当社グループの経営成績、財政状態及び株価等に影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
1.財政状態及び経営成績の異常な変動について
当社グループの主力である営業イノベーション事業は、パッケージソフトウェアを中心とする先行投資型の事業であり、新機能開発等への投資を加速した場合、ストック収益が積み上がるまでの期間は、開発費やソフトウェア償却費等が増加し、短期的には収益が悪化する可能性があります。
フィールドマーケティング事業においては、店頭調査等のスポット案件が、相関性の高い顧客のマーケティング活動の変動により影響を受ける可能性があります。
また、システム開発事業においては案件の受注金額が大きく完成までに長期間を要するものがあり、顧客からの要求仕様の変更や追加要求により開発の進行が大幅に遅れる可能性のあるものもあります。
これらの事象が発生した場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
2.主力商品・サービスへの依存度について
当社グループは、営業イノベーション事業への依存度が高く、第28期において連結売上高の約52%、連結営業利益の約70%を占めております。市場の変化や競合激化等により同事業の売上高が減少した場合、当社グループの業績に影響を及ぼす場合があります。
3.優秀な人員の確保について
営業マーケティング事業においては、インターネット技術を基盤にしておりますが、とりわけクラウドサービスを取り巻く技術革新のスピードは大変速く、常に最先端の技術やノウハウを取り入れ、開発プロセスや組織に取り入れる必要があります。
このため、当社グループでは優秀な人材の確保と育成、働きやすい職場環境や開発環境の整備を推し進めております。
優秀な人員の確保においては、当社グループは新卒及び中途採用活動を継続的に行っており、また人材の定着にも配意しております。しかしながら計画通りの人材が確保できなかった場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
また、特殊なノウハウや経験の蓄積等、技術者が有する無形の資産への依存が大きな割合を占めておりますが、IT業界において慢性的に人材が不足するなか、業界をリードするノウハウを持った技術者の競合他社への転職等、人材が流出した場合には、当社グループの事業展開及び業績に影響を及ぼす可能性があります。
4.情報ネットワークトラブル及び情報セキュリティ障害について
営業イノベーション事業においてクラウドにて提供しているサービスに関しては、その提供基盤をインターネット通信網に依存しておりますが、自然災害や事故、一時的な過負荷によるサーバーダウンやシステム障害等によりサービスの安定的な提供ができない場合には当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
また、クラウドにて提供しているサービス基盤としては、安全性・安定性・価格を総合的に勘案してうえで外部のデータセンターを利用しておりますが、大規模自然災害等によりデータセンターのサービス提供が不能となり、当社のサービス提供も中止せざる得ない状況となった場合には当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
加えて、コンピュータウイルスの侵入や外部からの不正アクセスが発生した場合には、顧客情報や当社グループの営業秘密の漏洩の恐れがあり、直接的・間接的な損害が発生するほか、当社サービスへの信用が失墜し、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
5.特定経営者への依存に係るリスクについて
代表取締役を含む役員、幹部社員に代表される専門的な知識、技術、経験を有している役職員が、何らかの理由によって退任、退職した場合、当社グループの事業展開及び業績に影響を与える可能性があります。
6.知的財産権等について
当社グループはソフトウェア、ビジネスモデル等に関する特許その他の知的財産権の調査等は入念に行っておりますが、情報技術に関する知的財産権の問題は比較的歴史が浅いため、確立された実務というものが存在しない分野も多く存在します。従って、知的財産に関する事項は、現状において認識しうる限りのものに過ぎず、将来にわたって網羅的なものになり得ないおそれがあります。現在まで、当社グループでは、事業に関連した特許その他の知的財産権に関わる訴訟を提起されたことはありません。しかしながら、将来、当社グループの事業に関連した特許その他の知的財産権が第三者に成立した場合、当社グループのに影響を及ぼす可能性があります。
お知らせ