業績

3【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)経営成績等の状況の概要

当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。

①財政状態の状況

(流動資産)

当事業年度末における流動資産は8,923百万円で、前事業年度末に比べて1,501百万円増加しております。これは、主に「現金及び預金」が1,228百万円増加、「売掛金」が290百万円増加したことによるものであります。

 

(固定資産)

当事業年度末における固定資産は8,210百万円で、前事業年度末に比べて1,628百万円増加しております。これは、主に「建設仮勘定」が877百万円増加、「繰延税金資産」が635百万円増加したことによるものであります。

 

(流動負債)

当事業年度末における流動負債は7,720百万円で、前事業年度末に比べて164百万円減少しております。これは、主に「短期借入金」が500百万円減少、「未払法人税等」が384百万円増加したことによるものであります。

 

(固定負債)

当事業年度末における固定負債は3,169百万円で、前事業年度末に比べて917百万円減少しております。これは、主に「長期借入金」が465百万円減少、「リース債務」が452百万円減少したことによるものであります。

 

(純資産)

当事業年度末における純資産は6,243百万円で、前事業年度末に比べて4,211百万円増加しております。これは、主に「当期純利益」の計上に伴い「利益剰余金」が2,320百万円増加、2021年12月の増資に伴い「資本金」及び「資本剰余金」がそれぞれ945百万円増加したことによるものであります。

 

②経営成績の状況

当事業年度(2021年4月1日~2022年3月31日)におけるわが国の経済は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大によって社会経済活動が制限されるなど、厳しい状況が続きました。また、原材料価格やエネルギー価格の高騰など、先行きは極めて不透明な状況にあります。

国内飲料業界におきましては、前年対比での消費の回復があったものの、新型コロナウイルス感染症の感染拡大以前の水準には及ばず、また、原材料価格やエネルギー価格の上昇圧力もあり、厳しい状況にあります。

このような事業環境のもと、当社は「高品質で価格競争力を持った商品」の供給を強みとして、自社飲料各工場に対する設備投資による生産量の拡大及び販売先の確保に努めてまいりました。また、ECチャネルを通じたダイレクト販売の強化等、炭酸飲料をはじめとした飲料の販売拡大に取り組んでまいりました。

その結果、当事業年度の自社工場生産数量は50百万ケース(前事業年度比11.1%増)となり、経営成績は売上高25,389百万円(前事業年度比11.7%増)、営業利益2,251百万円(同62.4%増)、EBITDA(営業利益+減価償却費)3,212百万円(同43.3%増)、経常利益2,103百万円(同79.9%増)となりました。また、繰延税金資産の計上に伴う法人税等調整額△635百万円の計上等により、当期純利益は2,320百万円(同65.5%増)となりました。

なお、当社はドリンク・リーフ事業を主要な事業としており、他の事業セグメントの重要性が乏しいため、記載を省略しております。

 

③キャッシュ・フローの状況

当事業年度末における現金及び現金同等物は3,894百万円となり、前事業年度末比で1,238百万円増加しております。当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動によるキャッシュ・フローは2,922百万円の収入(前事業年度は2,114百万円の収入)となりました。これは、主に税引前当期純利益1,995百万円、減価償却費960百万円によるものであります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動によるキャッシュ・フローは2,133百万円の支出(前事業年度は267百万円の支出)となりました。これは、主に生産能力増強及び物流効率向上を目的とした設備投資に伴う有形固定資産の取得による支出2,097百万円によるものであります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動によるキャッシュ・フローは438百万円の収入(前事業年度は1,290百万円の支出)となりました。これは、主に株式の発行による収入1,890百万円、長期借入金の返済による支出600百万円、短期借入金の返済による支出500百万円、リース債務の返済による支出478百万円によるものであります。

 

④生産、受注及び販売の実績

a.生産実績

当事業年度の生産実績を事業セグメントごとに示すと、次のとおりであります。

事業セグメントの名称

当事業年度

(自 2021年4月1日

 至 2022年3月31日)

前年同期比(%)

ドリンク・リーフ(百万円)

8,974

108.1

その他(百万円)

135

98.6

合計(百万円)

9,109

107.9

 

b.仕入実績

当事業年度の仕入実績を事業セグメントごとに示すと、次のとおりであります。

事業セグメントの名称

当事業年度

(自 2021年4月1日

 至 2022年3月31日)

前年同期比(%)

ドリンク・リーフ(百万円)

9,943

103.8%

その他(百万円)

87

110.0%

合計(百万円)

10,030

103.9%

 

c.受注実績

当社グループは、原則として見込み生産方式を採っているため、記載を省略しております。

 

d.販売実績

当事業年度の販売実績を事業セグメントごとに示すと、次のとおりであります。

事業セグメントの名称

当事業年度

(自 2021年4月1日

 至 2022年3月31日)

前年同期比(%)

ドリンク・リーフ(百万円)

25,238

111.8%

その他(百万円)

150

93.4%

合計(百万円)

25,389

111.7%

 

(注)1.最近2事業年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。

相手先

前事業年度

(自 2020年4月1日

至 2021年3月31日)

当事業年度

(自 2021年4月1日

至 2022年3月31日)

金額(百万円)

割合(%)

金額(百万円)

割合(%)

イオントップバリュ株式会社

4,597

20.1

4,928

19.4

 

(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容

経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日において判断したものであります。

 

①重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

当社グループの財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この財務諸表の作成にあたり、必要と思われる見積りについては、過去の実績等を勘案し、合理的に判断しております。

重要な会計方針については「第5 経理の状況 1財務諸表等(1)財務諸表 注記事項(重要な会計方針)」に記載しております。重要な会計上の見積りについては「第5 経理の状況 1財務諸表等(1)財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)に記載しております。

 

②第50期の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容

a.財政状態

第50期の財政状態につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要①財政状態の状況」に記載のとおりであります。

 

b.経営成績の状況

第50期の経営成績につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要②経営成績の状況」に記載のとおりであります。

 

c.キャッシュ・フローの状況

第50期のキャッシュ・フローの分析につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要③キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。

 

③経営成績に重要な影響を与える要因について

経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「2.事業等のリスク」に記載のとおりであります。

 

④資本の財源及び資金の流動性についての分析

a.資金需要

当社の事業活動における資金需要の主なものは、製品製造のための原材料の仕入れや製造労務費、製造経費のほか、販売費及び一般管理費等であります。また、その他の資金需要としては、各工場における設備更新等に伴う投資であります。

 

b.財務政策

当社は事業活動に必要な資金を安定的に調達するため、内部資金の活用に加えて、金融機関からの借り入れによる資金調達を行っております。資金調達に際しては、調達コストの低減に努めております。

 

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