1.経営方針
(1) 会社の経営の基本方針
当社グループは、「永劫繁栄、成果主義、少数精鋭、不可能と思うことを可能にする挑戦」の基本理念の下、「高品質なとんかつをお値打ち価格で提供する。」をコンセプトとし、1998年8月に独自業態である「かつや」を立ち上げました。今後は、新規業態と併せ店舗数拡大と更なる成長を目指してまいります。
(2) 目標とする経営指標
当社グループでは、売上高経常利益率を重要な経営指標目標と考えております。具体的には低原価・低価格・高品質・高収益を追求した新規業態の開発と「かつや」の更なる収益構造の改善を進め、現状の10%以上の経常利益率を今後も維持し続け、また、出店の加速と人材の育成に注力し、外食業界において利益率・成長率の高い企業を目指してまいります。
(3) 中長期的な会社の経営戦略
当社グループは、主力業態であります「かつや」の客数拡大を重点課題として、様々な施策を実施し、順調に業績を伸ばしてまいりました。今後はさらに飛躍させるべく、店舗におけるQSCAの維持・向上と、「かつや」の既存商品の改善と業態の拡張に注力し、平均月商の引き上げと出店の拡大を図ってまいります。また、新業態の開発にも積極的に取り組み、「かつや」に次ぐ新業態の開発を積極的に行い、事業規模の拡大を図ってまいります。
2.経営環境
当連結会計年度におけるわが国経済は、昨年より続く新型コロナウイルスの感染拡大により、まん延防止等重点措置や3度目の緊急事態宣言が発出されるなど、経済活動が抑制されました。ワクチン接種率の向上もあり、緊急事態宣言の解除後は通常の社会経済活動への回復の兆しが見えつつありますが、新たな変異株の発生もあり、依然として先行き不透明な厳しい状況になっております。
当社グループが属する外食業界におきましても、自治体からの時短営業等の要請に従い対応してまいりました。時短協力金等の支援策があるものの、海外でのロックダウンの影響による仕入れ価格の高騰や、営業再開に向けた人員確保のための人件費の上昇と厳しい状況が続いております。
3.対処すべき課題
今期においても前期より続く新型コロナウイルス感染拡大の影響により、以前からは想像もできないような多くの制約がある状況下での経営となりました。このような環境の下、当社は、「永劫繁栄」「成果主義」「少数精鋭」「不可能と思うことを可能にする挑戦」という企業理念を基に、いつでも環境の変化に対応出来る様に準備し、改善を重ね、社員一同協力、挑戦し、食を通して一人でも多くのお客様に新しい価値をお届け出来る様に邁進してまいります。具体的な課題は以下のとおりであります。
(1) 主力業態のブラッシュアップ
「かつや」においては、主力商品の訴求強化、テイクアウトの利便性向上、販売促進を3つの柱として、「圧倒的な商品力、テイクアウトの強化」に取り組んでまいります。「からやま・からあげ縁」においては、多くの外食企業が次々と参入し、からあげ業態が乱立するなか、一部店舗では撤退の動きも出てきています。当社はからあげ業態の先駆者として、他社との差別化をしっかりと表現できるように、からあげに次ぐ商品の開発、テイクアウトの強化、新店舗レイアウトでの出店加速に力を入れてまいります。
(2) 新業態のブラッシュアップ
当社は多数の業態を運営しておりますが、成長する可能性の高い業態に注力しブラッシュアップを重ね、主力の「かつや」「からやま」に次ぐ柱として、多店舗化できる業態へと育成してまいります。
今年度においては、新規業態の開発ではなく、既存業態の新規物件開発、魅力的な商品開発を中心に、今後の多店舗化、FC化に向けリソースを集中してまいります。
(3) 新型コロナウイルス感染拡大による影響への対応
新型コロナウイルス感染拡大による影響は、食材、資材価格の高騰、一部製品の調達難など様々な分野に及んでおり、一部外食チェーンでは企業努力だけでの継続的な運営が困難となり、値上等で対応せざるを得ない状況となっております。当社も同様に厳しい状況ではございますが、「かつや」の主力商品である490円のカツ丼においては、価格を維持できるように努力するとともに、商品のブラッシュアップを重ね、お客様が他社と比較して価値を感じていただけるような圧倒的な商品力を追求してまいります。また、今後も高いテイクアウト需要が見込まれることから、テイクアウト専用メニューの開発、テイクアウト専用の会計端末導入による店頭での利便性向上等に取り組んでまいります。
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