当社グループの研究開発活動は、当社生産本部開発部門において、包装米飯および包装餅等の新製品開発や、基礎研究、新規技術開発、新規生産ラインの開発、製品の安全性・生産効率の向上を目的とした技術開発を基本としております。
当連結会計年度の活動の成果としては、新型感染症の拡大に伴い家庭内で食事をする機会が増えたことにより、お客様の健康をサポートする機能がある食品への興味関心の高まりを受け、ハウスウェルネスフーズ株式会社の『まもり高める 乳酸菌 L-137®』を配合した「サトウの切り餅乳酸菌プラス」と「サトウのまる餅乳酸菌プラス」を開発いたしました。『まもり高める 乳酸菌 L-137®』が持つ「熱に対して強い」という特質を、これまで当社が長年培ってきた餅製造の技術と組み合わせ、従来通りお餅の美味しさはそのままに乳酸菌を配合した包装餅の開発を実現いたしました。また、鏡餅は店舗での陳列のし易さを向上すべく、段ボール箱の設計を変更し、SRP(セルフレディパッケージ)化の拡充を進めてまいりました。なお、包装米飯製造工場、包装餅製造工場ともに既存の生産ラインにおける生産技術の改良に努め、生産性の向上、生産ロスの削減を推し進めてまいりました。
基礎研究といたしましては、生産性並びに品質向上のための炊飯技術の研究、微生物の挙動の調査や除菌・殺菌技術の研究など食品の安全性に関わる研究、米飯および餅の食味や物性解析に関わる研究等を実施しております。
研究機関との共同研究としては、農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)および新潟県農業総合研究所とともに、包装米飯の賞味期限延長技術の研究開発を行い、主に包装技術の研究および米飯劣化のメカニズムについての調査を行いました。また、新潟大学医学部との共同研究として「低たんぱく質食事療法臨床研究プロジェクト」を進めており、慢性腎不全患者の腎機能に及ぼす低たんぱく米飯を用いた食事療法の影響についてデータを得るべく臨床試験を行っております。また、包装米飯および包装餅の新しいメニューや調理方法の提案、それに適した応用研究も継続実施いたしました。
その結果、当連結会計年度における研究開発費は
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