研究開発活動

5 【研究開発活動】

 当連結会計年度の研究開発活動は、次のとおりであります。

当社グループの開発方針は「新製品の早期実現」、そして最終的には「新事業の創出」であります。当社の特徴である「高耐久性」を生み出す技術を生かし、使命達成に向けて邁進してまいりました。また、開発テーマの見直し、選定、テーマの優先順位付けを適宜行うことで、重要なテーマに資源を集中し、開発納期の短縮を図りました。特に今期は部門間を跨ぐ横断的なチームを編成し、車載TFT、ヘッドアップディスプレイ(HUD)、ミラーディスプレイなどの新分野で強みを持続するための新技術開発に注力してまいりました。

 

 当連結会計年度の研究開発費は2,118百万円となりました。

 セグメントごとの研究開発活動を示すと、次のとおりであります。
 

 (光学フィルム事業)

 光学フィルム事業の主体は偏光板であり、特に高耐久の偏光板と位相差板を中小型LCD市場ならびに車載用に事業展開をしております。当社では、製品に要求される多様な光学特性、表面仕様、サイズについて、得意先が要求する構成に応じ、「競争力のある新製品」の創出を精力的に進めております。

 染料系偏光板においては、「高耐久」「カラー」という2大特徴を最大限に生かし、車載用表示装置(インフォメーションパネル)及びサングラス用途への新製品開発を進めております。

 高コントラスト特性をもつ高耐久偏光板JET及び新規位相差板DPCは、TFTパネルメーカーから多数の引き合いがあり、量産も開始されました。より厳しい環境下での使用を想定した高耐久な偏光板GHCについても、車載、屋外用途での多数の引き合いがありました。今後、自動車の生産が伸び、TFTタイプのLCDが増えることが予想され、期待できる製品と考えております。
 また、無彩色偏光板についても、より光学性能を高めたACHシリーズを開発し、反射型LCD、屋外サイネージなど更なる製品展開を進めてまいります。

 当連結会計年度の光学フィルム事業の研究開発費は847百万円でありました。

 

 (精密部品事業)

 精密部品事業の主体は、液晶プロジェクター用偏光板・位相差板の精密加工品、無機偏光板の精密加工品及びX線分析装置用精密加工品に関するものであります。

 依然、成長が期待される新興国の業務用途、ホーム用途、教育分野への液晶プロジェクターの高輝度化、高コントラスト化、長寿命化の要求に応える製品を開発してまいりました。

 また、近年増加しつつある車載カメラ、HUD向け新部材の高性能化も進めており、今後もこの分野を先導したいと考えております。

 当連結会計年度の精密部品事業の研究開発費は1,271百万円でありました。

 

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