課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。

(1)経営方針

当社グループは「時間」を「幸せな瞬間」に変えるプロフェッショナルとして、人々の生活における多様なニーズを汲み取り、高品質、高付加価値なサービスを提供することで、最大限の顧客満足度を提供するべく、事業を推進しております。

当連結会計年度におきましては、新型コロナウイルス感染症拡大影響による売上、利益減少リスクを鑑み、グループ全体で収益改善策の推進、コスト削減の徹底を図ってまいりました。また、足元の困難な状況を乗り越えた後、持続的な成長を果たすため、今後のあるべき姿 (PURPOSE)を示し、その実現に向けた新たな長期経営計画を策定いたしました。大きく変化した外的環境、人々の価値観を鑑み、財務基盤の再構築を前提に、成長分野と位置付けるホテル事業への投資を継続し、新たな市場価値の創造と、長期的な企業価値向上を目指してまいります。

 

(2)環境及び対処すべき課題

①現状の認識

国内ウェディング市場におきましては、少子化による結婚適齢期人口の減少や晩婚化を背景に緩やかに減少していくものと予想されます。また、新型コロナウイルス感染拡大の影響により経営環境の厳しさが増す中、業界内では事業者の淘汰が一気に加速すると思われ、当社グループにおいては、多様化する価値観や需要を見据えた高付加価値な商品、サービスで一層の差別化を図り、市場シェアを拡大することが必要であると認識しております。

当連結会計年度においての当社を取り巻く経営環境は、新型コロナウイルス感染症による感染者数の下げ止まりによる消費者心理の緩和もあり、挙式日の延期やキャンセルは減少傾向となりました。今後、社会経済活動の回復に伴い集客イベント等が再開されることで、挙式・披露宴の施行数は、ほぼ新型コロナウイルス感染症拡大前の水準に戻るものと予想しております。しかしながら、挙式への列席者数の減少の傾向は当面続き、婚礼単価は新型コロナウイルス感染拡大前の水準を下回って推移するものと予想しております。

 

②課題への対応

当社グループは、コロナ禍により経営環境が大きく変化することを踏まえ、収益性、生産性向上に向けた数多くの取り組みを実施してまいりました。グループ全体で推進してきた収益改善策、コスト削減の結果、損益分岐点は大幅に低下し、筋肉質な経営体質を構築することが出来ております。この変化した体質を維持しながら、今後も、競争優位の創出とともに、更なる強固な事業基盤の構築を進めてまいります。

翌連結会計年度におきましては、新たな変異株の発生等による感染再拡大防止のため、引き続き、お客様、従業員の安全衛生確保や健康への配慮に万全を期した業務の運営を最優先事項といたします。課題である挙式単価の下落による売上・利益の減少分は、内製化率の向上などによる収益力の向上、同業他社からのオペレーションチェンジによる運営会場数の増加や他社のホテルなどの結婚式場の運営受託などの増加などにより補っていく方針となっております。

また、経営の監視機能及び内部統制機能の充実、コンプライアンス経営の徹底を通じて、企業価値の向上に努めることをコーポレート・ガバナンスの基本方針として定め、ステークホルダーの皆様の信頼に応えていけるよう、経営の効率性、透明性を高め、企業価値の最大化と持続的な成長に努めてまいります。

 

 

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