研究開発活動

5【研究開発活動】

当社グループは、主力製品の「eセールスマネージャーRemix Cloud」、中堅・中小企業を対象としたセルフサーブ型CRM/SFA「eセールスマネージャーRemix MS」、ロボティクス・AI事業としてソフトバンクロボティクス株式会社の「Pepper」を活用した受付アプリ「eレセプションマネージャー」等の開発を行い、ソフトウェア・サービス及びクラウド・サービスに関する研究開発活動を強化しております。

当連結会計年度は、中期経営計画の重点施策に基づき、これまでの既存ビジネスの強化に加え、セルフサーブ型CRM/SFA「eセールスマネージャーRemix MS」のリニューアルを中心に研究開発活動を行いました。

当連結会計年度における研究開発費は、 49,059 千円となり、すべて営業イノベーション事業によるものです。

 

(1)既存ビジネスの強化

当連結会計年度は、既存製品に対し引き続き「使い勝手No.1のSFA/CRM」を目指した研究開発に取り組んでおります。

業務用ソフトウェアの多くはコンシューマー向けのソフトウェアと比べて、デザイン・操作性・パフォーマンス・ユーザーエクスペリエンスに劣り、不便さをユーザーに強いている側面があります。この状況を打開しユーザーの支持を得るためには、業務用ソフトウェアのユーザビリティを向上し、ユーザーが直感的に操作でき、初めてでも使いやすく、使いたいというモチベーションを生み出すソフトウェアを目指すべきであると当社では考えております。そこで、「使い勝手No.1のSFA/CRM」を標榜し、ユーザーにより活用されるシステムの開発・ソフトウェア強化に取り組み、さらなる競争力強化・事業拡大を目指してまいります。

また、主力製品である「eセールスマネージャーRemix Cloud」のリビジョンアップとして、ユーザーの視認性・識別性を高める為にデザインのリニューアルを実施するとともに、CRM/SFAと他システムを繋ぐための連携基盤の強化も進めており、第一弾として「REST API」の提供を開始いたしました。よりシームレスに他システムと繋ぐための連携基盤の強化に向けて研究開発活動に継続的に取り組んでまいります。その他、使い勝手向上に寄与する細かな機能改善活動を実施しております。加えて、さらなる生産性向上の為の課題を解決するために人工知能(AI)技術を活用した革新的なサービスを提供するための研究開発活動にも取り組んでおります。

「eレセプションマネージャー」においては、人とロボットの協働による業務の生産性向上の為の研究開発活動に引き続き取り組んでまいります。

 

(2) セルフサーブ型「eセールスマネージャーRemix MS」のリニューアル

近年、労働人口減少、長時間労働といった問題が叫ばれる中、政府主導で「働き方改革」が推進されています。そうした中、多くの企業がIT投資により生産性向上、業務効率化に取り組み始めています。

その一方で、中小企業においてITツールなどの導入による生産性の向上が喫緊の課題となっています。しかし、『中小企業白書(2016年版)』によると、中小企業の経営者の中には「ITを導入できる人材がいない」(43.3)%、「導入効果がわからない」(39.8%)、「コストが負担」(26.3%)、「社員がITを使いこなせない」(25.7%)といった理由からIT投資に踏み切れない方も少なくありません。そこで、国内企業の99.7%を占める中小企業の活性化のために、生産性の最大化を実現してきた「eセールスマネージャーRemix Cloud」とほぼ同等の機能でありながら、ヒアリングに回答するだけで自社にフィットした環境が構築される仕組みや、導入・定着に必要な支援をオンラインで提供するサポート環境を用意するとともに、30日間の無料トライアルが可能で、期間中はチャットでフォローする体制を構築することで、導入時の工数・コストに直結する設定作業を自社で簡単にできるコストパフォーマンスの良さを実現した、中小企業専用CRM/ SFA「eセールスマネージャーRemix MS」を開発し、2017年12月25日より提供しており、また2020年夏にはリニューアル版である「eセールスマネージャーMS2.0(仮称)」のリリースを予定しております。

今後も製品の改良改善を進め、使い勝手を向上させていくとともに、中小企業のCRM/SFA導入を促進するための施策も展開していくことで、生産性向上の観点から、日本の企業の99.7%を占める中小企業市場の活性化に寄与するサービスを提供すべく、研究開発活動を実施してまいります。

 

(3)他社製品・サービスとのコラボレーション

当連結会計年度におきましても、他社製品・サービスとのコラボレーションを進めており、営業活動に関連する様々他社製品・サービスとのコラボレーションを実現すべく、研究開発活動を実施していきます。

 

(4)CMMI(Capability Maturity Model Integration)の取り組み

 ソフトウェア開発およびシステム開発を行う組織の成熟度を評価する、国際的に実績のあるプロセス改善のモデルであるCMMIの取り組みにより、国内において41社目となるレベル3を達成いたしました。通常、技術者個人の経験やスキルに依存するケースが多いソフトウェア開発やプロセス改善の分野において、ソフトブレーンでは従前より組織ルールとして標準化する仕組みを持ち、それを常に改善しながら運用を行ってまいりました。今回の成熟度レベル3達成はこれら一連の取り組みが高く評価された結果と受け止めております。今後も最高品質の製品を提供する為に組織的な取り組みとして推進してまいります。

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