研究開発活動

 

5 【研究開発活動】

当社における研究開発体制は、油圧機器単体の開発および要素研究に関しては研究開発部が、油圧機器で構成された装置は油圧システム部、そして環境関連装置は環境機械部が担当しております。

各部門が単独または連携して新製品の開発や、市場・顧客ニーズに対応した製品の開発・改良を行なっております。

当連結会計年度においては、グローバル市場の柱となる国際標準製品(高圧大容量化、国際規格対応機器)のシリーズ化に注力し、さらにグローバルサプライチェーンを意識した開発を実施、製品品質の向上から高付加価値形戦略製品の性能強化まで、競争力のある製品の開発を実現しました。

主な開発製品としては、エントリー市場向けにコストパフォーマンスに優れた主弁フィードバック形モデルの開発を完了しました。今後、市場投入に向けての準備が開始されます。また、成形機や試験機、舶用エンジン用にご採用頂いているリニアサーボ弁は省エネ化などの要求により、性能向上に向けた製品開発を継続しております。

モバイル市場向けピストンポンプにおいては欧州への市場投入が既に始まっていますが、ポンプ搭載弁の内製化が完了、生産性向上により市場のニーズに応えた製品として今後、欧州・アジア地域を含めた全世界への展開を進めてまいります。

また、研究開発部の設計システムにPDM(Product Data Management)を採用し、図面管理システムの移行を開始しました。今後は必要とされる技術データをPDMシステム内に取り入れ、さらなる設計効率の向上を進めてまいります。将来的には設計部門と他部署間での情報共有や連携を可能にし、製品のライフサイクル全体の最適化を目指します。

油圧システム製品では、当社が掲げるサステナビリティ方針に沿って省エネ対応ユニットとして次期高効率規制に対応した電動機システムを選定し、ポンプ制御のエネルギー効率を向上させた標準ユニットの開発が完了しました。並行して顧客密着形量産ユニットの取り組みも継続しています。

環境関連装置においてもサステナビリティ方針により、ペットボトル減容機・廃プラ減容機・切屑圧縮機を中心に、「環境保全・省資源に資する製品の拡販」、「製品固有のエネルギー効率の向上」を主眼に環境機器の開発やエンジニアリング、ラインナップの拡充等で広く顧客のニーズに応えています。また、海外グループ会社と連携し切屑圧縮機の海外向け販売に注力しており、新興国の環境・ニーズに合わせたグローバル仕様機を市場投入し、継続して機種やオプションの拡充を進めております。

なお、当連結会計年度の研究開発費の総額は 350 百万円であり、セグメント 別としては、日本のみであります。

 

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