課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において、当社が判断したものであります。

 

(1)会社の経営の基本方針

当社は仮設機材業界のパイオニアとして、独創的で機能的な仮設機材の販売・賃貸と住宅用鉄骨部材の受託加工を収益部門の軸として事業展開を行っております。今後とも、顧客のニーズに即応した一層の「安全性と経済性」を追求した商品の提供と技術開発に努めていくことを経営の基本方針としております。

 

(2)目標とする経営指標

当社が経営を行う上で重視している経営指標は「売上高経常利益率」であり、この向上のために高付加価値の新商品開発、コスト削減努力、経費改善、営業力強化等を実施しております。また、有利子負債を圧縮し、財務体質の改善を図ることを中長期的な目標としております。

 

(3)中長期的な会社の経営戦略

社会インフラ整備を中心とする補修・改修工事等により仮設機材の需要は堅調であります。こうした状況の中で、工事現場への機材供給を切らさぬよう万全の供給体制を維持し、受注の拡大を図ってまいります。また、新規事業並びに新製品の開発も最重点課題として取り組みます。そして全社一丸となり現場第一主義による細やかな営業展開、ものづくりの原点に立ち返るため技術開発の拡充・強化を図り、社員全員の意識改革を推進し、業績確保に努める方針であります。

 

 

(4)会社の対処すべき課題

今後の日本経済は新型コロナウイルス感染拡大による影響が続き、さらにはエネルギー価格や資材価格の高騰などの影響により引き続き先行き不透明な状況が続くと思われますが、当社の依存する建設業界では首都圏の再開発工事、災害に備えるインフラ関連工事が見込まれ、仮設機材事業の業績回復に繋げるべく、製販一体となって取り組み、住宅鉄骨事業はさらなる生産増大に対応すべく環境整備を計画的に進め事業計画を達成すべく取り組んでまいります

このような状況の下、当社が対応すべき当面の課題は下記のとおりであります。

 

① 商品開発への取り組み

人への依存度が高い建設現場においては人手不足の影響を受けやすく、多様な人材活用を背景に仮設機材の軽量化(省力化)が求められています。また、同じような機能を持った商品が市場に並び、価格の優位性を見出すことも課題となっております。これらの課題解決のため、当社としても軽量化とコストダウンを目指してまいりましたが、思うような結果が得られず開発に遅れを取っており、さらなる人的強化をすることで開発のスピードアップを図ります。

 ② 仮設機材事業の業績回復

 販売部門・賃貸部門共にニーズにあった独自商品を早急に開発することを最優先課題として、一層注力して参ります。また、市場の悪化による競争激化に対し、旭化成グループであることを有効活用し、グループ同士の連携を一層強化することで需要増に取り組んでまいります。

③ 住宅鉄骨事業の取り組み

昨年に引き続き、製造環境の整備に取り組むと共に、需要が増えているHBS(ヘーベル・ビルズ・システム)向けの梁・柱製品の生産量増に備えた設備対応や人員の増強に努めてまいります。

④ 内部統制及び法令遵守の強化

全社員に対し守るべきルールについて事例等を活用して内部監査室が中心となり教育を行い理解の深耕に努め、引き続きコンプライアンスの強化に努めてまいります。

⑤ 財務体質の強化を目指す

 不稼働資産処分の更なる推進と投資対効果の観点から厳正に精査した投資により資産の効率化を図ります。各部門において生産性の向上と利益率改善により有利子負債の圧縮を推進し自己資本比率の改善を図り財務体質を強化してまいります。

 ⑥ スタンダード市場 上場維持基準の適合

当社は2022年4月4日付けで東京証券取引所スタンダード市場へ移行いたしましたが、流通株式時価総額が上場維持基準を充たしておらず、「新市場区分の上場維持基準の適合に向けた計画書」を提出いたしました。上場維持基準の適合に向けて、「企業価値の向上」「IR活動の活性化」「流通株式比率の向上」に取り組んでまいります。

 

tremolo data Excel アドインサービス Excel から直接リアルタイムに企業の決算情報データを取得

お知らせ

tremolo data Excel アドインサービス Excel から直接リアルタイムに企業の決算情報データを取得