事業等のリスク

 

2 【事業等のリスク】

当社グループの経営成績及び財務状況等に影響を及ぼす様々なリスクのうち、(2)に記載のものを特に重要なリスクと認識しております。重要なリスクへの対処は管理体制及び管理手法を整備し、リスクの監視及び低減に努めておりますが、これらの全てのリスクを完全に回避するものではありません。

なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社が判断したものであります。

 

(1) 当社グループのリスク管理体制及び管理手法

リスク管理が経営の重要課題であることを認識し、(2)に記載されている重要なリスクの他、様々なリスクに対処するため、リスク管理委員会や主管部署を設置するとともに、全社的に管理すべきリスクを網羅的に検討・特定する他、管理体制やルール等の整備、有効性評価(モニタリング)の実行、是正措置の提言を行うことにより、将来における経営環境の変化や不測の事態に対応しうるリスク管理体制の構築を推進しております。また、これらの管理体制の有効性につき定期的にレビューしております。

 

<リスク管理体制>

 


 

 

<リスク管理手法>

 


 

 

(2) 重要なリスク

リスク

リスクの概要

リスクの対応策

事業環境の変化
に関するリスク

・国内外の経済情勢やお客様のIT投資動向、各種法規制や税制・会計基準の変更などにより業績が変動するリスク

・顧客ニーズの多様化、技術進化、新規事業会社の参入、他社との競合などにより、価格競争が激化するリスク

・マクロ環境の変化やそれによるお客様のIT投資動向の変化を機敏に察知し共有する社内体制の整備

・先進的な製品・サービスの提供やグループ組織体制の最適化などを図り、付加価値の高いソリューションを提供

情報セキュリティ
に関するリスク

サイバー攻撃による社内システム及びお客様向けサービスへの不正アクセスやコンピュータウイルス、人為的過失などにより、サービス停止、情報(顧客企業の個人情報や機密情報等)の漏洩や改ざん、紛失等が発生し、企業活動の停止、信用失墜及び損害賠償請求に至る等のリスク 

適正な情報管理のため、主に下記の対応策を実施

・情報管理体制の構築(情報セキュリティ委員会、CTC-SIRT(CTC Security
Incident Response Team)の設置等)

・各種認証の取得(JISQ15001、ISO27001、ISO27017等)

・国内外の事業会社も含めた当社グループ全体の統制強化

コンプライアンス
に関するリスク

事業活動の展開において関連する各種法令・規制に抵触する事態や不正行為等の重大なコンプライアンス違反が発生し、社会的信用低下や業績が悪化するリスク

コンプライアンス遵守のため、主に下記の対応策を実施

・コンプライアンス体制の構築(コンプライアンス委員会の設置等)

・コンプライアンスに関する教育研修等

・内部通報制度の運用、維持・改善

 

 

 

リスク

リスクの概要

リスクの対応策

人材に関するリスク

高い技術力や専門性を有する人材の確保と育成が想定通りに進まない場合や成長機会の損失、労働環境の悪化などにより人材流出や生産性低下が発生し、業績や事業展開に影響を及ぼすリスク

"挑戦と成長"を人事戦略の方針に定め、社員の働きがい向上と自己成長、人材育成風土の更なる醸成を目指し、主に下記の人材マネジメントを実施

・多様なプロフェッショナル人材の育成・開発

・社員が自己成長を感じ最大限の成果を発揮できる仕組みの整備(キャリア形成支援制度、上級職認定制度等)

・ダイバーシティ&インクルージョンの推進

・働き方変革の推進(テレワーク制度、働く場所の選択肢拡大など個々が最大限パフォーマンスを発揮できる就業環境の整備)

プロジェクト管理
に関するリスク

DX等顧客ニーズが多様化・複雑化する中で、計画通りの成果や品質を確保できない場合、想定以上の追加費用を要するのみならず、納期遅延や品質不良が発生し、お客様からの信用低下や損害賠償請求につながるリスク

全社組織として第三者的立場のプロジェクトマネジメント室を設置するほか、各事業グループにもプロジェクト統括部を設置し、重要なSI案件に関して計画通りに完遂できないリスクを未然に防ぐために、主に下記の統制、支援を実施

・見積提出前の事前審査

・プロジェクト状況のモニタリングとステータス評価

・プロジェクト状況に応じた改善提言と個別支援(品質評価等)

システム障害
に関するリスク

ITシステムが重要な社会インフラを担う状況下、運用サービス業務において機器設備の故障やオペレーションミスなどによる障害が発生し、お客様の事業活動に影響を及ぼした場合、お客様からの信用低下や損害賠償請求につながるリスク

主に下記の対応策を実施

・定期的な運用リスク点検

・ITシステムの監視強化及び第三者による運営状況の監査

・製品不具合情報の調査と早期対応、機器の予防交換

・オペレーションミスの抑止等、作業品質向上活動(ヒューマンエラーゼロ活動や作業前危険予知ミーティングの徹底等)

投資に関するリスク

新規事業の立ち上げや事業拡大・競争力強化を目的とした国内外の事業会社、データセンターやクラウドサービスなどの戦略的投資に際して、市場環境の変化や収益悪化などにより、期待していた投資成果を創出できず回収可能性が低下し、投資の一部又は全部が損失となる、あるいは追加資金拠出が必要となるリスク

事前に投資効果やリスクなどを十分検討するとともに、統制活動を実施

・投資管理体制の構築
(投資、EXIT基準等社内基準の整備、投資実行前の事前審査等)

・定期的なモニタリング
(投資目的達成状況やEXIT基準への抵触の確認等)

 

主要な事業会社については更に以下を実施

・CTCグループ企業理念及び行動基準の周知徹底

・経営幹部等の人材の派遣

・株主間協定等によるガバナンスの徹底

 

 

 

リスク

リスクの概要

リスクの対応策

為替変動
に関するリスク

海外市場から調達している製品、サービスについて、外貨建で取引を行う場合、急激な為替変動や中期的に円安傾向が続き価格に転嫁できない場合、収益性が低下するリスク

個々の取引形態に応じて、為替予約や外貨預金を活用

大規模災害など
のリスク

地震などの大規模な自然災害の発生やテロ被害、新型コロナウイルスなどの感染症に見舞われ、設備・インフラへの損害や人的被害により事業継続が困難となるリスク

不測の事態に備え、主に下記の対応策を実施

・事業継続計画(BCP)の策定

・安否確認システムの構築

・緊急対策本部及び危機管理統括本部の整備や防災訓練等の体制強化

・首都圏被災に備えた、関西圏への本社機能バックアップ体制の継続的な整備

製品・サービスの
調達、供給
に関するリスク

仕入先各社の事業計画変更や経営状況悪化等による製品・サービス供給の停止、およびパンデミック、戦争、テロ等の様々な世界情勢によるサプライチェーンの停滞等で半導体をはじめとする部品不足、生産遅延によって商品、サービスの提供ができず当社グループ業績に影響を及ぼすリスク

納期遅延の防止と供給の最適化を図るため、マルチベンダーかつフルスタックの技術を持つ当社の強みを活かし、主に下記の対応策を実施

・国内外の主要ベンダーとの強固な信頼関係に基づいた製品・サービス供給の最適化

・特定の調達先に依存しない複数の調達先の確保

・お客様への正確な状況と情報を共有、最適解による対応策のご提案

 

 

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