全を確保しつつ、健康に配慮した商品開発を行い、お客様及び従業員を含めた全ステークホルダーとの相互信頼の創造に向け、提供価値の可視化、情報発信の多角化によるブランディングを推進し、更なるお客様への提供価値向上を目指してまいります。
「再成長の具現化」においては、社会・経済状況の変化を見据え、「和食麺処サガミ」「味の民芸」などの既存事業のポジショニング再定義と見直しを実施し、「そば」「なごやめし」「手延べうどん」といった当社グループの強みを活かした成長領域展開を促進してまいります。また、国内においてはFC事業の拡大を視野に入れ、手延べうどん「水山」、らーめん専門店「ぶぶか」、かき揚げ十割そば「長助」など、小型店舗のFCモデル確立とフランチャイズ展開を促進してまいります。海外においては、欧州においてFC展開も視野に入れた取り組みを進めるとともに、ベトナムの事業展開を強化し、さらに今後の人口増加が予想されているASEANへの出店の可能性を追求してまいります。
当社グループは、今後もESG(Environment,Social,Governance)の取り組みを進め、環境、社会、企業統治の観点から企業価値を高めるとともに、企業と顧客、そして社会の三方よしの経営である「CSV(共有価値の創造)経営」を推進し、全力を傾注し株主の皆様へ、安定した還元を目指してまいります。
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