研究開発活動

5【研究開発活動】

当社グループは主として化成品(燐酸及び燐系二次塩類、水処理用凝集剤、電子工業用高機能高純度薬剤、消臭・抗菌剤)、機械(掘進機、破砕関連機械、都市ごみ・産業廃棄物処理機械)及び電子材料(高純度無機素材、IC・液晶用塗布剤、放射性ヨウ素吸着剤)の事業を行っております。

研究開発対象分野としては、当社事業の多角性からエレクトロニクス分野、環境・リサイクル分野、高純度・高機能性材料分野にまたがっております。複数の異分野の技術を持ち、異業種の組合せから多様な情報が得られるという、当社グループの特色を生かした研究開発を展開しております。

研究開発の組織体制は、各事業部の開発テーマを尊重し意思決定の迅速化をはかるため、各事業部の開発担当部門に集約されております。研究開発の相乗効果を上げるために、連結子会社も含めて、各事業部の研究内容や進捗状況を共有化することにより連携を保ちながら、効率的な研究開発活動を行っております。なお、研究開発体制では基礎・応用研究よりも、商品開発により重点を置いております。

当連結会計年度においても、従来の方針を継続して、機械の高機能化、既存製品の高付加価値化、並びに半導体製造及びイオン電池向け新規材料の開発に注力した研究開発活動を行ってまいりました。また、放射性ヨウ素吸着剤関連では、経済産業省「原子力産業基盤強化事業補助金」の間接補助事業者に採択され、「銀ゼオライトによる放射性物質除去システムの高度化」(2020年3月期より継続)に関する研究開発を実施いたしました。

当連結会計年度におけるグループ全体の研究開発費は548百万円であります。

また、当連結会計年度における各セグメント別の研究開発活動の概要は、次のとおりであります。

 

(1)化成品事業

・半導体デバイス向けエッチング薬剤の開発

・新規消臭剤及び消臭剤応用技術の開発

・電子部品向け金属塩の開発

・光学レンズ向け高純度リン酸塩の開発

(2)機械事業

・汚染土壌処理関連装置の開発

・バイオマスによる燃料供給・熱利用システムの開発

・新規用途向け特殊粉砕機の研究開発

(3)電子材料事業

・次世代半導体デバイス及び液晶ディスプレイに使用される機能性材料の研究開発

・銀ゼオライトによる放射性物質除去システムの高度化(フィルターベントシステムの高度化、空気浄化システムの高度化、希ガス吸着のシステム化)

・半導体及びイオン電池向け素材の研究開発

 

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