文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1)経営方針
当社グループはハイクオリティなアウトプットを産み出すプロダクションの集合体であり、映像をはじめとした魅力的な作品を制作し、それをエンドユーザーに送り届けることにより、社会に貢献してまいります。当社にとってもっとも重要な資産は、社員一人一人のクリエイティビティと、これまで蓄積した映像の技術力(テクノロジー)です。この力をベースとして、様々な分野での創造的な作品に具現化し、会社全体の持続的な成長を図ってまいります。
(2)経営環境
インターネットを中心としたSNSや動画サービス等のデジタルメディアの拡大、またスマートフォン・タブレット端末等に代表されるデバイスの多様化により、当社が基盤とするテレビメディア市場は大きく変貌しており、主要業務である広告関連、メディア及びコンテンツを取り巻く環境は急速に変化しています。
広告関連においては、テレビをはじめとする従来型の広告媒体のみではなく、インターネットやSNS等のシェアが拡大しており、また新型コロナウイルス感染症の影響により広告の目的自体がリアルな場への集客からデジタルメディア上への集客に変化する等、広告関連の事業領域は過渡期にあると認識しております。
メディア領域では、ストリーミングサービスが拡大しており、放送を含めた有料動画コンテンツ市場の競争が激化する一方で、動画配信事業者の急激な成長に伴い、グローバルな市場に向けてのコンテンツの発信が可能となり、魅力的な映像作品への需要が高まってきております。
(3)優先的に対処すべき課題
上記の経営環境の変化を踏まえ、当社グループのプロダクションとしての強みを新しい時代にフィットするものに進化させることが、経営上の課題と認識しております。
当社は過渡期にある広告関連の事業環境の変化にいち早く対応すべく、広告プロダクション部門においては、社員一人一人のクリエイティビティが十分に発揮できる体制を構築し人材の育成を図ってまいるとともに、TVCMを主軸としつつ、広告主の多様な課題に対して統合的なソリューションを提供するための最適な組織編成に取り組みます。
メディア部門では、ストリーミングへの変化にも対応し、当社のクリエイティビティが発揮された、当社ならではのオリジナルコンテンツの開発を行い、他社にはない独自のサービス提供を目指してまいります。
コンテンツ部門においては、グローバル市場に向けて発信されるような映像作品の需要の高まりを受け、当社が有する映像制作のためのクリエイティブな人材、またCG・VFX等に関する技術力を用いて、ハイクオリティな実写映像コンテンツを制作する総合映像プロダクションに進化・成長することを目指してまいります。
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