事業活動
|
(4)
|
市場規模の変動等
|
空間情報事業においては、官公庁や地方自治体との取引の比重が高く、建設投資の動向に影響を受けます。今後、投資規模が削減された場合、発注量の減少とともに入札による価格面での競争が一層厳しくなる可能性があります。
また、デジタルカメラ市場においては技術革新やスマートフォン等の競合デバイスにより消費者の需要が急激に変化した場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。なお、年度末に納期が集中する傾向が高く、業績は期末偏重で推移する傾向にあります。
|
空間情報事業においては、地方自治体、官公庁の発注動向について情報を収集、分析し、各自治体、官公庁の状況に合わせた商品、サービス提供の対策や、AI、RPAの導入により生産性改善、品質向上により競争力強化を図っております。また、民間企業との取引拡大により、収益源の多様化も併せて行っております。
デジタルカメラ市場においては、技術革新及び消費者の需要の変化の対応により、従来のデジタルカメラのOEM等の需要低下リスクがありますが、カメラ技術を活用した、ドライブレコーダーやウェラブルカメラ等の従来のデジタルカメラ以外の商品や、自社製品の開発、販売を展開し、市場の変化に対応できるように対策を行っております。
|
市場規模の変動等のうち官公庁等の投資規模の削減が経営に影響を与える可能性は、中長期的に見て対策に記載した競争力の強化をもってしても依然高く、また影響も大きいと考えております。
また、市場規模の変動等のうちデジタルカメラ市場における消費者の需要が経営に影響を与える可能性および程度は、取り扱い製品のシフトにより漸次低減する見通しですが、現時点においては依然大きいと考えております。
|
(5)
|
最先端計測機器の使用
|
空間情報事業では、高精度な計測データを提供するために最先端の計測機器への投資を継続的に行っております。特に超高精度航空デジタルカメラやレーザ3次元計測システムは、数量限定で製造される高額な専用機器であり、故障や破損の復旧に相当時間を要した場合、受注での機会損失や生産能力の低下を招き、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
|
最先端の計測機器含めてすべての機材について必ずメーカー保守に加入をしております。
定期的な保守により故障のリスクを最小限に抑制し、徹底した管理をしております。
故障・破損が生じた場合でも、代替機材や重要部品についてはアジア圏の事務所に保有するようにメーカーに依頼をしております。
|
最先端の計測機器の復旧に時間がかかることにより経営に影響を与える程度のリスク事案が発生する可能性は限定的ですが、発生時の影響度は、依然大きいと考えております。
|
(6)
|
部品調達及び製品の品質
|
空間情報事業において製造しているデジタルカメラは、その多くを取引先からの調達により賄っております。地震等の自然災害、調達価格の高騰やサプライチェーンの過程における人権、環境問題に関する法的規制の影響により製造が困難になった場合や、品質に関するクレーム、製造責任を問われる等の重大な品質問題が生じた場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
|
空間情報事業において製造しているデジタルカメラの部品調達及び製品の品質については、調達先の多様化を進め、自然災害、調達価格高騰、法的規制の影響を分散する対策を講じております。
|
デジタルカメラ市場におけるサプライチェーン等の影響により製造が困難となることにより経営に影響を与える程度のリスクが発生する可能性は対策によっても依然あり得、リスク発生時の影響度は大きいものと考えております。
|